ビジネスマンの「差」は解釈の違いから生じている

 『なぜ「できる社員」はビジネスマナーを守らないのか』の「おわり」にから抜粋した。
私が、この本で言いたかったことのまとめである。

 

(前文が長いので、要約すると)
1964年開催の東京オリンピックで日本は男子体操で金メダルラッシュに沸いた。
そのとき、まだ小学生だった私の耳に飛び込んだ言葉がある。
多分、テレビの解説者だったと思うが、日本が強いのは、「日本の規定問題の演技は既定の『解釈』が違う」という言葉だった。
(当時は、初日に規定演技があり、二日目に自由演技が行われた)

 

当時、私は、当然ながら、何を言っているのか、まったくわからなかった。
しかし、今となっては、その言葉が痛いほどよくわかるのである。

 

(本より抜粋)
ビジネスマンがやっていることは、たいてい同じである。
それは考えてみれば当たり前である。会社の指示が同じだからだ。だから、みな同じような業務を行っている。

 

たとえば、営業部門にいる人は、同じように得意先を訪問し、同じように見込みを作り、同じように締切業務を迎えている。
やっていることは、体操の規定演技ではないけれど、みな同じなのである。

 

しかし、現実にはそこに歴然とした「差」が生じている。

 

その「差」を能力の「差」に求めることもできるが、私はサラリーマンを35年間もやってきた経験から、同じ会社にいる人たちに、そんな著しい能力の「差」などないと思っている。

 

そうすると、このビジネス社会での「差」は、どこから生じているのだろうか?

 

そんなとき、先ほどの「解釈の違い」という言葉が、俄然、頭をよぎるのである。

 

会社から、上司からの指示の解釈の違い、得意先からの要望の解釈の違い、そして、得意先、上司の気持ちに対する解釈の違い……。
こう考えると、なんだかしっくり来るのである。

 

私は、ビジネス社会で生じる「差」は、解釈の「差」だと考えている。

 

本書でとりあげたビジネスマナーも同じである。
ビジネスマナーの本に書いてあることは、先ほど述べた規定演技である。たしかに、規定演技の優劣により、「差」が生じることも事実である。
しかし、「解釈」の違いが、もっと、大きな「差」となって現れているのではないだろうか。

 

そして、その中でも、人の気持ちへの「解釈」の違いが、最も大きな「差」となって現れるのではないだろうか。

 

いままで見てきたように、「できる社員」は、人の気持ちの「解釈」が、他の人と違うのである。
人が口に出さないで心で思っていること、あるいは本音の部分に気づき、自分で「解釈」している。
そして、自分で「解釈」しているから、人とは、違う考えや行動をとるのである。

 

そして、人とは違う考えや行動をとるから、人に「差」をつけることができるのである。
だから、「できる社員」と呼ばれているのである。

 

その原点は気づきである。自分の頭で考えたゆえの気づきである。
と言うことは、自分の頭で考えることさえできれば、多くの人は「できる社員」になれるということである。

 

実は、そんな思いを込めて、本書を書いた。
ぜひ、みなさんの今後のビジネス活動の中で、参考にしていただければ幸いである。

 

 

なぜ「できる社員」はビジネスマナーを守らないのか  から抜粋

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「できる社員」とはどういう社員なのか?

「できる社員」というタイトルがついた本は多い。
また、「できる」というタイトルがついた本は山ほどある。

 

それは、本当に「できる」というのが、どういうことを指すのか、みんなわからないからである。
しかし、私は、ビジネスマナーの考察を通して、「できる社員」の実像が浮かんできた。

 

それを、『なぜ「できる社員」はビジネスマナーを守らないのか』の最終見出しに書いている。

 

その見出しのサブタイトルに私は、「それは、いかにもその業種の人に見えない社員である」と書いた。

 

それが、私の結論である。

 

私の考えを、最終項目から、抜粋したい。

 

私が、「できる社員」と思う人は、その業界の人らしくない人である。

 

つまり、銀行員だったら銀行員っぽくない人、保険会社の人だったら保険会社の人っぽくない人、あるいはセールスマンならセールスマンらしくない人、営業社員だったら営業社員っぽくない人が、私は「できる社員」だと考えている。

