明るい人が好まれるワケ

人の好き嫌いは、人それぞれである。
よく話す人を好む人がいるかと思えが、無口な人を好む人もいる。積極果敢な人を好む人がいるかと思えば、熟慮慎重な人をを好む人もいる。
つまり、まったく正反対のタイプの人を、個々人は好んでいるのである。
だから、サラリーマン社会というよりは世の中は複雑であり、相性が云々されたり、仲の良し悪しというものが生じるのだろう。
だから、あなたは、もし自分の性格で悩んでいたとしたら、あまり心配しない方がいい。
そして、このことは、なかなか全員から好かれるということは難しいことも示している。

 

しかし、先に述べたような反対概念がまったく支持されないものもある。
それは、明るさである。その反対は暗さになるが、おそらく暗い人を好きな人は滅多にいないだろう。
性格的なもの、人物特性に限って言えば、反対概念がまったく支持されないのは、おそらく明るさだけではないかと思う。
たとえば、サラリーマン社会には、だらしがない人がいる。その反対は、おそらくきっちりしている人、しっかりしている人になるが、人はこのきっちりしている人、しっかりしている人を好むに決まっている。これも反対概念がまったく支持されない例だが、行動特性の話であることに注意する必要がある。

 

そんなことからかもしれないが、企業ではこの「明るい」ということが最も重視される。採用面接でも最も重視される。
しかし、この「明るい」ということが、採用面接や人物評価で最も重視されているにもかかわらず、あなたは、「あれ?」と思うことはないだろうか。
それは、どんな企業にも暗い人がいるからだ。
そして、不思議なことに、そんな暗いと思われている人が、採用面接や人物評価を行い、「明るい」ことが一番と考え評点を下していることがあるのだ。
もしかすると、自分では明るいと思ってはいるが、人からは暗いと思われている人は、けっこう多いのではないかと思うのである。
そんなことから、ここは一度、「明るい」という概念、イメージを整理してみる必要があるのではと考える。

 

人はどういう場合にある人を「明るい」と判断するのであろうか? 議論はここから出発する。
多分、直観的に思うことは、笑顔ではないだろうか。いつもニコニコ笑っていたり愛想がいい人を「明るい」と言うのではないだろうか。
ここをもう少し掘り下げてみよう。
つまり、「明るい」と思われる人には、表情があるのではないだろうか。
表情があるから、人は話しかけやすいのではないだろうか。
確かに明るい人は、いつも人と話しているようなイメージがある。
そして、話す言葉も明瞭なのではないだろうか。明るい人がボソボソと話している姿なんて、とてもイメージできない。
また、色々なことがあっても、落ち込まない人なのではないだろうか。

 

ざっと考えただけでも、こんなことが浮かんでくる。
そして、こんな明るい人が職場にいると、職場の人は明るい人にどう対応するのだろうか。
もちろん、色々なことを話したり、相談したりするだろう。そのことで話しかけた人の気が晴れるということもきっとあるだろう。
それに、明るい人は頼みやすい人なのではないだろうか。
そして、頼んだときにすぐにその反応が表情などで返ってくる人なのではないだろうか。
そこで気を遣う必要がない人なのではないだろうか。
この点は大きいような気がする。

 

サラリーマン生活で嫌だなと感じる瞬間は、人にものを頼むときである。
「はいわかりました」とか「ちょっと、待ってください。この仕事が終わったら、やりますから」という答えがすぐに返ってくると、頼んだ人は本当にやりやすい。
ところが、わかったようなわからないような表情をされたら、本当にやりにくいし、「やっぱり、頼むんじゃなかった」と思うものである。
こんなことを考えると、明るい人は、つまり他の人から見て、一緒に仕事をやりやすい人なのではないだろうか。
だから、好まれているのではないだろうか。

 

実際、組織というものは、単なる職員の能力の足し算ではない。有能な人が多くいる職場が必ずいい成績を上げるとか、目標を達成するとか、進捗がいいということでは決してない。
むしろ、職員間同氏が上手くいっている組織の方が、成果を上げる場合が多い。こんなところが実社会の面白さでもある。
そんなことを考えると、明るい人は、組織運営上も不可欠な人とも言えるのである。

 

そして、注意しなければいけないことは、今まで述べてきたような明るい人の特徴と異なる点があったとしたならば、自分で「オレは明るい」と言っても、人はそうは見ていないということになる。
ぜひ、明るい人を教材にして、自分と対比してもらいたい。

 

 

ポイント
①明るい人には表情と反応がある。
②そして、明るい人は、人が話しかけやすく、頼みやすい人である。
 そんなことから、組織運営上、非常に重要な役割を持つ人となる。

 

 

 

 

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