ハンコの書体をちょっと考えると、イメージアップにつながる

ハンコの書体をちょっと考えると、イメージアップにつながる

 

ハンコの書体を難しく考える必要などない。
自分のフィーリングにあった書体を選ぶだけで、イメージアップにつながっていく。

 

まずは、ハンコの書体を見てもらいたい。
ハンコの書体には楷書体、行書体、古印体、隷書体、篆書体、印相体(吉相体)がある。

 

このうち、あなたがよく使う認印は、名字がすぐに読み取れることが必要である。
したがって、あなたは、名字がすぐに読み取れる楷書体、行書体、古印体、隷書体の中から、自分に合った書体を選べばいいことになる。

 

 

 

『印象アップに踏み切れない人が、ある日突然注目を浴びるハンコの押し方』より抜粋

 

 

 

あなたには、自分のフィーリングを大切にし、自分にしっくり来る書体を選んでもらいたい。
話はたったそれだけである。

 

しかし、ビジネスパーソンはハンコの書体などあまり考えず、文房具店やハンコ屋さんに置いてあるハンコを手にしている。
いわば、もっぱらハンコを買うという行為があり、買ったハンコにそれぞれの書体があるに過ぎない。

 

その結果、ハンコを買ったものの、「失敗した」と思うハンコは誰もが一つや二つは持っている。
その原因は書体によるところが大きい。逆に言えば、自分にしっくり来る書体を選ぶと、ハンコへの愛着が生まれ、使い続ける。

 

ハンコを選ぶとき、どの書体がいいか、ちょっと悩むことが必要である。
その悩むという行為が、自分にしっくり来るハンコを選ぶということにつながり、そうして選んだハンコは丁寧に扱うようになる。また、しっかりと押すようになる。
すなわち、自分にしっくり来る書体のハンコを選ぶことが、印象アップにつながっていく。

 

なお、書体を選ぶときには、字の太さにも注意する必要がある。字の太さも、自分にしっくり来るかどうかに関係する。
ハンコをオーダーするとき、字の太さについて希望できるならば、「少し太い字で」などと自分の好みを伝えてほしい。

 

 

一番重要なことは、あなたのフィーリングである。
ハンコの書体が自分に合うと、そのハンコは使いたくなる。

綾小路亜也

 

 

 

 

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手っ取り早く印象をアップするには、大きめの認印を使う

手っ取り早く印象をアップするには、大きめの認印を使う

 

まずは新百合ヶ丘総合研究所が実施した、印象についての実験結果を見てもらいたい。

 

〈図1〉には10ミリ、12ミリ、13・5ミリの印影がある。
実際にハンコ屋さんから買って押印したものを画像にした。

 

10ミリのサイズは、ハンコ屋さんのショーケースから買い、12ミリ、13・5ミリのサイズはハンコ屋さんにオーダーした。
認印はたいがい名字だけなので、日本一多い名字「佐藤」さんを使い、書体は古印体に統一した。

 

見る機器によって、サイズは変わってしまうが、見え方の違いに着目してもらいたい。
特に10ミリと12ミリのサイズの印影の見え方に注目してもらいたい。

 

『印象アップに踏み切れない人が、ある日突然注目を浴びるハンコの押し方』より抜粋

 

 

 

どうだろうか?
10ミリの認印と12ミリの認印は、たかが2ミリの差だが、ここまで差がついて見える。

 

しかし、ビジネスパーソンの多くはこの10ミリのサイズのハンコを使っている。
それは、文房具店やハンコ屋さんの回転式のショーケースなどから購入していることが多いからである。

 

10ミリのサイズのハンコを報告文書などに押すと、かなり安っぽく映る。
このサイズのハンコで押すと、いかにも形だけ押したという感じになる。また頼りなく見える。
まずサイズが目につく。そして、このサイズのハンコで押された印影は、いかにも大量生産されたという感じを受けることから安っぽく見える。

 

 

ビジネス文書には、この10ミリの一つ上のサイズである12ミリの認印を使ってもらいたい
12ミリの認印で押された印影は、まずサイズが書類に見合ってくる。そして10ミリの認印より価格が跳ね上がる分、印影にも違和感を覚えなくなる。

 

12ミリのサイズの上は、13・5ミリのサイズとなる。
<図1>で13・5ミリのサイズの印影は、12ミリのサイズの印影との比較で、どう見えただろうか?
きっと、「ちょっと大きいかな?」と感じたと思うが、逆に言えば、なかなか立派だということになる。

