2024.11.23更新
社内情勢に長けた人を、会社はどう思っているでしょう? きっと煙たく思っているはずです。「そんなことより仕事をしっかりやれ」とも思っています。
では社内情勢に無関心がよいかといえば、そうとも言えません。
情報拡散の主体者になってはいけないということです。
社内情勢には精通するが、人に話さないということになります。
サラリーマン社会には、人事情報や社内情勢が気になって気になって仕方がないというよりは、大好きな人が必ずいます。
「次の社長は、A専務、B常務、C常務の3人の中から選ばれるのは間違いないぞ」といった情報に始まり、
「次のウチの部の部長は、経理部のDさんが有力だ」
「ウチの課長は部長によく思われていない。この4月に転勤間違いなしだ」
と人事予測までし、
「最近、社長とE常務の中は微妙らしいぞ。先日もこんなことがあった」
「今、京都支店は大変らしいぞ。先日監査が入ったが、こんなことが発覚したらしいぞ」
「先日、総務のFは、B常務からこっぴどく怒られたらしいぞ」
と社内情勢までも人に話します。
こんな人は重宝といえば重ですが、人に煙たがれるます。
あなたも、こんな人たちから情報をもらい、「そういうことになっているのか」と社内情勢を知りますが、なんとなくその人を煩わしく思っているはずです。
この煙たがれる、煩わしいと思われることが、この人たちの特徴なのです。
なぜ、この人たちはそのように思われるのでしょうか?
その理由を考えてみたいと思います。
一つには、その人から電話がよくかかるということがあります。
こっちが忙しくてもお構いなしに「おい、聞いたか?」という電話がかかりますし、話も長いのです。
もう一つは、しつこいことです。
電話だけでなく、飲みに行っても、ほとんど社内情勢の話に明け暮れます。
忙しいのに、電話がかかってくる
じつは、こんな社内情報家がわかっていないことがあります。
この人たちの電話や行動は、みんなに知られているということです。
さすがにこんな人たちも、上司が席にいないときを狙い、電話をかけていますが、それでも上司に知られています
また、なにか社内で問題が発生するたびに、こんな人が暗躍することも、会社や人事部などは知っています。
こんな人たちは、漏れた情報を仲間に伝えていますが、伝えているということもまた漏れるのです。
このことに気づいていないのです。
重要なことは、情報は人に話した瞬間に漏れるということです。
情報を発信していることが漏れている
自分が話したことは必ずどこかで漏れるということを前提に考えた場合、
できうる限り、
「あの人は、仕事がシッカリしている。先日もこんなことがあった」
「お客から指名されることが多い」
「先日も、あることで、課長からほめられた」
などと話の対象者の「よい情報」を話すことです。
綾小路 亜也
ポイント
①情報を伝えることは、伝えたこと自体がまた漏れるということを忘れてはいけない。
②情報は人に話した瞬間から漏れるものと覚悟する。
③非常に難しいことだが、漏れてもいい情報を話すように努める。
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