応接室で待っている間、出されたお茶を飲んでもよいか?

(題材)DVDで学ぶ!できる人のビジネスマナー から

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応接室に通され、先方を待っている間、出されたお茶を飲んでもよいのか、悪いのか?

 

実際のビジネスでよく遭遇する場面だが、みなさんは、そんな場合「かまわない」とも教えられているし、「飲んではいけない」とも教えられているのではないだろうか?
実際のところはよくわからないーこれがビジネスマナーなのである。

 

そして、こうした迷うケースは、たいがいビジネスマナーの本には載っていないものだが、このケースをはっきり取り上げている本を見つけた。
その本は『DVDで学ぶ!できる人のビジネスマナー 』である。
しかも、DVDの中に、取り上げられていた。

 

残念ながらこの本は、Amazonで検索する限り、どうやら中古しか出回っていない。
DVDでの解説は、この本の監修者である内藤京子氏が行っているが、内藤氏の話し方、話すしぐさを見ているだけで、まさしくこれがビジネスマナーだと思えるだけに、非常に残念である。

 

この本(DVD)の答えは
「飲んでもかまわない。しかし1/3以上はお茶を残しておく」である。

 

どうして1/3以上かというと、相手にお茶を入れ直さなければならないという気づかいを、起こさせないためだと言う。

 

しかし、この点に関しては、いろいろな意見があるのではないだろうか?

 

実は、私はビジネスマナーの本を書いたときに、「お詫び訪問に行く場合、一番重要なことはなにか?」の中で、出されたお茶のことを当初書こうと思っていた。
それは、お詫び訪問では、たいがいお茶が出たまま待たされるからだ。

 

そんなとき、私は「ぜったいに口をつけるな!」と書くつもりでいた。
それは、お詫び訪問で待たされている間にお茶を飲むことは、私が提唱する「自分の頭で考える」と、とてもおかしいからだ。
しかし、私はあえて書かなかった。
それは、こうしたことを書くと、とかく形から入ることを心配したからである。

 

私は、本の中で、お詫び訪問するときに一番重要なことは、「本当に申し訳ないと思う気持ち」だと書いた。
この「本当に申し訳ないと思う気持ち」なくして、いくら謝罪しても、相手はけっして納得しないからである。
そして、「本当に申し訳ないと思う気持ち」があれば、出されたお茶など飲むわけないのである。だから、私は書かなかった。

 

さて、先方を待っている間に出されたお茶について、私の考え方をお話ししたい。
私は、お茶はもちろん飲むために出されたものだが、できれば、飲まない方がいいと思っている。
もし、どうしてもというときは、口をつける程度がいいと思う。

 

その理由の一つは、先方が応接室に入ってきたとき、茶碗に入ったお茶が減っていると、相手に「待たせてしまった」と思わせるからである。

 

そして、もう一つの理由は、ビジネスというものは、相手との歩調が大事だと思うからである。
それは、「さあ、話しましょう」というときに、こちら側の茶碗のお茶が減っていると、歩調がそろわないと思う。
だから、私は、お茶は相手と同時に口をつけるものだと思うのである。

 

さて、みなさんの答えはどうだっただろうか? 私は、みなさんが「いや、私はこう思う」と自分の頭で結論を出したならば、その答えは正解だと思っている。
そして、そう考えることができたならば、ビジネスマナーの本に書かれていないどんなシチュエーションに遭遇しても迷うことはなくなる。

 

重要なことは、「自分の頭で考える」ことである。

 

私の考えは、「ビジネスマナーは、基本形はあるものの、その場その場の状況や雰囲気で答えは変わるものである。決まった正解などない。重要なことは、自分の頭で考えるということである。自分自身の頭で考えて導き出された答えは、それだけで正解である」 (なぜ「できる社員」はビジネスマナーを守らないのか)から
参考にしていただきたい。

 

 

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どういう場合に「了解しました」と言うか考える

ネットを見ると、「了解しました」、「承知しました」あるいは、「了解いたしました」、「承知いたしました」の意味の違いが、いやになるほど、載っている。

 

