出世する人は質問の変化に対応できる

出世する人は質問の変化に対応できる

 

これから学生たちとの就職面接が始まろうとする前に、採用担当リーダーは面接担当者を集めて「質問を大きく振ってください」と念押しする。
これが採用面接の裏舞台である。

 

「あなたが学生時代に一番取り組んできたものは何ですか?」と学生が答えやすい質問を投げかけたあとに、
「現在の先進国がとっている金利政策をどう思いますか?」「先日のサミットの議長国声明について、どう思いますか?」などと質問を大きく変える。

 

予期せぬ質問に学生は当惑する。しかし、採用担当者は予期せぬ質問についてこられるかどうかを見たいのだ。

 

もちろん、質問に対する答えの内容を問うものではない。そんな難問は、質問者自身も答えられないし、経済学者や日銀の委員でも意見は割れる。

 

知識だけを頭に詰め込んできた学生は、顔を赤くしおろおろするばかりで、ひと言も答えられない。
だが、少しでも、自分の頭で考えるクセがついている学生は「なにか」を言うことができる。
「ものすごく低い気がします」「次の一手がなくなります」「本当に、世界経済は景気が悪いのかと思うときがあります」……。

 

要は何でもいいのである。自分が感じていること、思っていること、自分の頭にあることを、そのまま言えばいいのである。

 

 

しかし、就職面接に訪れる学生だけでなく、ビジネスパーソンも、上司から、急に「どう思う?」と聞かれて、答えられない。
ここが、出世の重要ポイントなので、拙著『ビジネスマンが見た出世のカラクリ 出世はタイミングで決まる!』でも取り上げた。
この問題は、出世を目指すとき、けっこう難問なのである。

 

この問題に対する私の見解を言うと、学生の就職面接ではないが、自分の思っていること、感じていることを、そのまま話せばいいと思う。
上司が人に意見を求めるときは、たいがい自分の頭の中には答えがおぼろげながらある。だが、答えへの確証がつかめないから人に聞いている。
だから、どんな意見でも参考になるのである。

 

そうは言っても、自分の思っていること、感じていることを話すことも、けっこう難しい。
それには、自分の頭で考えたというフィルターのようなものが必要であり、常日頃、自分の頭で考えていなければ、咄嗟に浮かぶものではないからだ。

 

自分の頭で考えるためには、人の意見やビジネス書に書いてあることを「本当にそうなのか?」と懐疑的に考えることが必要である。
懐疑的に考えることにより、自分の頭に置き換えることができる。

 

ここで、みなさんに、とっておきの本がある。それは漆原直行氏が書いた『ビジネス書を読んでもデキる人にはなれない (マイナビ新書)』である。

 

漆原氏はビジネス書を読むときは、ノリ・ツッコミのような感覚が必要だと言う。
「ほうほう」「なるほど」「そうやね」「ん?」「そんなワケあるかいっ!」
「ん、なにそれ? 結局何が言いたいの?」「そう感じるのはオマエだけだろ」「どうしてそういう結論になるのかなぁ~」
「はいはい、自慢ですね」「よくまぁ、臆面もなく書けるもんだよ」……。
こうしてビジネス書を読めば、自分の頭に置き換わることは間違いない。

 

 

みなさんは、できる人や出世した人が、感じたままの意見を言っているのを聞いたことがあると思う。そして、そんな意見を聞いてひやりとしたこともあるはずだ。
だが、その人たちは、常日頃、自分の頭で考えているクセがついているから、意見を求められたときも、すぐに答えられるということ、また、自分の頭で考えているという自信があるから、ありのままの意見を言えることをを見逃さないでもらいたい。
ここにも出世のカラクリのようなものがある。

 

そして、私から、みなさんににひと言。
自分の頭で考えて感じたことは、たいがい、ものごとの本質のようなものを突いている。
「どこか変だ」「しっくりこない」「なんとなくおかしい」は、たしかに何かがおかしいのである。そして、そんな感覚はあっていることが多い。
そして、そんな感覚こそが、上司や会社が求めているものなのである。

 

