あっ、満員電車の中で、足の逃げ場がない!

2022.07.01更新

 

満員電車で立っているとき、電車が揺れた瞬間、
「あっ、足の逃げ場がない!」と思ったことはないだろうか?

 

床に人のボストンバッグが置いてあったからだ。

 

荷物を電車の床に置くことが、なぜ危険かといえば、満員電車で立っているときは下に置いてある荷物が見えないからだ。

電車の揺れに脚を合わせる瞬間に気づくから、瞬時の動作が追いつかない。
その瞬間に骨折という事態も十分に考えられる。

 

また、かろうじて持ちこたえ場合でも、足の逃げ場がないから、歩幅は不自然なほど狭くなる。しかも足が揃ったままだ。その姿勢で次の駅で人が降りるのを待たなければならない。

足が揃っている狭い歩幅はたいへん危険だ。お年寄りなら、電車が揺れた瞬間に骨折という事態にもなりかねない。

高齢者化が進むなか、こうした事故は増えると思われるので、電車の床に荷物を置くということは、たいへん危険だということを共有したいものだ。

 

だが、床に荷物を置く人は「満員電車では網棚に荷物を置くことはできない。それならばどこに置くのか?」と言うかもしれない。

その答えは、たとえ重くても自分の体の前で持つしかないのだ。

 

電鉄会社は「手荷物やリュックは前に抱えてご乗車ください」と言うのではなく、「理由」もしっかり言う時機に達していると思う。

最近は少しずつリュックを前に抱えて乗車する人が増えてきたが、それでも相変わらずリュックを背負って電車に乗り込む人は、まだまだ多いからだ。

この人たちは、いまだにリュックを前に抱える意味がわかっていない。

電鉄会社は「リュックを背負ってご乗車すると、後ろの人の顔などにリュックがあたり、たいへん危険です」
「手荷物を床に置くと、手荷物につまづくお客さまがいますので、たいへん危険です」と「理由」を言うべきなのだ。

 

 

いま、日本地下鉄協会は、「マナーは気くばり 思いやり」というポスターを電車の中に掲示している。

そのポスターの中に「気づいてないけど、あたっているよ」と書かれた、傘が人にあたっている一枚の絵がある。

とてもよい取り組みとは思うが、傘が人にあたるということは、たいへん危険なことだ。目に入れば、失明の危険だってある。

そうした観点でとらえると、「気づいてないけど、あたっているよ」で終わるのではなく、
その下に「たいへん危険です!」という文字を入れたほうがよい。

 

マナーは、わかる人にとってはピンと来るが、わからない人にはピンと来ない。

このことを忘れない方がよいと思う。

「理由を示す」ことにより、みんなで共有したいものだ。

 

 

満員電車で、荷物を床に置くのはたいへん危険だ。

 

 

地下鉄協会のポスター

 

 

マナーは意味がわからないと守れません。下記記事も参考にしてください。

電車の中のマナーは意味がわからないと守れない

 

 

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