そして、目上の人には、「了解しました」ではなく、「承知いたしました」と言うのがマナーであることは、よく知られているところである。

 

しかし、私は、言葉の語源や本来の意味、どの言葉が敬語であることを考えることは、とても大事だと思うが、そのことを厳密に調べ出すと、きりがなくなるということを、まず、みなさんに知ってもらいたい。

 

私は国語学者でないので詳細はわからないが、「承知いたしました」は謙譲表現であることに間違いはないが、その謙譲表現であるゆえは、実は「いたしました」の方にあり、「承知」自体にはその意味がないという説と、「承知」には、「承る」という言葉があるから、謙譲語であるという説もある。

 

そして、私は、こんなことを言うとお叱りを受けるが、厳密を期す必要など、ないと思っている。

 

そんなことよりも、言葉を使うときに、その言葉を使うことに「違和感」を感じるか、感じないかが非常に大事だと思っている。

 

ビジネスマナーだって同じである。
本来の意味を厳密に探ると、きっと諸説紛々になる。

 

それよりも、ビジネスパーソンの「あれ? これちょっと変だぞ」、「おかしいぞ」、「これでいいのか?」という感覚の方がよほど大切で、私は、そんな「違和感」を感じたら、「違和感」を避ける方の道を選べば、ビジネスマナーはたいがいうまくいくと、『なぜ「できる社員」はビジネスマナーを守らないのか』で書いた。

 

そして、言葉の意味という点で、私は、その中で、「得意先の部長に、『ご無沙汰しております』と言うべきか」を取り上げた。
ご無沙汰の「沙汰」は消息や便りのことをいうから、表現上は、得意先の部長に「ご無沙汰しております」と言うことは、まったく正しいことになる。
しかし、私は、得意先の部長にそのように言うことをためらったのである。

 

さて、「了解しました」、「承知しました」であるが、私は、「了解しました」が、どんな場面で使われているのかを、みなさんに考えてもらいたいと思っている。

 

電車の業務放送で使われていないだろうか?

 

「業務連絡。3号車のお客さまが………」と流れ、
それに呼応する形で、受け側は「了解しました」と答えていないだろうか?

 

「了解しました」は、まさに、こうした場面で使う言葉なのである。

 

それは、受け側が、「理解した」、「わかった」という場面で、使う言葉なのである。

 

ということは、やはり、上司などの目上の人に「了解しました」と言うのは、ちょっと相応しくないということになる。

 

いろいろ、理屈をつけて議論することも大事だが、こう考える方がわかりやすくないだろうか?

 

私は、言葉づかいで迷うときは、その言葉が、「どういう場面で使われるとすっきりするか」を考えることが、とても大事だと思っている。

 

そして、みなさんは、日常の生活で、そんな言葉の使われ方に、ちょっと耳を澄ませてもらいたい。
こんなことに注意を向けていくと、みなさんは、言葉づかいで迷うことがなくなる。

 

言葉づかいも、ビジネスマナーも、その場面で、その言葉が、その作法がすっきりするかどうかである。
そこに焦点を当てたのが、私が提唱する実践ビジネスマナーである。

 

 

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上司におごってもらったときは、体も引き下がる

『なぜ「できる社員」はビジネスマナーを守らないのか」で書き残したことがある。
それは、先日、若いビジネスマンから「私のビジネスマナーを見てください」と言われ、私が昼食をおごったときに感じたことである。

 

それは、「上司におごってもらったときは、体も引き下がる」である。

 

よく、上司におごってもらうことがある。
そんなとき、部下は、お礼の意を尽くそうとして、上司が会計しているとき、レジの傍でずっと待っていることが多い。

 

しかし、上司は、そんな会計をしているとき、あまり傍に立たれると、あまりいい気はしない。

 

この上司の感覚が、どこから来るのかは、けっこう複雑である。

 