だから、みなさんは自分の頭で考えて感じ取ったことに自信を持って、どんな質問に対しても、自分の思ったままの意見を言ってもらいたい。
そうすれば、出世・昇進は近づいてくる。

綾小路亜也

 

 

 

 

 

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ピンと来る人が出世する

ピンと来る人が出世する

 

伝え方によって結果が変わる。これは真実である。
しかし、出世を望むなら、もう一つあるものを持っていなければならない。

 

それは、受け止め方である。

 

この受け止め方は、伝え方ほど語られていない。
だから、それを知るか否かで、差がつく。

 

 

みなさんは、こんな瞬間を経験していないだろうか?
それは、「あの人が言いたかったことは、そのことだったんだ!」とわかった瞬間である。

 

だが、そんな瞬間は、何年か経ってから突然訪れる。
その人が言った言葉の中にヒントがあったことを気づいた瞬間である。

 

考えてみれば、人が言葉を発するときは、無意味なことなどけっして言っていない。

 

だが、ストレートに言うと人を傷つけたり、角が立つから婉曲的な表現を使っている。
また、大人の発言をしていることも多い。

 

しかし、人は、それでも、自分の思いをどこかで表現しようと思うはずである。
だから、この「どこか」に気づくことは、人の真意を知るということになる。

 

 

そして、注意しなければならないことは、出世した人の像が変わってしまったということである。

 

以前は、自分が思うことを、ありったけ言う人が出世した。
だから、この人たちを相手にしている限りは、「受け止め方」もへちまもなかった。
つまり、非常にわかりやすかったということになる。

 

しかし、みなさんの周りを見てもらいたい。
そういう人もいるが、いまは、ソフトタイプの人が出世しているのではないだろうか?

 

このことは、自分が思うことをストレートに表現すると、パワハラにもつながる可能性があるからだと思う。

 

その結果、上司の真意がわかりづらくなっているということである。

 

重要なことは、みなさんが上を目指すなら、いま出世している人たちにあわせなければならないということである。

 

その方法は一つしかない。
それは、これらの上司の言葉に耳を澄ますことでしかない。
これは非常に難しいことだが、繰り返し繰り返しの訓練でしかない。

 

実は、私は、この上司の言葉の「受け止め方」が苦手だった。
だからこそ、何年も経ってから「あっ!」と気づく瞬間が訪れた。
しかし、そのときは、後の祭りなのである。

 

人が発する言葉にピンと来る! 私は、それが、出世の条件だと考えている。

 

 

拙著の中でも「上司の『まあ、いいか』に即座に対応する」を紹介しているので、興味のある方は参考にしていただきたい。

綾小路亜也

 

 

 

 

 

 

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余裕を感じさせる人が出世する

余裕を感じさせる人が出世する

 

私は拙著の結びに、部下の仕事を待てる人が出世するのではないかと書いた。
しかし、この「待つ」という動作は非常に難しい。

 

そして、待つという動作は、けっして部下の仕事だけではない。

 

たとえば、みなさんは、会議で自分が意見を持っているとき、そして他の人も意見を持っているとき、待てるだろうか?
早く自分の意見を言っておかないと、他の人も同じ意見だった場合、なにか先を越されたような気がするのではないだろうか。

 

また、自分が何かの知識を習得した場合、その知識を口にするのを待てるだろうか?
これも、人が言う前に、自分が話しておきたいと思うのではないだろうか。

 

エレベーターで、他の人が降りるのを待てるだろうか?

 

エスカレーターに乗るとき、人が先に乗るのを待てるだろうか?