 

結論から言えば、13・5ミリのサイズの認印を使っても、まったくおかしくない。
あなたが管理職ならば、13・5ミリのサイズの認印を使ってもらいたい。
それは、部下が作成した書類に印を押すとき、13・5ミリの認印はぴったりのサイズだからだ。まさに決裁したという感じになる。

 

ハンコを考えるとき、まずその大きさに注目すべきである。
しかし、ビジネスパーソンは購入経緯から10ミリのサイズの認印を持っていることが多い。実はここがネックだった。

 

押したハンコの印象を手っ取り早くよくするには、大き目のサイズの認印を使うことである。
そうすれば、印象は飛躍的にアップする。

 

綾小路亜也

 

 

 

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ハンコの跡から、あなたの本当の姿が読まれている

ハンコの跡から、あなたの本当の姿が読まれている

 

ハンコの印象がこわいのは、そこに、あなたの本当の姿が表れているからだ。
しかも、そのことが、ビジネスに影響している。

 

人は、口には出さないが、ハンコの印象から、何を感じ取っているのだろうか?

 

まず、無造作に押された印。
無造作に押された印は、慎重に押されなかったことが一目でわかる印である。印の傾きなど気にせずに押された印やかすれたり、にじんだりしている印である。

 

そんな印を見て、相手はまずそんな印を押した人の性格を感じ取る。
その印から、相手は「あまり細かいことは気にかけない人だ」と解釈してくれれば問題はない。実際、そんな印を押す人は、あっさりした性格の持ち主が多い。

 

しかし、「あまり細かいことは気にかけない」ということは、別な言い方をすれば、こだわりがないということになる。
相手が、この「こだわりがない」というところに重きを置くと話が変わってくる。

 

「こだわり」は細部までしっかりと仕事をやり遂げることを意味する言葉であり、責任感というものも強く感じる言葉である。それが仕事を頼む側から見れば安心感につながっている。

 

そんなことから、無造作に押された印を見た人は、印を押した人への信頼感が揺るぎ、きっと自分で自分を守ることを考える。
すなわち、無造作にハンコを押した人の仕事振りを用心するようになり、その人に仕事を頼むときも、自分で確認するなどの手段を講じる。

 

だが、人はそんな思いや苦労をしてまで仕事を任すほど、お人好しではない。
そんな思いや苦労をするならば、他の人や他の会社に任せばいいだけの話である。

 

その結果、どうでもいい最低限の仕事はその人に頼むかもしれないが、大切な仕事は頼もうと思わなくなる。

 

もし、あなたが「自分の仕事が減ってきた」と感じたならば、自分が押した印を確認してもらいたい。相手はその印からあなたの仕事にこだわりを見出せないのかもしれない。

 

 

次に、いかにも形だけ押したと思われる印を見たときの、相手の印象と解釈について考えたい。
それは、一目で100円ショップにでもあるようなハンコで押された印を見たときの印象である。

 

相手は無造作に押された印とは異なる感情を持つ。
そんな印を見たときほど、がっかりすることはない。

 

無造作に押された印は、押した人の性格と照らし合わせると「なるほど」とうなずける一面があるのに対し、形だけの印を見ると、その人の本当の姿を知ったような感覚になる。
なにか、その人の仕事に対する割り切りのようなものを感じてしまう。

 

そんなことから、形だけの印を見た人は冷めたような気持ちになり、いままで思い描いていたその人への見方を変え、心に一線を引く。
つまり、最後にはそんな人は頼りにならないと思い、自分を守るために身構えると思う。

 

そして、相手からそのように思われたら、おそらくその時点からビジネスや人間関係は進展しない。

 

もし、あなたの部下に、「相手からの受けも悪くはないのに、なぜ売り上げが伸びないのだろう」という人がいたならば、部下が押した印を確認してもらいたい。相手はその印から、部下の仕事の割り切りのようなものを感じているかもしれない。

 

 

シャチハタなどを見たときの相手の反応は、あまり語る必要もなさそうである。
それは、その印がいいとか悪いとか言う以前の話であり、そんな印を見た人は、まるで自分が工場で製品検査にあったような感覚になる。
自分がそのように扱われたことが、いつまでも心に残る。

 

 

「そんなことまで相手は考えるのか?」と思うかもしれないが、考えるのは相手である。
しかし、人は押された印については、よほどのことがない限り口に出さない。
ここがビジネスマナーと大きく異なる。

 

 

押された印については、誰も口には出さず心で思っている。

 