一つには、金額がわかってしまうということがある。
また、照れくささのようなものもある。
あるいは、いつまでも、自分にまとまりついていることを、鬱陶しく思うのかもしれない。

 

もっと言うと、上司の中には、自分の財布の中身を知られることを嫌う人がいるかもしれない。

 

それでは、こういう場合、部下は、どうしたらいいのだろう?
答えは一つ。それは、お礼を言い、上司が会計している際に、店の外で待つことである。
そして、会計を済ませた上司が店から出てきたときに、改めて、「ごちそうになりました」ということである。

 

こんなことは、ビジネスマナーの本には書いていない。
しかし、非常に惜しい記述のビジネスマナーの本があった。

 

その本には、「上司がごちそうしてくれる場合は、お礼を言って引き下がります」(『DVDで学ぶ!できる人のビジネスマナー 』西東社)と、記述されていた。

 

しかし、この本で書かれている「引き下がります」は、上司の申し出を素直に受けることも必要という意味だと思う。

 

そして、私は、同時に体も引き下がってもらいたいと思うのである。

 

さて、「できる人」、「気がつく人」は、こんな上司が会計をしているとき、傍で立っていることに、なにか違和感を感じる。
この違和感が、私は、ビジネスマナーの根幹だと思っている。

 

そして、ビジネスパーソンが、ビジネスの場で、上司と一緒のとき、得意先を訪問するとき、お客さまと一緒のとき、違和感を覚える瞬間を、拙著『「できる社員」はビジネスマナーを守らない」に思いつくまま書いたつもりだったが、どうやら、漏れがあったようだ。

 

同署には、本題と似たような上司の気持ちを表現した「『できる社員』は出張先で上司と一緒に朝食をとらない」を掲載しているので、興味のある方は、参照願いたい。

 

・なお、本テーマの補足編を3月12日配信予定の私のメルマガ「本に書かれていないビジネスの流儀」に掲載しているので、興味のある方は、併せてご確認いただきたい。
テーマは、「上司が部下に見られたくない一瞬」である)

 

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マスクをしたモアイ像

私はかなり以前に、「満員電車の中のモアイ像」というブログを書いたことがある。

 

私は満員電車の中で、人と立つ向きが違う人のことをいつも不思議に思っていた。

 

たしかに、満員電車だから、途中の乗降の関係で一時的に、人と立つ向きが異なってしまうことはよくある。
また、ぎゅうぎゅう詰めの状態で、致し方なくなるときもある。
しかし、そんなときでも、少し頭の角度を変えてくれれば、人と対面状態にならない。

 

だが、そんな対面状態をいっこうに気にしないで、やはり平然と立っている人がいる。
私は、その人を「満員電車の中のモアイ像」と名づけたのである。

 

さて、いまの季節は、マスクをしている人も多い。
もちろん、マスクを予防のために、また花粉症対策でしている人は多い。

 

しかし、本人が風邪などのためにマスクをしていることも、また多い。
そして、本来、マスクは他人に風邪を移さないためにしているのだが、不思議なことに、せっかくマスクをしているのに、人の顔の正面に自分の顔を持ってきて平然と立っているモアイ像も多いのである。

 

先日も、私は、このモアイ像の人と対面することになった。
その人は、本当につらそうに、咳はするは、熱もあるらしく息をぜいぜいしている。
しかし、その人は、顔の角度をなぜか、変えないのである。

 

私は、よほど注意しようかと思ったが、結局、自分の顔の角度を変えることにした。
しかし、それでも、その人は、気がつかないで平然と立っているのである。

 

私は、以前「満員電車の中のモアイ像」を、モアイ像がいる一方、人のことが気になって、悩み苦しむ人がいるという人間模様として書いた。
だから、あまり「人によく思われたい」と考えるのも、それこそ考えものだと書いたつもりである。

 

しかし、私は、「マスクをしているモアイ像」を見て、また、その間、私もビジネスマナーの本を書いていることもあり、改めてモアイ像を考えなければならないと思うようになった。

 