 

しかし、その業界の人らしく見えない人になるということは、なかなか難しいことである。

 

それは、考えてみれば当然である。たとえば、銀行に入行すると、入行したその瞬間から、一人前の銀行員になるための教育が始まる。保険会社でも、商社でも、メーカーでもみんな同じである。

 

会社を挙げて、一人前の業界人に仕立て上げようとするわけだから、みんな同じような人になっていくのである。
同じような色のスーツを着て、同じようなネクタイを締めて、同じようなビジネスバッグを持って、手帳までも同じようなものを持っている。考え方もきわめて似てくる。

 

その結果、私たちは、一目で、「あの人は銀行員だ」「あの人は保険会社の人だ」とわかってしまう。
また、職種においても同様である。セールスの人は、一目でセールスの人とわかってしまう。また、電車の中で、ビジネスマンやビジネスウーマンに遭遇したときも、「この人、たぶん営業の人だな」とわかってしまうのである。

 

しかし、一方で、企業のトップの人や、トップクラスのセールスマンを見ると、「この人、いったいどこの人なんだろう」と思わせる雰囲気を持っている。
すなわち、その人が属している業種がわからないのである。

 

それは、その人たちは、業界や企業、職種のトップの人で、どんどん実務色が褪せていっているから、そのように感じるのかもしれない。
しかし、もっと私たちの身近な人、たとえば、優秀なセールスマンと言われている人、できる営業社員と呼ばれている人たちも、どこの業種の人かわからない雰囲気を持っていることはないだろうか?

 

長谷川千波さんは、営業マンのセールストークには段階があり、「プロっぽいトークではまだまだ未熟であり、最終段階は、『営業臭さが感じられない、自然な話し方』」だと言っている。(『人見知り社員がNo.1営業になれた 私の方法 』祥伝社)
営業出身の私もまさに長谷川さんの意見に同感であり、セールストークだけでなく、この「営業臭さが感じられない」人が本当のプロだと思うのである。

 

そして、私は、なぜその業種や職種に見られない人が「できる人」なのか、真剣に考えてみたのである。

 

それは、いかにも銀行の人、いかにも保険会社の人、いかにもセールスの人、いかにも営業の人、いかにも経理の人と相手が思うと、ビジネスや業務の範囲が限定されてしまうからではないだろうか。そして、相手も身構えてそれなりの応対をするからではないだろうか。

 

たとえば、相手にいかにも「この人は保険会社のセールスの人」と思われると、相手は、「いつかは絶対に保険を勧誘される」と身構えるだろうし、話自体も保険の話に限定される。
これでは、とても契約を取ることは難しいと思うのである。

 

それが、どこの業種や職種の人だかよくわからないようなタイプの人だと、相手は、業種や職種を飛び越えて話しができるのではないだろうか。相手もなにか安心感のようなものを持ち、心を開くのではないだろうか。
そして、ビジネスは不思議なもので、そんなときにこそ伸展するのではないだろうか。

 

しかし、私はそう思いつつも、一方で、その業種や職種の人に見られないことは、やはり難しいと思うのである。それは、先ほど述べたように、企業ぐるみで業界人、その会社の人に仕立て上げようとしているからである。

 

そして、なおかつ、企業ではビジネスマナー研修などを通じて、ますます画一的な業界の人、その会社の人にしようとしているからである。
みなさんも、ビジネスマナーの本を読むと、その本の挿絵などに登場するビジネスマンやビジネスウーマンの模範形は、ほぼ同一であることに気づくだろう。

 

たしかに、ビジネスマナーの習得度合により、「差」は生じるだろうが、それでは人は超えられないのである。
画一の姿から一歩超えたところで、大きな「差」が生じていると私は思うのである。

 

実は、このことが、本書を書いた動機となっている。

 

「できる社員」は、いかにもその業種の人に見られない人である。

 

 

なぜ「できる社員」はビジネスマナーを守らないのか  から抜粋

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希望通りにいかなかった人の送別会でなんと声をかけるか?