 

そして、仮にこれらの質問にことごとく「YES」という人がいたならば、その人をどう思うだろうか?
きっと、その人に、なにか「余裕」のようなものを感じるのではないだろうか。

 

そう考えたとき、みなさんに閃くものがある。
それは、上に立っている人は、そんな人が多いということである。

 

そう、人に余裕を感じさせることができるか否かが、いまの時代、出世の大きな要素になっている。

 

しかし、みなさんは心の内には、きっと納得しないものがあると思う。
それは、この「待てる」という動作は、「できる」ということとは、まったく違うからである。

 

たぶん、みなさんは、この記事が目に留まっているくらいだから、きっと「できる人」だと思う。
「できる人」だから、さらに「できる人」に向けて磨きをかけていく。

 

会議の前には論点を見極めようと考えるし、自分だけの意見を模索する。
また、オフには英会話スクールに通ったり、TOEICを受験する。
そればかりでなく、ビジネス書も片っ端から読み、ちょっとでも変わった意見があると、付箋を貼り、なにかのときに備える。

 

それらの行為はすばらしいことである。
しかし、私は、みなさんには「できる人」+「余裕を感じさせる人」になってもらいたい。

 

そして、そのきっかけとして、先ほど述べた、エレベーターでは人を先に降ろす、エスカレーターに乗るときは人を先に乗せることを心がけてもらいたい。
つまり、1秒でも2秒でも、待つということを実践してもらいたい。
そんなことを繰り返していくと、みなさんは、きっと単なる「できる人」ではなくなっている。

 

綾小路亜也

 

 

 

 

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ちょっと手前でやめる人が出世する

ちょっと手前でやめる人が出世する

 

ちょっと手前でやめるということは非常に難しいことである。

 

たとえば、問題がある部下を会議室に呼び注意するとき、みなさんは、ちょっと手前でやめられるだろうか?
あるいは、会議で腐ったような意見を言う人に反論するとき、みなさんは、ちょっと手前でやめられるだろうか。
また、他部署の間違いを指摘するとき、みなさんは、ちょっと手前でやめられるだろうか。

 

この「ちょっと手前」を考えなくてはならない場面は、そのほかにも、いろいろある。

 

実は、出世できるか、どうかは、この「ちょっと手前でやめる」ことができるかどうかにかかっている。

 

 

もし、みなさんが出世で悔しい思いをしているのなら、自分はちょっと手前でやめることができているか、考えてもらいたい。
きっと、思い当たる節があるはずである。

 

そして、みなさんから見て、「ちょっと物足りない」と思う人が意外に出世していることも多い。
だから、余計に悔しいのだと思う。
その悔しさはどこから来ているかといえば、それは、みなさんが「できる人」だからである。

 

しかし、「できる人」は有能であり、責任感も強いゆえ、なかなか、ちょっと手前でやめることができない。
つまり、「できる人」=「出世する人」には必ずしもならない。

 

だが、出世している人を見ると、ちょっと手前でやめることができる人たちではないだろうか?
このことも、みなさんは、きっと思い当たる節があるはずである。

 

 

もし、みなさんが悔しい思いをしているならば、この「ちょっと手前でやめる」ことを、ぜひ意識し、実行してもらいたいと思う。
状況は劇的に変わるかもしれない。

 

そして、みなさんには、なぜ、ちょっと手前でやめなければならないのかということも、考えてもらいたい。
それは、みなさんは組織の中で生きているからである。
組織は多くの人で構成されており、そこには一人ひとりの「思い」というものがあるからだ。

 

だから、組織の中で生きるということは、一人ひとりの「思い」の中で生きるということであり、その思いをこてんぱてんに壊さないことが「ちょっと手前でやめる」ということである。
表現は難しいが、組織でのバランスということになる。

 

しかし、みなさんは、ビジネス書を読むと、バンバンものを言う人が成功しているのではないかと思う。
私は、これには二つの意味を考えなくてはならないと思う。

 

一つは、バンバン自分の思ったことを口にする人は創業者や創業者に近い人で、そのことでカリスマ性を持った人ではないかということである。また、その人たちから信任を受けた後継者かもしれない。
もう一つは、バンバンものを言う人でも、実は、それぞれの人の「思い」は尊重しているのではないかということである。
私たちは、後者をぜひ参考にしたいものである。

 

出世は、みなさん以外の人の「思い」と密接に関わっている。
人の「思い」を大切にすると、みなさんの道は大きく開かれていく。

 

綾小路亜也

 

 

拙著『ビジネスマンが見た出世のカラクリ 出世はタイミングで決まる! 』では、「人との巡り合わせを活かす」「相手のプライドを尊重し、評判を作り上げる」「部下指導は80%の力であたると、ちょうどよい」「『できる人』からの脱皮が出世である」と、4項目で人の「思い」について説明しているので、興味のある方は、参照いただきたい。

 

 

 

 

 

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昇進は「あと印象」がいい人が有利!

