2026.07.27更新
飲み会での失言は、自分は覚えてないかもしれませんが、上司はよく覚えています。後日、「あのとき、言ったじゃないか」という言葉が飛び出るからです。

酒の席の話は、次第に批判的になり、突っ込みも鋭くなります。失言もしがちです。
注意が必要なのです。
実際によくあるシーンを見ていきましょう。
上司と打ち合わせをしている時、上司から「おまえ、この前、そう言ったじゃないか」という言葉が飛び出たのです。
「この前」とは、二人で飲みに行った時です。
その時、あなたは酔った勢いで口が軽くなりました。
普段心の中にしまっていることも口にしました。
上司は、あなたが言ったことを覚えていたというより、脳裏に刻んでいたのです。
上司と打ち合わせしている時、飲んだ時の話が出た

このことは、サラリーマン社会ではよくある話です。
たしかに酒の席では口が軽くなります。
途中まで言葉を選びながら用心していても、酒が進むにつれ、心に思っていることを言ってしまうのです。
だから、上司は部下の本音を聞きたいときや情報を取りたいときに酒に誘うのです。
そのことにより、上司と部下との距離が縮まる場合もあります。
わだかまりが消えることもありますし、上司の意外な一面を見ることもああります。
しかし、あなたと周りの人が繰り広げている飲み会の光景を考えてください。
たいがい、会社のこと、職場のこと、上司のこと、先輩のこと、同僚のこと、部下のことを話題にしています。
「会社がやっていることはおかしい」
「あいつには、つくづくまいっている」
「この間、あいつはこんな態度をとった」
などと、組織や人に絡む話をしているはずです。
酒の席での話は、次第に仕事の話に移っていくのです。
そして、上司と二人で飲んだ日も、会社のこと、職場のこと、職場の人について、かなり突っ込んだ話をするのです。

サラリーマン社会では不思議なことに、上司も飲んでいるのに、上司は飲んだ席での話をよく覚えています。
これは理屈の世界ではありません。
上司はそこでの話を頭に刻み、時には「しこり」として持ちます。
こんな話をすると、「まったく、嫌な世界だな」と思う人と、「そんなこと、どうでもいいじゃないか」と思う人まいますが、サラリーマン社会では、こんなことで関係がおかしくなるのです。
この問題について、一緒に考えていきましょう。
まず考えなければならないことは、飲んだ席では、あまり突っ込んだ話をしない方が無難だということです。
酒のせいでタガが緩み、話が一線を越えてしまうからです。
「シラフの時に話そう」という言葉があります。
その言葉には、「冷静に話そう」という意味もありますが、話が一線を越えないようにする言葉ではないでしょうか。
もう一つ考えなければならないことがあります。
会社や職場の人の話をするとき、どうしても、話が批判的な方向になりやすいということです。
酒の力で、鬱積したものが解放されるからでしょう。
しかし、人の話をするときは、注意が必要です。
聞き手と話題にしている人との関係は、当事者にしかわからないからです。
人は意外なタイプの人を好むことがあります。
バリバリ型の上司は、やり手タイプの部下が好きかというと、そう単純なものではありません。
むしろ、こうした上司は、心の底で自分とは違ったほんわりした部下が好きなことが多いのです。
要は、人と人との関係は、よくわからないということです。
わからない世界だから、あまり人のことで、突っ込んだ話をしない方がよいのです。
酒の席は批判的な話になりやすい

そうは言っても、酒が入ると、どうしても人の話がしたくなります。
そんなとき、コツがあります。
意識的に「ほめる話」をするのです。
「ほめる人」を探すのです。
ここでも酒の勢いが手伝い、「ほめる話」も大げさになっていきます。
それでもかまいません。
どこまで行っても「ほめる話」ですから、大きくなっても、誰も嫌な気分にならないのです。
あなたが話した「ほめる話」も、やがて対象とした人の耳に届くでしょう。
そんなとき、やはり、ほめられた人は嬉しいのです。
あなたに協力的になるかもしれません。
つまり、「ほめる話」はどんなに酔った席の話だとしても、一害もないということです。
人をほめる話を出す

どうでしょう。酒の席での話は難しいということを、わかっていただけたと思います。
そして、「突っ込んだ話をしない」「人の悪口を言わない」と言ってはみても、よほど意識しないと、できないことも頭に入れておいてください。
かく言う私も、ずいぶん失敗しました。
しかし、一方で上手にくぐり抜ける人もいます。
あなたもそんな人の顔が浮かぶはずです。
その人たちは、酒の席で明るく振る舞いますが、けっして「込み入った話」には立ち入りません。
そんな人は、偉くなることが多いのです。
減点がないからです。
酒の席での話は、根に持たれることが多くあります。
酒の席での話で済まないのが、サラリーマン社会です。
こんなことで減点されることは避けたいところです。
綾小路 亜也
『ビジネスマンが見た出世のカラクリ 出世はタイミングで決まる!』で、
出世する人は、飲み会で上司の話に加わらない現象を取りあげました。
ポイント
①酒の席での話は、会社のこと、職場のこと、職場の人に対して批判的な方向になりやすい。
②だから、あまり突っ込んだ話をしない、あまり人のことを話題にしない方がいい。
③それは、意識的に実行しなければならないほど、難しいことである。

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