2024.09.05更新
昇進の一番手がトップを走り続けるとは限らない。
昇進が遅い人の方が順調に出世することがある。
会社が想う本命は二番手にいることが多いからだ。
遅い昇進にはメリットがあると、『コロナ後の「たった一つの出世の掟」』は述べている。
なぜ会社はポストへの必然性を持った人を、出世の一番手にしなかったのだろうか?
それは、ポストへの必然性を持った人を大事にしているからだ。
会社は就けたいポストが空くのをじっと待っているのだ。
現在そのポストについている人の在任期間が短いとき、トラブルや仕掛かり案件のクローズ中などに、時が経過するのを待っている。
出世の一番手になれなかった人はそんな事情を知らない。
自分がポストへの必然性をもっていると思えたとき、焦ってはダメなのだ。
待った甲斐は形となって現れる。
一番手集団としてポストにつけなかった人が最初につくポストは、組織の規模が大きかったり、花形部署だったりするからだ。
会社が想う本命は二番手集団にいたことがわかる瞬間である。
部長昇進時にも同じようなことが起きる。
そして重要な部署に就いた人はそこから俄かに出世の道を歩むことが多い。
遅い昇進にはメリットがあるのだ。
遅咲き出世はその後が順調と言えるかもしれない。
特抜といったことも、会社社会では時々起きる。
特抜は、特別に抜擢するという意味だ。課長や部長の登用年次より早く昇進させるということである。
そんなときも、ポストへの必然性を持った人は特抜されなかったからといって、焦る必要などない。
特抜された人の中身を見るのだ。
昇進リストを見ると、そこには、たしかに同期でも「アイツは」と目された人が載っている。
一方、「アイツが」と思う人も載っているはずだ。
そこには会社の思惑がある。
「アイツは」と言われている人を特抜することで、「オレも」という気持ちを煽る。
一方、「アイツが」と思われる人は現在の職務を一所懸命頑張っている人だ。
頑張っている人も特抜することで、「頑張れば、オレもなれる」という期待感を抱かせているのだ。
ポストへの必然性を持つということは、ポストにつく実力を備えているということだ。
そんな実力を自分で感じ取ったならば、自分を信じ、待つということも必要だ。
綾小路 亜也
コラム② 二番手集団に会社が想う本命がいる から
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