誰から評価されたいのか?

私たちは、いつか、誰かに「仕事は評価されるためにするのではない」と言われたことはなかっただろうか?
その言葉の意味をあまり深く考えず、「自分が納得する仕事をしろということか?」くらいにとらえたと思う。

 

また、「よい仕事をすれば、自ずと評価される」と教えられてこなかっただろうか?
それゆえ、私たちは、よい仕事をすれば、会社からも、同僚や部下からも、取引先からも評価されるものだと思っている。

 

さらに、私たちは「評価は受ける者であり、自分から評価を口にするものではない」と、育てられてこなかっただろうか?
そのため、「評価」を口に出すのは、あまりよいことではないと考えるようになったのではないだろうか。

 

これらのことが合わさって、私たちは、評価の結果にはこだわるが、評価されるということには意外に淡泊なのである。

 

 

しかし、私たちは、心のなかでは、評価されることをやはり望んでいる。
それは、承認欲求とモチベーションとの間の関係が明らかになるにつれ、わかってきた。
「誰から承認されたか」ということもきわめて重要なことがわかってきたのだ。

 

このHPの「本の紹介」で、太田肇氏の『承認とモチベーション』を紹介したが、
この本に掲載されていた実証研究の多くのケースで、同僚から承認されてもモチベーションアップの効果が生まれず、上司からの承認のみが効果を生んだでいること、また看護師のようなプロフェッショナル性が要求される業務においては、プロフェッショナル性を認める人からの承認、すなわち上司からの承認がモチベーションを高めていることがわかった。

 

(参考)『承認とモチベーション』紹介ページ

https://shinyuri-souken.com/?honnosyoukai=shounin-motivation

 

 

この実証研究は、調査を受けた人たちの本音を示していると思う。
この研究は「誰から評価されたいか」を明らかにした。
そして、みんな、心の内では「誰から評価されたいか」といったものを持っていることがわかったのだ。

 

しかし、上記は実証研究の結果として明らかになったことであり、私たちは、普段、「誰から評価されたい」ということを、自分の頭のなかでも旗幟鮮明にしてはいないのではないだろうか。
もっと漠然と、誰からも評価されたいと思っているのではないだろうか。
このことは、私たちはが教えられてきたことと密接に関係があると思う。

 

私は、「誰から」の部分は、自分で選べばいいと思う。
同僚から評価されたいという人もいれば、部下から評価されたいという人もいる。また、取引先などから評価されたいという人もいるはずだ。
その結果、部署を離れても、いつまでもかつての部下や取引先と関係が絶えない人もいる。そんな人たちを見ると、つくづくうらやましいと思えるときもある。

 

「上司から評価されたい」と思う人は多いのではないだろうか。
「上司から評価されたい」というと、嫌なヤツと思われるのではないかと懸念する人も多いかとは思うが、至極、当たり前のことではないだろうか。けっして恥ずべきことでも、隠し立てする話でもないと思う。

 

なかには「自分から評価されたい」という人もいるかと思う。それも、けっこうなことと思う。

 

「みんなから評価されたい」は好ましいことではあるが、それではあいまいで、「自分がどうなりたい」という部分がないのではと思う。

 

 

私はかつて拙著『ビジネスマンが見た出世のカラクリ 出世はタイミング決まる!』のなかで、こう記述したことがある。

 

「みなさんがいままで大切にしてきたキーワードは「会社のため」「全力」「成果」「目標」「チャレンジ」だったと思う。
もちろん、それは称賛されることである。
しかし、いままでのキーワードに「自分のため」「自分の会社生活」「自分の将来」を加えないと、出世は難しい」

 

この記述で、私は「あなたはどうなりたいのですか?」と問うたのである。
出世がすべてではないが、「自分はどうなりたいか」という部分がないと、先に進めないことを言いたかったのだ。

 

しかし、「あなたはどうなりたいのですか?」と問われても、なかなか答えにくい。
それは、詰まるところ、「誰から評価されたいのか」ということではないだろうか。
「誰から評価されたいのか?」に置き換えると、答えが見つかりやすい。
そして、「誰から評価されたいのか」を、もっと旗幟鮮明にしてもいいのではないかと思う。

 

 

 

 

 

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2020年6月28日 | カテゴリー : 出世する人 | 投稿者 : ayanokouji