 「お世話になりました」か、「お疲れさまでした」か?

 

もうすぐ、異動の発表時期を迎える。
そして、いまの職場を去る人がいる。
そんな人たちのために送別会が開かれる。
そんなときの参考にしていただきたい。

 

ビジネスマンには転勤がつきものである。

 

しかし、現実の世界では、本人の希望通りにいかないケースが圧倒的に多いのではないだろうか。
また、希望通りにいかないというよりは、ストレートな表現を使えば、左遷とも思える転勤もあるし、降格されて職場を去る人もいる。

 

そして、そんな人のためにも、送別会は開かれるのである。

 

そのとき、その人たちに、なんと声をかけたらいいのか、けっこう難しい問題である。

 

こんなとき、送る人が、転勤する人より下の場合は、「お世話になりました」と言えるかもしれない。
しかし、この言葉も、本当にお世話になったという気持ちがなければ、受け手にはしらじらしい言葉に映るだろう。

 

そんなとき、ビジネスの世界には決まり文句がある。

 

それは、「お疲れさまでした」という言葉である。

 

この言葉は、転勤するどんな人にも相応しい言葉なのである。
栄転する人、そして、本人の希望通りにいかなかった人双方に使える言葉なのである。

 

それは、どんな人もみな、その職場で職務を行っていたことに変わりはないからである。
その職務に対する労いの言葉が、「お疲れさまでした」なのである。

 

ぜひ、みなさんも、そんな労いの気持ちを持って、転勤する人に「お疲れさまでした!」という言葉をかけて送り出してもらいたい。

 

 

なぜ「できる社員」はビジネスマナーを守らないのか  から抜粋

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ビジネスマンが一番疲れを感じさせるものはなにか?

スーツの皺か、靴底が減っていることか?

 

ビジネスマナーの本の定番となっている身だしなみについてである。
この問題を考えるにあたって、ぜひ、みなさんの目で周りの人を見てもらいたい。
電車の中の人、道往く人などを見ていただき、そのとき、みなさんはどこに目がいって、どう感じたかを考えてもらいたいのである。
それは、みなさん自身も、人からそう見られているかもしれないからである。

 

おそらく、視点は人により千差万別だろう。ネクタイに目がいく人、ワイシャツに目がいく人、スーツに目がいく人、靴やベルトに目がいく人、髪型に目がいく人……
このように人を見ることにより、自分のフリを見直すことが大事だと思う。

 

そんな中で、みなさんは、「この人疲れているな」と感じる人はいないだろうか?
そして、どんな人を見て、そう感じるのであろうか?

 

たぶん、みなさんは、スーツがよれよれになっている人、パンツの折り目が消えている人、靴底が減っている人、ワイシャツの襟口や袖口、ベルトがすり切れている人を挙げるのではないだろうか。

 

もちろん、どの箇所も人に「あの人、疲れているな」と感じさせる箇所であることは間違いない。
また、今言った箇所は、ビジネスマナーの本でもよく取り上げられている箇所であり、会社の研修などでも注意されている箇所である。

 

私が注意しているのは髪である。それは、髪が濃いとか薄いとかいう話ではない。
私は、疲れが一番出やすいのは髪だと思っている。

 

みなさんも確認の意味で、もう一度、周りの人や電車の中の人の髪を見てもらいたい。きっと私と同じようなことを感じるはずである。
私は、服装のことはともかく、まず、髪には気をつける必要があり、きちっと整髪した方がいいと思っている。

 

そして、みなさんもおわかりになったかもしれないが、髪の長い人ほど、その疲れが出やすい。
特に、年をとればとるほど、髪の毛は細くなっていくから、若いときと違い、べたっと張りつくような感じになり、ちゃんと整髪しないと、いっそう疲れを感じさせる。

 

また、年を取った人が長髪だと、本人の意向とは異なり、多くの場合、かえって年を感じさせる。

 

人のヘアースタイルについて、私がとやかく言う筋合いはまったくないが、身だしなみを語るときに、ぜひ、髪に注目してもらいたいと思っている。きちっと整った髪は、必ず人に好印象を与えるものだからである。

 
なぜ「できる社員」はビジネスマナーを守らないのか  から抜粋

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少しだけお金を使わなければならない持ち物はなにか?