やはり、世の中には、どうしても、気がつかない人がいるのだ。
その気がつかない人に、どう気づかせるかも、ビジネスマナーではものすごく重要のことのように思えてきた。

 

というのは、電車の中の音漏れも、電鉄会社の人があれだけ車内放送などで注意を呼び掛けても、依然減っていない。
依然減っていないということは、依然、気づかない人がいるということの証明である。

 

それは、こんな電鉄会社の注意喚起に気づく人は、とっくに対策を取っており、気づかない人は、何を言われても、まさか自分のヘッドフォンから激しく音漏れしているなど想像だにしないからだろう。

 

そんなことを考えると、ビジネスマナーで失敗して赤い顔をする人や、不安に思う人などは、まったく問題がないことになる。
要は、そんなことを、思いすらしない人が問題なのだと思う。

 

このことは、ビジネスマナーに限ったことではない。
仕事でもそうである。一番の難敵は、やはり、気づかない人にどう気づかせるかである。

 

そして、この解は、やはり一つしかないと思う。
それは、言い続けることである。
言葉で、文章で、ブログなどで、言い続けることである。
やはり、「言葉の力」が重要だと考えている。

 

そして、言い続けることにより、わかってもらうしかない。

 

こんなことを考えると、おそらく、ブログの執筆者や読者というものは、人より感性がすぐれているのだろう。
感性がすぐれているから、さまざまな事象に関心を示すのだと思う。
そんな人の力を借り、言い続けるしかないと思っている。

 

モアイ像

 

 

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恐縮しすぎるのもマナー違反?

前回、名刺を切らした場合の対応について、ある週刊誌の記者の方からの取材を基にお話しした。
しかし、実は、その方のお話には、まだ続きがあるのである。

 

その方は、「若いビジネスマンは、名刺を切らしたことを、よほど気にしたと見えて、何度も何度も私に謝るのです」とお話しされた。

 

この話を聞いて、みなさんはピンと来ないだろうか?

 

それは、週刊誌の記者の方は、何度も何度も謝れたことも、不快に感じているということである。
そして、そのビジネスマンは、そんな相手の感情を察することなく、「名刺をあとで送らせていただきます」と言っているのである。

 

しかし、私は、その若いビジネスマンの気持ちも痛いほどわかるのである。
それは、そのビジネスマンは、きっと、ビジネスマナーの本をかなり熱心に読んだのだろう。
そして、自分が名刺を切らしたことを、たいへんなこととして受け止めたからだろう。

 

きっと、ビジネスマナー違反がコンプライアンス違反と同等のように思えたのだろう。
だから、何度も何度も謝ったのだと思う。

 

しかし、そのビジネスマンの方には、もう一歩、そこから考えてもらいかったと、私は考えている。
それは、私がビジネスマナーについて、いつも語る相手の気持ちである。

 

きっと、何度も何度も謝れる相手は、(もう起きちゃったことなんだから、仕方がないじゃない)と思っているはずである。
もっと言うならば、それを、うじうじ言われること自体に腹が立ってくるのではないかと思う。

 

私は、ビジネスマナーの先生方からはお叱りを受けるかもしれないが、ビジネスマナーを完璧にこなすことは、難しいというより、不可能に近いと思っている。
しかし、自分がビジネスマナーに反したと気づいたときは、心から失礼を詫びる必要があると思っている。

 

だが、その失礼に、あまりこだわってばかりいると、相手は不快になる。
だから、私は、失礼を詫び、その失礼と早く決着をつけることも、ビジネスマナーだと思うのである。

 

さて、私は、多くのビジネスマナーの本を読んで、けだし名言と思ったものがある。
それは、以前にブログでも紹介したが、2015.05.04号のPRESIDENTに載っていたアイランド・ブレイン代表取締役 嶋 基裕の「雑すぎても丁寧すぎてもマナー違反」という言葉である。

 

まさに、雑なマナーを受ける人だけでなく、丁寧すぎるマナーを受ける人も不快に感じることがあることを端的に表現していると思っている。

 

そして、その嶋氏の言葉を真似れば、私は、「恐縮しすぎるのもマナー違反」だと思うのである。

 

 

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名刺を切らした場合、後日、一筆書いて郵送するは本当か?

