2024.05.22更新
自分を中心に置けば「見せ方」になり、相手を中心に置けば「見え方」になる。ビジネスマナーのスピリットからすれば、「見え方」が大事だ。
ところが、「見せ方」になっているビジネスマナーは多い。
ビジネスマナーの本を読んで「?」と違和感を覚えたことはないだろうか?
そんなときは、著者からの提案が「見せ方」になっている。
また、ビジネスマナーは相手への思いやりと言いつつも、
思いやりできる自分を演出するような記述があるとき、ちょっと嫌な気分にならなかっただろうか。
思いやりが「見せ方」に変わってしまっているのだ。
そして私たちは、ビジネスの現場でビジネスマナーが「見せる」形になっているとき、
その人によい印象を持てない。
人は行為が「見せ方」になっていると、敏感に見破ってしまうのだ。
経営の神様松下幸之助の言葉を借りれば、「何らかの策を弄したことが目に映る」からだ。
(『道をひらく』から引用)
好感をもてないビジネスマナーは「見せ方」になっている
「見せ方」と「見え方」― 鏡に映る自分の姿に似ている。
鏡に映っている自分は、自分が思っている自分とは異なる。
その自分を、人が見ているのだ。
だから、自分の「見え方」に注意を払い、好感をもって見られるようにするのが、
本来のビジネスマナーということになる。
正直、今までのビジネスマナーの本には、アイデア勝負といった側面があった。
「見せ方」を工夫したのだ。
あるいは、相手を思いやる自分を演出しようとした。
これも「見せ方」だ。
「見せ方」を工夫するビジネスマナーは、たえず見せる場を作り続けなければならないというジレンマに陥る。
しかし相手を中心に考えるビジネスマナーは、いかなる時も存在する。
どんな時にも、相手が存在するからだ。
「見せ方」になっていないか?
世の中には、「魅せ方」という言葉もある。
「魅せる」は簡単に言えば、「人の心をひきつける」ということだ。
「魅せる」主体は存在するが、焦点はもっぱら「魅せられた人」に当たっている。
ここが大事だ。
つまり、人の心をひきつけられなければ、「魅せる」にはならないのだ。
このことを「魅せる人」はよく知っている。
ということは、自分を中心に置く「見せ方」ばかりにこだわっていても、けっして「魅せ方」にはならないということだ。
「魅せ方」に変えるには、視点を自分以外の人に置くことだ。
「見え方」を意識するということである。
魅力は「見られ方」から生まれる
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