 名刺入れか、筆記用具か?

 

ビジネスマンやビジネスウーマンの持ち物は毎日使うものだけに、どれもみな実用的である。
その中で、「少しだけ」お金を使わなければならないものはなにか? という出題である。

 

この問題に決まった正解などない。

 

考えることが重要である。みなさんも、一日の流れの中で自分の持ち物を点検してもらいたい。

 

あるいは、みなさんには、すでに、自分はこの持ち物には気をつかっているというものがあるかもしれない。
そんなときは、自分が気をつかっている持ち物を思い浮かべてもらいたい。

 

名刺入れ、手帳、財布、筆記用具、カバン(バッグ)と答える人が多いのではないだろうか?
あるいは腕時計、スマートフォンと答える人もいるのではないだろうか。

 

たしかにいま挙げたビジネス小物類やカバン、腕時計などは、人の目に触れることが多いので気にする必要はある。

 

私の答えは、ハンコである。
私は、ビジネスマンが「少しだけ」お金を使うとしたならば、いいハンコを買ってもらいたいと思っている。

 

とは言っても、最近ではハンコを使うケースが本当に少なくなってきている。
少なくなっている上に、電子印でもOKという企業も多くなってきており、ますます、ハンコを押す機会が減ってきている。

 

それでは、ハンコを押す機会が減っている中で、みなさんが、ハンコを押さなければならないケースは、いったいどんなときなのだろうか。

 

多くは人事関連の書類、経費関係の書類、取引先に出す書類、そしてまさにハンコを押さなければいけないような重要書類ではないだろうか。
と言うことは、ハンコを押す機会は激減しているが、依然としてハンコを押さなければならない書類が存在しているということになる。
しかも、重要書類ばかりが残っているということになる。

 

だから、私は、そんな重要な書類に押印するハンコにはちょっと気をつかった方がいいと思う。

 

そして、このハンコについては、私がサラリーマン経験の中で、いつも感じていたことがある。
それは、たとえば、客先に出す報告書、詫び状、会社宛に出す始末書など一身上に大きくかかわる書類を見るたびに感じていたことである。
そこには、粗末な印が押されていたことがけっこうあったのである。ひどいときは、シャチハタが押されていたこともあった。

 

私は、そんな印が押された書類は、とても客先には出せないと考えたり、また本人の一身上に関わる書類では、「本当に、それでいいの?」と念押ししたい気持ちになった。

 

印がみすぼらしいと、なにか書類の中身までも、非常に軽いような気になってしまったのである。
そして、それだけではなく、書類を作成したその人の気持ちまでも軽く感じられて仕方がなかったのである。

 

だから、私がみなさんに、もし、「少しだけ」お金を使うものがあるとしたら、ぜひ、ハンコにお金を使ってもらいたいと思っているのである。
ハンコもそんな高価なものはいらない。貧弱に映らないものならなんでもいい。たぶん2000円前後で買えると思う。

 

そして、気持ちの問題だが、もし、みなさんがちょっとお金をかけたハンコを持っていたとしたならば、押印するときに、その書類の意味をいま一度、再確認するのではと思うのである。

 

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お詫び訪問に行く場合、一番重要なことはなにか?

誠意を示すことか、対処策を話すことか?

 

ビジネスマナーの本には、あまりお詫び訪問のことが記載されていない。
記載されている場合も、内容はクレームへの対応、処理の仕方である。
いわばクレームのさばき方のようなものが書かれているような気がするのである。

 

私は、これでは実際にクレームが起きたときに解決できないのではと考えている。
そう思うのは、残念なことだが、私自身、よくお客さまのもとに出向き、お詫び訪問をした経験があるからである。

 

みなさんは、お詫び訪問をしなければならない事態になったときに、なにを一番重要と考えるだろうか?

