2025.10.11更新
上司が率先垂範で取り組んでいると言えば、聞こえはよいですが、部下はそのことにプレッシャーを感じているかもしれません。
上司の率先垂範にはデメリットもあるのです。
上司の率先垂範例を考えてみたいと思います。
たとえば、営業部門では「新規開拓を頑張ろう」「今月は売上を伸ばそう」などと、努力目標が決められることがあります。
そんなとき、先頭に立って、頑張る上司がいます。
自ら新規開拓を行ったり、取引先を回ったりして、売上を伸ばそうとします。
まさに、率先垂範の意味どおり、自らの行動で、部下に範を示すのです。
その姿勢は評価されるべきですが、それでは部下と同じことをやっています。
この自分と同じことに頑張っている上司の姿に、負担を感じる部下がいるのです。
上司と同じようにはできないからです。
上司の率先垂範に、負担を感じる部下も
考えてみれば、上司がやることと、担当者がやることとは、違わなければならないはずです。
どういう形がよいのでしょう?
たとえば、新規開拓で言えば、工作先を一生懸命調べ、その結果を部下に材料として渡すとか、本社から支援をもらう方法を検討するといったことです。
売上を伸ばすときも、部下が営業に集中できる環境を作ってやることなどです。
自分が先頭に立ってやることは大切ですが、自分の役割を考えることも大事なのです。
頑張る上司は、部下にも頑張ることを期待します。
そんな上司についていける部下は、きっと成長できます。
しかし、そんな上司についていけない部下も、組織にはいるということも考えなければならないのです。
じつは、部下と同じことを頑張る上司は、かつての私の姿です。
サラリーマンを終えてみて、自分の率先垂範の姿が違っていたことに気づいたのです。
今は、部下のメンタル面への配慮が求められています。
配慮が欠けていたため、昇進を逃してしまう人も多くいます。
そんなこともあり、『ビジネスマンが見た出世のカラクリ 出世はタイミングで決まる!』のなかで、「率先垂範は部下と同じことをやるのではない」という項目を立てたのです。
綾小路 亜也
役割を考えたリードを
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