ある週刊誌の記者の方から、『なぜ「できる社員」はビジネスマナーを守らないか』の取材を受けた際に、聞かれたことがある。

 

私は、その方から、「先日、まだ入社して間もない感じのビジネスマンの人が来られたのですが、その人は、名刺を切らしていたことをたいへん気にして、後日、郵送すると言うのです………。どう、思われますか?」と聞かれた。

 

そして、その週刊誌の方は、「その方からは、メールももらっているし、どこの誰だかわかっているんだから……」とも言ったのである。

 

たしかに、多くのビジネスマナーの本には、「名刺を切らした場合は、後日、名刺とともに一筆書いて郵送する」と書かれている。

 

さあ、そのビジネスマンが取ろうとした行動が、本当に正しいのか、ぜひ、みなさんに考えてもらいたい。
きっと、拙著を読まれた方は、もう自分なりの結論を出しているのではないかと思う。

 

ヒントを言おう。
拙著では、「ビジネスマナーを鵜呑みにしない⇒自分の頭で考えることが大事」と書いた。
これが、ビジネスマナーを考えるとき、すべてのヒントである。

 

それでは、私の答えと考え方をお話ししたい。

 

本件のような場合、もう相手に、違和感を持たれているのである。
きっと、週刊誌の編集の方の頭には、「そんなあとで、名刺を送られてきても……」と思っている。
自分の頭で考えると、そんな違和感に気づくのである。

 

そして、さらに自分の頭で考えると、
「たしかに、後日、名刺を送るというのも、なにか変だな」と思えてくる。
そして、「後日、郵送された名刺を受け取った人も、ちょっと迷惑するのでは……」と思えてくる。
「かえって、失礼にあたるのではないか」とも思えてくる。
また、その人が、わざわざ、送った封筒をはさみを入れ、名刺を取り出す光景のようなものもイメージできる。

 

しかし、一方で、「相手の手元に、自分の名刺がないことは、自分に連絡をつけたり、郵送物を送るときに不便かもしれない」とも思う。

 

ここまで、自分の頭で考えることができたら、もう答えは自ずと導き出されている。

 

(私の解答例)

 

1.訪問した会社が、自分の会社の近くだった場合は、後日、訪問して名刺を届ける。

 

2.その際、アポなどもちろんいらない。
・名刺を渡すことができなかった人が在席していた場合は、「先日は、失礼いたしました」と言って、渡す。
・不在の場合は、受付に出てきた人に、事情を話して渡す。

 

3.訪問した会社が遠隔地の場合で、めったに行けないときは、ビジネスマナーの本に倣い、一筆書いて郵送するか、
それをやることに違和感を覚えるとき(名刺を切らした際の相手の反応、雰囲気)は、名刺を送らない。

 

上記は、あくまでも私の考え方である。
もし、みなさんが、違う答えを考えたということならば、その答えは、考えて思いついたこと自体で、正解に限りなく違いはずである。

 

重要なことは、その場の雰囲気や状況から、みなさんの頭で考え、結論を出すことである。

 

みなさんが、その場の雰囲気や状況から見て、違和感を覚えない方法を考えることができたなら、それは、限りなく正解に近い。

 

 

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ビジネスマンの「差」は解釈の違いから生じている

 『なぜ「できる社員」はビジネスマナーを守らないのか』の「おわり」にから抜粋した。
私が、この本で言いたかったことのまとめである。

 

(前文が長いので、要約すると)
1964年開催の東京オリンピックで日本は男子体操で金メダルラッシュに沸いた。
そのとき、まだ小学生だった私の耳に飛び込んだ言葉がある。
多分、テレビの解説者だったと思うが、日本が強いのは、「日本の規定問題の演技は既定の『解釈』が違う」という言葉だった。
(当時は、初日に規定演技があり、二日目に自由演技が行われた)

