2024.11.16更新
取引先に奢ってもらった時、上司に報告するか迷います。後ろめたさがあるからです。しかし報告しないと「借り」は消えません。どうすればよいでしょう?
ヒントになるのは、ビジネスでの「借り」は組織の「借り」ということです。
だから組織で「借り」を返すのが基本です。
そのために上司に報告するのです。
すると上司は、組織として「借り」を認識します。
とは言っても、サラリーマンは取引先に奢ってもらった時、なかなか上司に報告できません。
コンプライアンスの問題が頭をかすめるからです。
奢ってもらったところが、高い店や女性がいる店だったら、なおさら報告しにくくなります。
言えないと、いつまでも取引先に奢ってもらったという心理的負担は残ります。
それでも、仕事は仕事、遊びは遊びと割り切れれば、まだいいですが、
そう簡単に割り切れるものではありません。
割り切れないと、次第に取引先からの依頼をことわりづらくなってくるのです。
不祥事の原因にもなってしまいます。
こうした事態に陥るのを防ぐには、割り勘の一次会で終わらせるという手もあります。
会食が終わったら、すぐにその場を立ち去ることです。
しかし、このこともなかなか難しいのです。
店を出たときには、酔いも手伝い、なにか物足りないような感覚になるからです。
一次会で終わらせることが難しい場合は、
「次の店は私が払います。払わせてもらわないと行きませんよ」くらいなことを言うのも手です。
実際にはそういかないことも多いですが、おごられることを前提についていくように見られることだけは避けたいところです。
個人的な借りを作らないには、
ビジネスでの「借り」は、組織の「借り」と考えることです。
「組織」で返せばよいのです。
そう考えると、気持ちもスッキリします。
取引先からお中元やお歳暮が届いた時も、上司に報告するのが一番です。
ビジネス社会では「借り」の返し方にはいろいろな手があります。
奢ってもらった店と同様な店で返す手もありますし、
「ちょっといい店を見つけました」という誘い方もありますし、
ゴルフで返す手もあります。
そんな場合は、上司に同席してもらうことです。
また、大相撲の升席に招待する手もあります。贈り物で返す方法だってあるのです。
重要なことは、そんな方法は、組織で考えるから浮かぶということです。
サラリーマンは「借り」を作らない。
「借り」を作ったら、すぐに返す。
これが大原則です。
綾小路 亜也
ポイント
①サラリーマン社会では、社外の人から奢ってもらったり、贈り物をいただいた場合は、組織で対応するのが原則である。
こうした場合は、個人の「借り」と考えるのではなく、組織の「借り」と考えることが必要である。
②サラリーマンは、「借り」を作らないことが重要であり、仮に「借り」を作った場合は、すぐに返す必要がある。
サラリーマンは借りを作らない
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