私たちが意識するエリートは、自分とは違った世界にいるエリートではなく、自分の身近にいる「社内エリート」です。肌で存在を感じ取るからです。

どんな人をそう感じるのでしょうか?
自分とは縁がない部署にいる人です。
その人たちは経営企画部や営業推進部、あるいは人事部などに所属しています。
自分たちとは対応している相手が異なります。
会社情勢にも長けています。
言葉遣いまで違うのです。
そして、その人たちは今いる部署を基点にして、飛躍していきます。
つまり、私たちがエリートと感じる人は、出世しやすい部署にいる人なのです。
そんなエリートに、私たちは気後れします。
とても勝てる相手ではないと、自ら判断してしまうのです。
その結果、『エリート社員に打ち勝つ! あなただけの出世術』では、「そこそこの出世をめざしてしまう」と言います。
この自分がかなわない集団がいるということが、サラリーマンのフラストレーションにつながっています。

じつは、私自身、エリートにコンプレックスを抱いた一人です。
私は35年に及ぶ会社生活のなかで、一部署を除き、営業から営業を渡り歩きました。
エリートたちが所属する部署とは縁がなかったのです。
きっと、私と同じような会社生活を送っている人は多いと思います。
私の経験から言うと、エリートと勝負するなら、エリートの言葉に怯んではいけないということです。
彼らは会社の中枢にいます。
しかも同じような人たちと毎日打ち合わせています。
表現が似て来るのです。
そんな彼らに表現力で挑んでも、勝てないでしょう。
それよりも、自分が知った現場情報で勝負するのです。
現場情報は、エリートには語れません。
会社が欲しいものは、巧みな言葉ではなく、有益な情報です。
だから現場情報を自分の言葉で語るのです。
このことは、エリートに対抗する有効な一手となります。
実際、私は現場から出世していった人を多く見てきました。
彼らはエリートたちのような表現力を持っていませんでしたが、現場情報を自分の言葉で語れる人でした。
そんな人を会社は見逃さないのです。
エリートたちは、表現力で勝負しようしますが、世の中、そんなに甘いものではありません。
会社は結果を生み出す力、結果をもたらす情報を重視するのです。
もうおわかりですよね。
エリートの土俵で勝負するのではなく、自分の土俵で勝負するということです。
綾小路 亜也
会社は結果をもたら情報を重視する

エリートの弱点を突く!
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