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ちょっと気になる本を紹介!

『出世と左遷』

出世と左遷 (新潮文庫) 出世と左遷 (新潮文庫)
高杉 良

新潮社 2018-04-27

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以前、高杉良氏の『辞令 (文春文庫)』を取り上げたが、高杉良氏の本は売れている。
サラリーマンにとって、普遍的な内容が詰まっているということなのだろう。
『出世と左遷』は、元々は『人事権!』というタイトルで1992年に講談社から発刊されたが、その後、改題された。
1996年には三浦友和主演のTBSドラマにもなっている。

 

まず、本の内容を裏表紙から紹介しておきたい。
「中堅損保、栄和火災海上の相沢靖夫は、秘書室次長で会長付の46歳。会長の絵の個展を企画したが、思わぬ窮地に陥ってしまう。絵を貰ったN証券社長から会長に1000万の商品券が贈られたのを知り、口止め料に200万円を握らされたのだ。苦悩する相沢。そこに強面の経済記者の取材が……」

 

そして、N証券社長は予想どおり見返りを要求したのだ。栄和火災で増資の計画があったからだ。

 

 

この本の受けとめ方は、人それぞれと思う。
相沢靖夫は200万を自分が会長から受け取ったことは明かしたが、会長はあくまでも高級服地をもらっただけということで押し通した。
サラリーマンの苦悩は、いつの時代も、トップがした真実を明かせないことにある。
だから、話はこじれ、自分で苦悩を抱え込まなければならなくなるのだ。
そんな相沢の苦悩に、我が身のように同情するサラリーマンも多いだろう。

 

もう一つ、サラリーマン社会の真実が存在する。
N証券への顔立てをすると、幹事証券会社のY証券の顔が潰れる。その調整をしたのが次期社長候補と目された実力者宮本常務だった。
宮本は見事な調整を成し遂げたが、石井会長に嫌われてしまう。
宮本は、代表取締役専務に昇格したうえで、関西総合本部長に転出する。
「代表取締役になり、専務に昇格したのだから、たいへんな出世だ!」と思うかもしれないが、サラリーマン社会では、宮本には社長の目がないことを意味している。つまり、本社から追われたということだ。宮本自身も失意に暮れる。

 

ここら辺に、外部からはけっしてわからないサラリーマン社会のドロドロしたものがある。
多くの企業で、宮本のように栄転という形で送り出され、社長レースから離脱していく役員は多いのだろう。
そして、サラリーマン社会での出世か左遷かは、その人の身にならないとわからないのだと思う。

 

相沢も石井会長の機嫌を損ね、たった1年の秘書室勤務で、関西総合本部のサービスセンター業務部副部長として転出した。
失意に暮れた相沢と宮本だったが、新たな職場で、出来事と出逢いが待ち受けていた……。

 

サラリーマン社会は人との出逢いだと言える。
失意に暮れて転勤した先でも、かならず出逢いがある。
出逢いが転機を生むこともある。
なにが幸いだったかわからないことも多い。
出逢いと、転機を信じて、前に進むことが重要なのだと思う。

 

 

 

出世と左遷 (新潮文庫)

 

 

 

◆新百合丘総合研究所の「こっそり差をつけたい」人のための本

ビジネスマンが見た出世のカラクリ 出世はタイミングで決まる!

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本の目次

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2018年5月27日