昇進は「あと印象」がいい人が有利!

 

ビジネスに限らず、第一印象がいい人は有利である。
その第一印象を守り続ければ、出世や昇進の世界では「本命」ということになるかもしれないが、世の中、そんなにあまくはない。

 

第一印象があまりよくない人は、たしかに損をしている。

 

だが、第一印象があまりよくない人は、出世や昇進の候補に上らず終わってしまうのかというと、そうでもない。
ここが現実のビジネス世界のおもしろいところである。

 

それは、第一印象があまりよくない人が、会社や上司から「どうして、なかなかのものである」と思わせる仕事振りや資質を感じさせたときに起きる。
そのギャップの驚き、そして、そのキャップを限りなく魅力的に思うようになる。

 

これは、いわゆる「あと印象」である。
そして、「あと印象」の方が、第一印象より、人の心に残ることもたしかである。

 

そうすると、なにか第一印象がいい人を物足りなく感じてしまう……。

 

そんなときに、昇進の発表を迎える。
そして、あらかたの予想を裏切り、「あと印象」がいい人が昇進の切符を手に入れるということは、現実によく起きている。

 

 

考えてみれば、人の印象というものは、まったく勝手である。
それは、人が勝手にその人を外見や発言からイメージしているにすぎないからだ。

 

それゆえ、人の印象は変わり、印象に対する目の置き所も変わる。
ここがミソと考えてもらいたい。

 

だから、「自分は第一印象がよくない」、それゆえ「よく思われていない」と思うビジネスマンやビジネスウーマンがいたとしたら、そこで、けっしてあきらめないでもらいたい。

 

人の印象のポイントは変わる。そして、「あと印象」の方が人の印象に残るからである。

 

そして、出世や昇進に関して言えば、先行逃げ切り型より、追い込み型の方が、チャンスをものにすることができる。
それは、第一印象がいい人が先行し逃げ切ることができるほど、世の中、あまくないからである。

 

このことは、第一印象がいい人に立てば、第一印象を保持したまま逃げ切ろうと思わずに、「あと印象」を付加し続けることが必要になることを意味している。
この「あと印象」を付加し続けていれば、第一印象がいい人は間違いなく、出世や昇進の切符を手にすることができる。

 

私は、最後に、それでも第一印象をよくしておくにこしたことはない、ということをあえて言っておきたい。
それは、やはり、本命候補になれるからである。
しかし、その第一印象を保持したままで「あと印象」がなければ、けっして出世や昇進の切符を手にすることができない。

 

重要なのは、「あと印象」である。望みを捨てず、頑張ってもらいたい!

 

綾小路亜也

 

 

 

 

 

 

 

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二番手集団に会社が想う本命がいる

2018.07.08記事を更新しました。

二番手集団に会社が想う本命がいる

昇進を考えるとき、知っておいた方がいいことがある。
それは、会社は心の内を明かさないということである。

 

みなさんは、同期が自分より先に昇進したとき、言いようのない気持ちになる。
「やはり、あいつが」と思う同期がいるかと思えば、「なぜ、あいつが」と思う同期もいる。
実は、みなさんがそう思う気持ちに、昇進の秘密が隠されている。
だが、多くの人はそのことに気づかないでいる。

 

会社は「やはり、あいつが」と思う人を選ぶ一方、「なぜ、あいつが」と思う人も昇進の一番手として選んでいるのだ。
つまり、「やはり、あいつが」と思う人と「なぜ、あいつが」と思う人をペアで昇進の一番手にしていることになる。
会社の狙いは、周囲への効果にある。
「やはり、あいつが」と誰もが思う人を昇進一番手にすることにより、「オレも負けてなるものか」という気持ちを煽らせる。
一方、「なぜ、あいつが」と思う人は、一生懸命頑張っている人だ。その頑張っている人も昇進一番手にすることで、「頑張れば、オレも課長や部長になれる」という期待感を抱かせる。