 

実は、そこにクレームの解決への道が隠れているのである。

 

みなさんは、まず、こんなことを考えるのではないだろうか。
お客さまの言い分を十分に聞く。その上で事実確認も十分に行う。
そして、対処できるものは、対処方法をすぐにお客さまに提示する。対処できないときは、その理由もすみやかにお客さまに説明する。

 

どれもまさしく正しい答えで、そうしなければならない。

 

お客さまが納得する対処方法だった場合は、クレームは解決するが、ビジネスの世界では、お客さまに満足いただける内容を提示できるケースは、圧倒的に少ないはずである。

 

また、お客さまが失ったものを回復することが難しいケースも多い。それは、時間だったり、楽しいひと時の喪失だったりする。
そして、いずれの場合も、お客さまの感情的な部分は残るのである。

 

私は、お客さまからのクレーム解決で一番重要なものは、本当に申し訳ないと思う気持ちだと考えている。
こう言うと、みなさんは、「なーんだ、そんなことか」と言うと思う。しかし、最後まで聞いてもらいたい。

 

私は抽象論でそんなことを言っているわけでなない。お客さまがお怒りになっている原因をとことん考えるのである。
どこのどの部分に対してお怒りなのかを徹底的に考えるのである。

 

そうすると、お客さまのお怒りの気持ちがわかってくる。
そして、不思議なことに、申し訳ないという気持ちも生まれてくるのである。

 

そう、お客さまに対して本当に申し訳ないと思えば、その気持ちをお詫び訪問の際に出せばいいのである。
お客さまが訴えているのは、自分の気持ちなのである。
そして、そんな自分の気持ちをわかっているかどうかで、了承するか否かを決めているのである。

 

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ゴルフ接待で相手のスコアが悪かったとき、どうすべきか?

 ゴルフの話をした方がいいのか、避けるべきか?

 

ゴルフというのは、私みたいに下手な人だけでなく、ときとして、うまい人でも大たたきすることがある。
あせればあせるほどうまくいかない。コースの罠にもはまる。また、アンラッキーも重なる。つまり、悪いことが容赦なく襲ってくるのである。

 

そして不思議なことに、そういうときに限って、同じパーティーの人は絶好調でナイスショットを連発するのである。
そして、大たたきした人は、「もう二度とゴルフなどやるものか」と憤り、風呂場に向かうのである。

 

さて、こういう傷ついた人が、みなさんの接待の相手だった場合、みなさんはプレイ後に、その人にどんなことを話しかければいいのだろうか?

 

たぶん、「あまりゴルフのことは話題にしない方がいいな」と思うのではないだろうか。
しかし、同時に、「それでは、あまりにも不自然だよな」とも考えるのではないだろうか。

 

毎回、ゴルフをするたびに、こうした傷ついた思いをしてきた私の結論を言う。
今、みなさんが考えたことはあたっているのである。

 

積極的に今日のゴルフのことに触れられることも嫌だが、さりとてまったく触れられないと、妙な気づかいを感じて、それはそれでかえって落ち込んでしまうのである。

 

そして、そんなとき、私は、私の経験から、できればゴルフ場にはたいへん申し訳ないが、不可抗力の世界に持って行くことをおすすめしたい。

 

「ピンをあんなところに切っていたら、誰だってはまりますよね。今日自分は、アイアンの距離が出なくて、手前手前からいくハメになったから、それが幸いしましたが……」とか、「今日のバンカー、カチカチでしたね……」とか、「ちょっと、フェアウェイが狭すぎますよね。これじゃ、ロングヒッターは、はまってしまいますよ」と言ってもらいたい。

 

できれば、「○○さんは、フェアウェイウッド、距離がでますからね。すいません、こんなコースを選んでしまって……」と言ってもらいたいと思っている。
もっと言うと、明るく笑いながら「今日は、○○さん、えらい目にあいましたね」と言ってもらってもかまわないと思っている。

 

そうすると、今日、大たたきした人も、自分が入り込める隙間をもらったような感じになり、話がしやすくなると思うのである。

 

そして、そんなことから、顔に表情が戻り、「今日は、えらい目にあった」などと笑いながら言うかもしれないのである。そうして元気を取り戻すのではないかと思うのである。

 