 

当時、私は、当然ながら、何を言っているのか、まったくわからなかった。
しかし、今となっては、その言葉が痛いほどよくわかるのである。

 

(本より抜粋)
ビジネスマンがやっていることは、たいてい同じである。
それは考えてみれば当たり前である。会社の指示が同じだからだ。だから、みな同じような業務を行っている。

 

たとえば、営業部門にいる人は、同じように得意先を訪問し、同じように見込みを作り、同じように締切業務を迎えている。
やっていることは、体操の規定演技ではないけれど、みな同じなのである。

 

しかし、現実にはそこに歴然とした「差」が生じている。

 

その「差」を能力の「差」に求めることもできるが、私はサラリーマンを35年間もやってきた経験から、同じ会社にいる人たちに、そんな著しい能力の「差」などないと思っている。

 

そうすると、このビジネス社会での「差」は、どこから生じているのだろうか?

 

そんなとき、先ほどの「解釈の違い」という言葉が、俄然、頭をよぎるのである。

 

会社から、上司からの指示の解釈の違い、得意先からの要望の解釈の違い、そして、得意先、上司の気持ちに対する解釈の違い……。
こう考えると、なんだかしっくり来るのである。

 

私は、ビジネス社会で生じる「差」は、解釈の「差」だと考えている。

 

本書でとりあげたビジネスマナーも同じである。
ビジネスマナーの本に書いてあることは、先ほど述べた規定演技である。たしかに、規定演技の優劣により、「差」が生じることも事実である。
しかし、「解釈」の違いが、もっと、大きな「差」となって現れているのではないだろうか。

 

そして、その中でも、人の気持ちへの「解釈」の違いが、最も大きな「差」となって現れるのではないだろうか。

 

いままで見てきたように、「できる社員」は、人の気持ちの「解釈」が、他の人と違うのである。
人が口に出さないで心で思っていること、あるいは本音の部分に気づき、自分で「解釈」している。
そして、自分で「解釈」しているから、人とは、違う考えや行動をとるのである。

 

そして、人とは違う考えや行動をとるから、人に「差」をつけることができるのである。
だから、「できる社員」と呼ばれているのである。

 

その原点は気づきである。自分の頭で考えたゆえの気づきである。
と言うことは、自分の頭で考えることさえできれば、多くの人は「できる社員」になれるということである。

 

実は、そんな思いを込めて、本書を書いた。
ぜひ、みなさんの今後のビジネス活動の中で、参考にしていただければ幸いである。

 

 

なぜ「できる社員」はビジネスマナーを守らないのか  から抜粋

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「できる社員」とはどういう社員なのか?

「できる社員」というタイトルがついた本は多い。
また、「できる」というタイトルがついた本は山ほどある。

 

それは、本当に「できる」というのが、どういうことを指すのか、みんなわからないからである。
しかし、私は、ビジネスマナーの考察を通して、「できる社員」の実像が浮かんできた。

 

それを、『なぜ「できる社員」はビジネスマナーを守らないのか』の最終見出しに書いている。

 

その見出しのサブタイトルに私は、「それは、いかにもその業種の人に見えない社員である」と書いた。

 

それが、私の結論である。

 

私の考えを、最終項目から、抜粋したい。

 

私が、「できる社員」と思う人は、その業界の人らしくない人である。

 

つまり、銀行員だったら銀行員っぽくない人、保険会社の人だったら保険会社の人っぽくない人、あるいはセールスマンならセールスマンらしくない人、営業社員だったら営業社員っぽくない人が、私は「できる社員」だと考えている。

 

しかし、その業界の人らしく見えない人になるということは、なかなか難しいことである。

 

それは、考えてみれば当然である。たとえば、銀行に入行すると、入行したその瞬間から、一人前の銀行員になるための教育が始まる。保険会社でも、商社でも、メーカーでもみんな同じである。

 

