2024.11.19更新
始末書を書くとき、反省の気持ちをどう表したらよいだろう? それは手書きし、しっかり署名捺印することではないだろうか。
ところが、そのような始末書はめったに見ない。
ほとんどの始末書がプリントされ、印字された名前の横にハンコが押されている。(このことを「記名押印」という)
そんな場合でもハンコがしっかり押されていたならば、見る方は「仕方がない」という気にもなるが、無造作に押されたハンコや100円ショップで買ったようなハンコだと、「なに?」という気持ちになるはずだ。
印がシャチハタで押されているケースもあれば、ハンコすら押されていない始末書さえあるのだ。
これは、実際に始末書を多く見てきた私の経験談であり、そのことを『ある日突然注目を浴びるハンコの押し方』で紹介している。
どんな形で始末書が書かれていても、始末書の効力自体に影響はない。
すると「内容的に問題がなければ、いいじゃないか」ということになるかもしれないが、見た方は「反省の気持ちは、どこにあるのですか」と聞きたくなるはずだ。
ここが一番、大事なのだ。
始末書は、再発防止の観点から見られている
じつは、会社で、始末書ほど書き直しを命じられている書類はない。
内容的なこともあるが、多くの場合、始末書に反省の色が見えないときだ。
それは、反省の気持ちがない人が、再発防止策を書いても、それを実行するわけがないことを知っているからである。
だから、会社や上司は再発防止の観点から、本当に反省しているかどうかを確認しているのだ。
取引先に提出する始末書も、観点は同じだ。
取引先も、そこに反省の気持ちが込められているかどうか見ている。
始末書を社外に出す場合、署名捺印することに違和感がある場合は記名押印でもいいが、その際には、しっかりとした印を押さないと、反省の色がないと受け取られても仕方がない。
ハンコは本人が書いたことを示すものだ。
その意味では、署名があれが、ハンコはいらないことになる。
しかし、こと始末書においては、署名のうえ、ハンコを押すことが、重ねて自分の気持ちを表すことにつながる。
その観点に立てば、内容も手書きにした方がいいということになる。
始末書の内容は通常、長くはならないから、手書きしてもたいした時間にはならない。
反省の気持ちを示すには、そんな手間は惜しまないことだ。
内容を手書きし、署名捺印することは、それ以上悪い方向には進まないための方策とも言える。
綾小路 亜也
㉖始末書には署名捺印する から
ビジネスマンのハンコの押し方・持ち方
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