こんなゴルフの話だが、そこには、ビジネスの本質のようなものが隠されている。

 

それは、気づかいである。ゴルフ接待は、得意先とスコアを競うものではない。
ゴルフで一日を共にするということは、ゴルフをとおして、人となりを知り、自分も知ってもらうということであり、その目的は親しくなるということである。

 

だから、ゴルフ接待の成功とは、「また、この人とやりたい」と思ってもらうことにある。それは、相手がこちら側の人となりを受けいれてくれた証拠だからである。

 

これは、べつにゴルフに限る話ではない。宴席でも同じである。「もう一度この人と飲みたい、この人と話したい」と思ってもらうことが、接待の成功なのである。

 

そして、ビジネスも同じだと思う。
業務知識、プレゼン能力、処理能力がいくら高くても、顧客に人となりを嫌われたら、ビジネスは終わりである。

 

実は、お客さまが求めているものの究極は、人となりなのである。たしかに最低限の業務能力は必要だが、それ以上に見られているのは人となりである。これは、上司とて同じである。

 

特に、ここで取り上げた例のように、お客さまがピンチのときや、傷ついているときに、その対応の仕方を見て、人は好き嫌いを決めているのである。

 

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得意先の部長に、「ご無沙汰しております」と言うべきか?

 毎日のように担当者には会っているのに、抵抗感はないか?

 

みなさんが得意先の担当者の人と打ち合わせをしているときに、先方の部長などの上役の人が、担当者に用があるらしく部屋に入ってくることはないだろうか。
そのとき、よく上役の人から、「おっ、久しぶり」と声をかけられることはないだろうか?

 

たしかに、みなさんは、担当者の人とは、毎日のように打ち合わせをしているが、先方の部長などの上役にはほとんどお会いできていないケースが多いと思う。
そんなとき、きっと、みなさんは立ち上がって「ご無沙汰しております」と答えるのではないだろうか。

 

そう答えることは、ビジネスマナーとしては正しい。
それは、「ご無沙汰しております」の「沙汰」は、消息や便りのことをいうから、先方の上役からすれば、みなさんの顔を見ない以上、みなさんが生きているのか死んでいるのかもわからない。すなわち「沙汰」がないわけだから、まさに正しい使い方だと言えるからである。

 

そこで、ここでの出題は、みなさんは、そんな「ご無沙汰しております」に違和感を持つかどうかという問題である。

 

私は、こんな場合の「ご無沙汰しております」に抵抗感を持ったのである。
それは、「ご無沙汰」に続くものは、「申し訳ございません」であり、この「ご無沙汰しております」には謝罪のニュアンスが込められているからである。

 

たしかに、得意先の上役に顔を見せないわけだから、その意味で謝罪の気持ちを込めるべきだが、一方で、毎日のように得意先には顔を出している。それにもかかわらず、「ご無沙汰しております」と言うには抵抗感があったのである。

 

私は、こういうケースでは、「お世話になっております」とすくっと立ち上がって言うようにしたのである。
これだと、お世話になっていることは間違いないことだし、「ご無沙汰しております」と言わなくても済む。それに、あくまでもニュアンスの問題だが、「こうして、担当者の人とは毎日のように打ち合わせしていますよ」という意味が含まれた言葉のような気がしたからである。

 

「ご無沙汰しております」は、立派な目上の人に対する言葉だから、それで十分とは思うが、私がみなさんにお話ししたかったのは、みなさんが発する言葉のニュアンス、先方の受け止め方を十分に考えてもらいたいということである。

 

だいたい、ビジネスでトラブルが生じる場合は、言葉の使い方やニュアンスが基になっていることが多いからである。

 

 

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得意先が数名で来社するとき、確認すべきはなにか?

用件か、来客者の役職か?