会社を挙げて、一人前の業界人に仕立て上げようとするわけだから、みんな同じような人になっていくのである。
同じような色のスーツを着て、同じようなネクタイを締めて、同じようなビジネスバッグを持って、手帳までも同じようなものを持っている。考え方もきわめて似てくる。

 

その結果、私たちは、一目で、「あの人は銀行員だ」「あの人は保険会社の人だ」とわかってしまう。
また、職種においても同様である。セールスの人は、一目でセールスの人とわかってしまう。また、電車の中で、ビジネスマンやビジネスウーマンに遭遇したときも、「この人、たぶん営業の人だな」とわかってしまうのである。

 

しかし、一方で、企業のトップの人や、トップクラスのセールスマンを見ると、「この人、いったいどこの人なんだろう」と思わせる雰囲気を持っている。
すなわち、その人が属している業種がわからないのである。

 

それは、その人たちは、業界や企業、職種のトップの人で、どんどん実務色が褪せていっているから、そのように感じるのかもしれない。
しかし、もっと私たちの身近な人、たとえば、優秀なセールスマンと言われている人、できる営業社員と呼ばれている人たちも、どこの業種の人かわからない雰囲気を持っていることはないだろうか?

 

長谷川千波さんは、営業マンのセールストークには段階があり、「プロっぽいトークではまだまだ未熟であり、最終段階は、『営業臭さが感じられない、自然な話し方』」だと言っている。(『人見知り社員がNo.1営業になれた 私の方法 』祥伝社)
営業出身の私もまさに長谷川さんの意見に同感であり、セールストークだけでなく、この「営業臭さが感じられない」人が本当のプロだと思うのである。

 

そして、私は、なぜその業種や職種に見られない人が「できる人」なのか、真剣に考えてみたのである。

 

それは、いかにも銀行の人、いかにも保険会社の人、いかにもセールスの人、いかにも営業の人、いかにも経理の人と相手が思うと、ビジネスや業務の範囲が限定されてしまうからではないだろうか。そして、相手も身構えてそれなりの応対をするからではないだろうか。

 

たとえば、相手にいかにも「この人は保険会社のセールスの人」と思われると、相手は、「いつかは絶対に保険を勧誘される」と身構えるだろうし、話自体も保険の話に限定される。
これでは、とても契約を取ることは難しいと思うのである。

 

それが、どこの業種や職種の人だかよくわからないようなタイプの人だと、相手は、業種や職種を飛び越えて話しができるのではないだろうか。相手もなにか安心感のようなものを持ち、心を開くのではないだろうか。
そして、ビジネスは不思議なもので、そんなときにこそ伸展するのではないだろうか。

 

しかし、私はそう思いつつも、一方で、その業種や職種の人に見られないことは、やはり難しいと思うのである。それは、先ほど述べたように、企業ぐるみで業界人、その会社の人に仕立て上げようとしているからである。

 

そして、なおかつ、企業ではビジネスマナー研修などを通じて、ますます画一的な業界の人、その会社の人にしようとしているからである。
みなさんも、ビジネスマナーの本を読むと、その本の挿絵などに登場するビジネスマンやビジネスウーマンの模範形は、ほぼ同一であることに気づくだろう。

 

たしかに、ビジネスマナーの習得度合により、「差」は生じるだろうが、それでは人は超えられないのである。
画一の姿から一歩超えたところで、大きな「差」が生じていると私は思うのである。

 

実は、このことが、本書を書いた動機となっている。

 

「できる社員」は、いかにもその業種の人に見られない人である。

 

 

なぜ「できる社員」はビジネスマナーを守らないのか  から抜粋

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希望通りにいかなかった人の送別会でなんと声をかけるか?

 「お世話になりました」か、「お疲れさまでした」か?