綾小路亜也

 

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「記名押印」=「署名」だからハンコを押す意味がある

「記名押印」=「署名」だからハンコを押す意味がある

 

なぜハンコを押さなければならないのか、頭をよぎったことはないだろうか?
実は、ハンコを押すことには法律的な意味がある。
ここをクリアーしないと、気持ちの問題として、ハンコはきれいに押せない。

 

ビジネス文書では署名することは少なく、ほとんどワープロで印刷された氏名の横にハンコを押す。
これを「記名押印」という。

 

この「記名押印」には法律的な意味がある。
署名した場合と同じ効果がある。

 

署名するということは、なによりも本人であることを証明している。
それでは記名だけではどうだろうか?
ほとんどの場合ワープロ印刷だから、本人が記名したという確たる証明にはならない。

 

だから印が必要なのである。押印することによって自署した場合と同じ効果を持つ。

このことは法律に示されている。

商法三二条
「この法律の規定により署名すべき場合には、記名押印をもって、署名に代えることができる」

つまり、「署名」=「記名押印」ということになる。

 

このことが、ビジネスパーソンがハンコを使用する原点になっている。

 

そして、その上で文書は誰が書いたかということが非常に重要だということを、考える必要がある。
書いたということは、「この内容で間違いありません」「この内容について私が責任を持ちます」ということを意味している。
「私がこの書類を書きました」ということを、記名とともに印が大きな役割を果たしていることに着目してもらいたい。

 

そんな中で書類を受け取った相手が、無造作に押された印、形だけ押された印、頼りなく見える印、あるいはシャチハタで押された印を見たとき、どう思うか考えてほしい。
そんな印は、とても「この内容で間違いありません」「この内容について責任を持ちます」と語っていないではないか。

 

つまり、企画書や報告書の価値は、その表紙にある印を見ただけでほとんど決まっている。
だから印は重要なのである。

 

 

私たちは、人が押したハンコについて、本能的に印象を持つ。
そして、その印象は当たっている。

 

ビジネスパーソンがいくら印象アップに努めたとしても、毎日のように押すハンコに、「記名押印」=「署名」の意味あいを見出せないと、まさに「頭隠して尻隠さず」の状態になる。

綾小路亜也

 

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ビジネスマナーで厚化粧していても、素顔をさらしている印象がある

ビジネスマナーで厚化粧していても、素顔をさらしている印象がある

 

それは、ずばり、ハンコの印象である。

 

いまどき、ハンコか? と思うが、ハンコを見る人は、ハンコが押された書類と密接に関わりを持つ。

 

ハンコが報告書や申請書に押されていた場合は、上司は書類を受け取ってからは自分の責任が発生する。ハンコが見積書に押されていた場合は、得意先は実際にお金を出さなければならない。

 

それゆえ、心もとないハンコが押されていると、書類の中身まで心配になってくるし、ハンコを押した人のことも深く考える。
こんな感覚を、みんな、持っている。

 

つまり、ハンコの印象はハンコを見た人の身と密接に関わっていることになる。
これが印象アップの王道と言われているビジネスマナーと決定的に違うところである。

 

しかし、私たちは、ハンコの印象については、心で思っているが、口には出さない。
だから、自分が押したハンコの印象についてはたえずブラインドになっている。
その結果、自分が押したハンコにたえず自分の本当の姿をさらしてしまっている。
つまり、私たちはビジネスマナーでいくら厚化粧していても、自分が押したハンコでは素顔をさらしていることになる。

 

だが、以前、ある番組で「官庁や金融機関のハンコのお辞儀押し」が公開されるや、ネット上でものすごい反響となった。
このことは、ハンコはやはり毎日使うものだから人の関心が高いことを物語っている。
また、その番組で「ハンコのお辞儀押し」をビジネスマナーとして扱ったことも反響につながった。ビジネスマナーも私たちの関心が高いからだ。

 

この番組の反響から言えることは、ハンコの押し方は普段取り上げられることはないが、潜在的に非常に関心が高いということである。

 

だが、拠り所になる本もなければビジネスマナーでも取り上げられることは、まずない。
だから、私たちはハンコの話は知りたくてもわからないでいる。

 

ここに、あなたのチャンスがある。

 

印象アップは印象とは何かがわからないと、それは形だけのものとなる。
しかし、ハンコから来る印象を考えると、印象とは何かがわかってくる。
ここが、あなたの印象逆転劇の始まりとなる。

綾小路亜也

 

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