 

得意先が数名で来社するということは、実際のビジネスの現場ではよくある話である。
たいがいが、お願いごとで来る場合が多い。それは、みなさんが訪問する側に回ったときのことを考えれば、想像できるのではないだろうか。

 

さて、みなさんはこんな場合、なにを確認するだろうか?
そしてその中で、一番重要な確認事項は何だと考えるだろうか。

 

すぐに思いつくのが、先方の用件であり、来客する人の顔ぶれと役職である。
たしかに、それを確認して、こちら側は準備をしなければならない。また、応対者も決めなければならない。
そのほかにも、応接室の空き状況なども確認するのではないだろうか。これも重要なことである。

 

そして、ちょっと気が利く人なら、受付にも連絡するだろう。また、もっと気がつく人ならば、車で来るかどうかも確認し、駐車場の係りの人に連絡するかもしれない。

 

どれもみな正解であり、重要な確認事項である。
しかし、そのほかに確認することはないだろうか?

 

私は、このケースでは、得意先が数名で来社することもあり、来客者すべてについて、すでに会っているかどうかを確認する。
名刺ホルダーなどを引っ張り出し、確認する。

 

それは、応接室で名刺交換する際、すでに会っている人に、「はじめまして」と挨拶する事態を防ぐためである。
すでに会っている人への「はじめまして」は、たいへん失礼なことは言うまでもないが、それ以上に、先方の同席者に与える影響もある。そして、そのことにより、すでに会っている人に恥をかかせてしまうおそれがある。

 

たとえば、この「はじめまして」と言う相手が先方の担当者だった場合、その言葉を聞いた先方の上司は、「なに? こいつまだ会っていないのか?」と思ったり、「印象に残っていないのか」と思うからである。先方の担当者と当方の関係の薄さを瞬時に察してしまうからである。

 

こんな事態は、絶対に防がなければならない。だから、事前に、先方の誰と誰に会っているかを確認することはきわめて重要なのである。

 

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役員が訪ねてきた場合、役員が応接室で座る席はどこか?

 長椅子か、肘掛け椅子か?

 

この問題を解くにあたって考えなければならないことは二つある。
一つは、ビジネスマナーの定番ともなっている応接室の席次である。
二つ目は、みなさんの会社の役員は来客者かどうかということである。

 

みなさんが支店などに勤務しているとき、突然、本部や本社の役員が来たときのことを考えてもらいたい。

 

さあ、どうだろうか? 考えてもらいたい。

 

私の結論を言う。「役員が会社の用事で来たなら、肘掛け椅子、立ち寄っただけなら長椅子に案内する」
なぜか?
役員を来客者と考えると、ビジネスマナーの本に書いてあるように、案内すべきは長椅子ということになる。
しかし、みなさんは、それでは、どこかしっくりこないのではないだろうか?

 

それは、やはり役員は来客者とは思えないからである。それに、みなさんの方が肘掛け椅子に座り、役員と対座する姿は、どこか違和感があるからではないだろうか。
しかし、一方で、ビジネスマナーの本からの知識で、長椅子の方が上席ということを知っている。

 

きっと、ビジネスマナーの本の知識と、違和感との間に挟まって迷うのではないだろうか?

 

この問題は、次のように整理すると解けると思う。

 

みなさんは、会社から、今の職場で勤務することを命じられている。それは、その地・その部署において、みなさんが会社の代表として活躍しなければいけないことを意味でしている。
だから、来客があった場合は、みなさんが会社の代表者として応接室の肘掛け椅子に座り応対するのである。

 

しかし、役員は経営陣の一角であるから、会社全体の代表者のような存在である。それゆえ、役員は応接室に座るときは、会社の代表者に相応しい位置、すなわち肘掛け椅子に座った方が、収まりがいいということになる。

 

このことは、役員の来訪だけに限らない。みなさんより上位の役職、たとえば、支店長、部長などが来訪した場合も同じである。より会社にとって、より所属する組織にとって、代表者に近い人は誰かと考えると、肘掛け椅子に座る人は決まってくる。

 

しかし、たとえば役員が得意先とのゴルフ帰りにふらっと寄った場合、外出での疲れをいやすために、ひと休みしようと思い寄った場合は、長椅子の方に案内した方がいいかもしれない。

 

それは、長椅子はビジネスマナーの本に書いてあるように、よりくつろげる椅子であるからだ。役員などの上役は、そんなときは、ほっとくつろぎたいからだ。

 

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