 

もうすぐ、異動の発表時期を迎える。
そして、いまの職場を去る人がいる。
そんな人たちのために送別会が開かれる。
そんなときの参考にしていただきたい。

 

ビジネスマンには転勤がつきものである。

 

しかし、現実の世界では、本人の希望通りにいかないケースが圧倒的に多いのではないだろうか。
また、希望通りにいかないというよりは、ストレートな表現を使えば、左遷とも思える転勤もあるし、降格されて職場を去る人もいる。

 

そして、そんな人のためにも、送別会は開かれるのである。

 

そのとき、その人たちに、なんと声をかけたらいいのか、けっこう難しい問題である。

 

こんなとき、送る人が、転勤する人より下の場合は、「お世話になりました」と言えるかもしれない。
しかし、この言葉も、本当にお世話になったという気持ちがなければ、受け手にはしらじらしい言葉に映るだろう。

 

そんなとき、ビジネスの世界には決まり文句がある。

 

それは、「お疲れさまでした」という言葉である。

 

この言葉は、転勤するどんな人にも相応しい言葉なのである。
栄転する人、そして、本人の希望通りにいかなかった人双方に使える言葉なのである。

 

それは、どんな人もみな、その職場で職務を行っていたことに変わりはないからである。
その職務に対する労いの言葉が、「お疲れさまでした」なのである。

 

ぜひ、みなさんも、そんな労いの気持ちを持って、転勤する人に「お疲れさまでした!」という言葉をかけて送り出してもらいたい。

 

 

なぜ「できる社員」はビジネスマナーを守らないのか  から抜粋

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なぜ「できる社員」はビジネスマナーを守らないのか

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なぜ「できる社員」はビジネスマナーを守らないのか
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ビジネスマンが一番疲れを感じさせるものはなにか?

スーツの皺か、靴底が減っていることか?

 

ビジネスマナーの本の定番となっている身だしなみについてである。
この問題を考えるにあたって、ぜひ、みなさんの目で周りの人を見てもらいたい。
電車の中の人、道往く人などを見ていただき、そのとき、みなさんはどこに目がいって、どう感じたかを考えてもらいたいのである。
それは、みなさん自身も、人からそう見られているかもしれないからである。

 

おそらく、視点は人により千差万別だろう。ネクタイに目がいく人、ワイシャツに目がいく人、スーツに目がいく人、靴やベルトに目がいく人、髪型に目がいく人……
このように人を見ることにより、自分のフリを見直すことが大事だと思う。

 

そんな中で、みなさんは、「この人疲れているな」と感じる人はいないだろうか?
そして、どんな人を見て、そう感じるのであろうか?

 

たぶん、みなさんは、スーツがよれよれになっている人、パンツの折り目が消えている人、靴底が減っている人、ワイシャツの襟口や袖口、ベルトがすり切れている人を挙げるのではないだろうか。

 

もちろん、どの箇所も人に「あの人、疲れているな」と感じさせる箇所であることは間違いない。
また、今言った箇所は、ビジネスマナーの本でもよく取り上げられている箇所であり、会社の研修などでも注意されている箇所である。

 

私が注意しているのは髪である。それは、髪が濃いとか薄いとかいう話ではない。
私は、疲れが一番出やすいのは髪だと思っている。

 

みなさんも確認の意味で、もう一度、周りの人や電車の中の人の髪を見てもらいたい。きっと私と同じようなことを感じるはずである。
私は、服装のことはともかく、まず、髪には気をつける必要があり、きちっと整髪した方がいいと思っている。

 

そして、みなさんもおわかりになったかもしれないが、髪の長い人ほど、その疲れが出やすい。
特に、年をとればとるほど、髪の毛は細くなっていくから、若いときと違い、べたっと張りつくような感じになり、ちゃんと整髪しないと、いっそう疲れを感じさせる。

 

また、年を取った人が長髪だと、本人の意向とは異なり、多くの場合、かえって年を感じさせる。

 

人のヘアースタイルについて、私がとやかく言う筋合いはまったくないが、身だしなみを語るときに、ぜひ、髪に注目してもらいたいと思っている。きちっと整った髪は、必ず人に好印象を与えるものだからである。

 
なぜ「できる社員」はビジネスマナーを守らないのか  から抜粋

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