 

これが、昇進のカラクリなのである。
「やはり、あいつが」と思う人は、そのまま先頭集団を歩き続けることも多いが、途中で挫折してしまうことも多い。
しかし、会社が心の内で大事に想っている人は、二番手集団にいる。
大事に想うから、実力が蓄積していくのを待ち、いいポストが空くのを待つのだ。

 

そんなことを考えると、ものごとが見えてくる。
昇進一番手となった「やはり、あいつが」と思う人は、小ぶりの部署や開拓型の部署の長になっていることはないだろうか?
それに比し、二番手集団から昇進した人は、陣容がしっかり整った組織の長になることが多いのではないだろうか。
昇進一番手となった「やはり、あいつが」と思う人は、早期完成型であり、会社が放っておいても自分の道を歩むことができる人である。
それに比し、昇進二番手は熟成型の人だと言える。会社と共にじっくり実力を蓄えながらステップアップしていく人たちなのである。

 

そして、なんと三番手集団に会社が想う本命の人がいることもある。
それは、会社が、ひたすら本命の人が就くべき部署の空きを待っている場合である。

 

だから、みなさんは、同期の昇進を目にし、腐って酒を飲んでいる場合ではない。
だが、このことを、会社の「ひいき」と勘違いしてしまう人もいる。それはまったく0ではないが、そう思うと自分で自分をダメにしてしまう。
ビジネス社会は、なんだかんだ言っても実力社会である。
実力を蓄積していくことが、出世の王道だということを忘れない方がいい。

綾小路亜也

 

 

 

 

昇進を目前にしたときには、部下の仕事を待つ

昇進を目前にした時には、部下の仕事を待つ

 

昇進を目前にしたとき、一番気をつけたいことは部下との関係である。

 

昇進を目前にするということは、成果に一定以上のものがあり、その成果を作り上げた能力が評価されていることを意味している。
平たく言えば、できる社員ということになる。

 

できる社員は、そんな昇進を目前にしても、「おさえ」を作ろうする。
それは、昇進をいっそう確固たるものにしたいからである。

 

これが、できる社員ができる社員たるゆえんである。
しかし、ここで、できる社員は、「成果」をさらに確固たるものにしようと考えてしまう。

 

会社から見れば、まさに期待どおりということになるが、ここに落とし穴がある。
それは、そんなとき、自分が勝負にいっていることから、いっそう部下の仕事ぶりが不甲斐なく思えてくるからである。

 

そして、いままで以上に部下の仕事を待てなくなる。
そんなとき、部下と軋轢を生んでしまう。

 

いま、会社が一番見ているものは、部下との関係である。
部下と軋轢を起こした人は、いくら有能でも登用されることはない。

 

こうして、できる社員は、自らチャンスを逃してしまうことが多い。

 

ここで、私たちは考えなければならない。
昇進の候補になっているということは、すでに成果は認められているという事実である。
そう考えると、成果以外のところが、キーポイントということになる。

 

それは、部下との関係である。
ここに昇進のポイントがある。

 

ここも、昇進の意味を考えるとわかる。
昇進するということは、より大きな組織を任せられることを意味している。
このことは、いままで以上にいろいろな部下を持つということである。

 

そして、いろいろな部下を持つということは、できる社員とは違った考え方、行動をする部下を持たなければならないことを意味している。
すなわち、自分の考え方、行動と異なった人を受けいれるということである。

 

仕事ができなければ昇進の対象になれないが、できる社員から誰を昇進させるかといえば、会社はいろいろな部下を受けいれることができる人を昇進させたいと思うはずである。

 

いろいろな部下を受けいれる最初の一歩は、部下の仕事を待つということである。
昇進前には、いままで以上に部下の仕事を待つという意識を強く持つ必要がある。

 

それが、会社の最終評価につながり、そして、昇進した際の準備につながっていく。

 

                                        綾小路亜也

 

 

(参考)拙著『ビジネスマンが見た出世のカラクリ 出世はタイミングで決まる!
第5章出世のタイミングを逃さない -部下との関係が出世の試金石となる-

 

 

 

 

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