「できる社員」はビジネスマナーを自分の頭で考えている

 

「できる社員」はビジネスマナーを鵜呑みにはしない。
自分で考え、自分で作り上げるものだと考えている。

 

「できる社員」は、タクシーに乗るときは、絶対に乗り込みやすく出やすいのは歩道側の席だと考えている。
また、接待でも、「相手もゆっくり飲みたいだろう」と考え、ほどほどにお酌をする。
得意先と話しているときも、よほどのことがない限りメモを取らない。相づちもほどほどに打つ。
業務でも、「結論から話せ」と聞かされていても、「本当にそうか?」と思っている。

 

そこには、「できる社員」の自分なりの考えがある。
つまり、「できる社員」は、よく言われているビジネスマナーを自分の頭で考えている。
実は、ここに「できる社員」の「できる」たるゆえんがある。

 

この「自分の頭で考えるビジネスマナー」の効果はてきめんだ。
なぜなら、私たちが、現実にビジネスマナーで迷うのは、たいていビジネスマナーの本に書かれていないケースだからだ。
そんなとき、「できる社員」は、ビジネスマナーを自分の頭で考える癖がついているので、即座に対応できる。

 

そして、もう一つ、「自分の頭で考える」ビジネスマナーは、他の社員との「差」になって現れる。
平たく言えば、「できる」と言われるようになる。
なぜ「できる」と言われるのか、その「差」は何なのかが、本書の内容である。

 

もちろん、ビジネスマナーを正しく知り、正しく行えるということも立派な「差」であることに間違いはない。
しかし、その「差」は、知識の「差」、完成度の「差」である。
たしかに、ビジネスの世界では、相手に不愉快な思いをさせないという大原則がある。その意味で、この知識の「差」、完成度の「差」を持つことは大きい。

 

しかし、その「差」は決定的な「差」となるのだろうか?
長らくサラリーマンをしてきた私には、そうは思えないのである。
もっともっと、ビジネスの世界では、違うところに「差」があるように思えてならない。
もっと人の感情に訴える部分で「差」が生じているのではないだろうか。
そして、「できる社員」はそのことをよく知っているのではないだろうか。

 

私は35年間、金融機関に勤めていた。その間、本当に有能な上司、同僚、部下にも巡り会えた。また、惚れ惚れとするような得意先の方にも巡り会えた。振り返ると、そんな有能な社員や得意先の方は、ビジネスマナーを完璧にこなしている人ではなく、ビジネスマナーを超えるなにかを持っている人たちだった。人とはどこか違う「差」を持っていた人たちだったのである。

 

そんな私が出会うことができた「できる人」の共通したビジネスマナーの特徴、考え方をこれから紹介していきたいと思う。

 

いま、「できる人」というタイトルがついた本は多い。
しかし、そんな本を読み終えて、「つまるところ、『できる人』ってどんな人か」と問うてみると、うまく説明できないのではないだろうか?
きっと、「朝早く起きて、メールを早く見て、そして机の上がかたづいている人で……、それから、なんだったけ……」となるのではないだろうか?
そんな「できる人」の実感が湧かない人にも、本書は参考になるのではないかと思っている。

 

綾小路 亜也

 

なぜ「できる社員」はビジネスマナーを守らないのか

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なぜ「できる社員」はビジネスマナーを守らないのか

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