出世した人の「待てる」秘密

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出世した人の「待てる」秘密

「出世した人」は部下の仕事を待てた人だ。
拙著『ビジネスマンが見た出世のカラクリ 出世はタイミングで決まる!』の最後に、私はこんなことを書いた。
「上の地位に昇進するということは、自分の手ではなく、部下の手を借りなければならないことを意味している。
これが出世を成し遂げた姿なのである。
そして、上の地位に進めば進むほど、さまざまな部下を持つことになる。
それは、自分とは違ったタイプの部下を持つということであり、自分とは違った仕事の進め方をする部下も受けいれなければならないということである。
それゆえ、ここで、『待つ』という動作が必要になる」
いま読み返しても、「出世する人」の姿がまじまじと浮かんでくる。
その後も、私は、出世の問題に取り組んできた。今回、お話しするのは、上司が部下の仕事を待つのは、どんなケースかということだ。
もしかすると、ここにも「出世する人」の切り口があるかもしれない。

 

上司が部下の仕事を待つ中には、「期日もの」と言われる業務がある。
簡単に言えば、会社から、回答日を指定されているものである。
こんなケースの場合は、上司も部下も期日を共有している。
しかし、上司が部下の仕事を待つほとんどのケースは「期日もの」ではないはずだ。
課などの打ち合わせの中で、上司から「じゃあA君、それをやってもらえるか」と頼んだケースや、上司があることが気になったり、思いついたりして、部下に依頼したケースではないだろうか。
ほとんどの場合、書類作成や資料作成が多い。
こんなケースでは期日が示されていないことが多いのだ。
それだから、多くの上司は部下に「まだか」「できたか」と聞く。

 

しかし、上司と部下では、期日の思いが違う。
上司には「今週いっぱいで」という期待感が存在するかもしれないが、部下は、「そのうち」「手が空いたときに」と思っているかもしれない。
上司は、その一週間が過ぎると、押さえていた歯止めが切れて、「まだか」「できた」かと聞く。しかし、部下には「うるさいな。そんなに言うんだったら、自分で作ればいいのに」といった思いがあるかもしれない。

 

要は、上司は部下の仕事を待つと言っても、期日が示されていないものを待っていることが多いのではないかということだ。
しかし、「出世した人」はこの点、如才なかったのかもしれない。
「出世した人」はクールな面を持っているから、部下に仕事を頼むときも、ビジネスライクに徹し期日を示していたのではないかと思えるのだ。
期日を示したから、待てたという一面もあるのではないか。

 

また、こんなことも言えるかもしれない。
「出世した人」は部下と問題や軋轢を生じさせなかった人たちであったことは間違いない。
いまの時代、部下との関係がギクシャクしていたならば、出世はぜったいに叶わないからだ。
そんなことを考えたとき、部下への仕事の頼み方に関心が行く。
部下との関係をギクシャクさせないで、仕事をスムーズに進める方法ーそれは、どんな場合も、期日を示すことではなかったかと推測できるのだ。
「出世した人」と言うと、いかにも部下の仕事を待てる度量が広い人と思い込んでしまうが、「出世した人」の待てる秘密は、こんなところにあるのかもしれない。

 

 

 

 

 

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2018年7月15日 | カテゴリー : 出世術 | 投稿者 : ayanokouji