2025.01.27更新
「やり手」「はしっこい人」が出世するとは限りません。むしろ不器用な人が出世することが多いのです。出世では、不器用さが有利に働くということです。
不器用さが出世に有利に働く?
なぜでしょう?
それは、上司は不器用な部下が可愛くて仕方がないからです。
『出世はタイミングで決まる!』ではある不器用な部長の話を紹介しています。
(内容)
私がビジネスマンとして駆け出しだったころ、担当する上場企業を囲むゴルフコンペに、課長と一緒に参加したことがあります。
一組目はその部長を中心とするパーティーでした。
私は、その部長のずんぐりとした体格から、たいへん失礼ながら(あまりゴルフはお上手ではないだろうな)と想像しました。
予想は的中しました。
オナーとしてティーショットを打った部長のフォームを見て驚いたのです。
テークバックがほとんどないのです。それにクラブを振るというよりは、ボールにちょこんと当てただけでした。
しかし、ボールは100ヤードほど飛び、しかもフェアウエーセンターをキープしました。
その部長は一日中そんなスタイルで確実に100ヤードずつ刻んでいったのです。
コンペが終了したあとで、私の課長がその部長について言った言葉は今でも忘れません。
私の課長は「きっと上の人からも好かれるだろうな」と言ったのです。
この場合の上の人とは、トップや役員という意味です。
その部長は上場企業の部長に就いただけでも素晴らしいと言えますが、はたして、その後も出世していきました。
上司が部下を見るとき、何もかもソツなく完璧にこなす部下のことは評価するに決まっています。
そんな部下を上司は可愛がり、昇進候補に挙げるでしょう。
しかし、上司は、不器用だが頑張る部下も可愛くて仕方ないのです。
上司は不器用な部下に微笑む
上司からのプッシュを考えた場合、そんな不器用な部分を持った部下へのプッシュの方が、強くなるかもしれません。
それは、上司は完璧でソツなくこなす部下は、自分が強くプッシュしなくとも昇進できると考えるからです。
一方、どこか不器用さを持つ部下には、自分がなんとかしなければならないと思うのです。
そんなことは実際にあるに違いありません。
だから、みなさんは、自分の不器用な部分に悩む必要などないのです。
それが自分らしさであり、それがみなさんの魅力かもしれないからです。
みなさんは、そんな自分の不器用な部分を大切にしてください。
ただし、どんな場合でも一生懸命やることは必要です。
綾小路 亜也
『ビジネスマンが見た出世のカラクリ 出世はタイミングで決まる!』
上司に可愛がられる不器用さを大切にする から
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