第一議題(組織・人の考察)

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・サラリーマンの悩みの出発点は、現在の仕事、業務にあります。
ここを起点にして、悩みは全方位に拡張していきます。
まずは、色々悩む前に、自分の「仕事の進め方」をシッカリ、自分自身で整理してみる必要があります。
この「作業」をシッカリやることが重要です。整理することによって、早い内に悩みの種を取り去りたいものです。
題材として、悩みが発生しやすい「ピンチのあとにピンチが来る」組織・人の考察から、「仕事の進め方」について考えていきます。

   

「ピンチのあとにピンチが来る」組織・人の考察


・「トラブルは、同じ組織・人に集中することが多い」この考察が重要です。
トラブルが集中する組織・人の「仕事の進め方」に原因があるからです。
結論から言いますと、これらの組織・人の「仕事の進め方」は、問題、課題を同時並列で進める傾向が
強いと考えます。
この特徴を、「問題並列解決型」と名づけます。
多くの企業で発生する「不祥事」も、組織、人の「問題並列志向」が原因であることが多いと考えます。

このことをよく考えてみます。
例えて言えば、夏休みの宿題を、科目横断で一斉に解決しようというのが、「問題並列解決型」です。
逆に、社会が終わったら、算数、算数が終わったら理科というように、段取り、「区切り」を踏むタイプは、「区切り型」です。

2つの仕事の進め方の内、「サラリーマン社会」においては、圧倒的に「区切り型」が適しています。
なぜでしょう。それは、学生時代とサラリーマン社会での課題の与えられ方を考えると理解しやすいと 思います。

学生時代は、試験の前に、一斉に取り組もうが、区切り、小分けして取り組もうが、全くの自由であり、 効果も、どちらが有効かは全く分からず、個々人は、それぞれ自分に合ったやり方を選択していました。

ところが、学生時代と実社会とで、決定的に異なることが存在します。
それは、学生時代は、問題数が、常に「固定」されている(つまり単位や試験科目が固定している)のに対し、実社会での問題数は、常に「変動」していることです。

こうしたサラリーマン社会では、正に、ゲームセンターで見かける「モグラたたき」のような「仕事の進め方」が必要になってきます。
つまり、サラリーマン社会は、学生時代と異なり、絶えず、新たな課題、問題が、次々と押し寄せます。次から次に顔を出すモグラ(問題・課題)をいかに俊敏に叩き、次に取り掛かれるかが、重要になって くるということです。
このことをよく考えてみると、一匹のモグラ(問題・課題)を叩くという「区切り」をつけたから、次のモグラを叩けたということになります。

これを、「問題並列解決型」で行ってしまうと、問題を解決する前に新たな問題が次々と押し寄せ、 絶えず問題が横一列に並ぶトラブルを産みやすい環境を作ることになるということになります。
つまり、解決していない問題を横一列に並べたまま、業務を遂行しているということになります。
考えただけでも、混沌とした業務運営となっていることが容易に想像できます。

また、問題を横一列に並べることは、精神的にも負荷をかけます。「あれもやらなければいけない」 「これもやらなければいけない」といった状態になります。正に、悩みの出発点になるのです。

こうした、「仕事の進め方」は、管理職や、そこで働く従業員個人の「性格」によるところが大きいと 思います。
また、後述する世に言われる「仕事の進め方」が阻害要因の一つにもなっていると思います。

   

現場視点に立った解決策
キーフレーズ
①「手離れ」を早く
②「取りかかり」の早さこそ重要


説明の前に、ここで、「常識の罠」にチャレンジします。

・みなさんは、入社以来「重要なものから取り組みなさい」と研修の場で、あるいは上司から、繰り返し何度も聞かされていると思います。 ここに「常識の罠」があります。
この言葉には、「重要なもの以外は後回しにせよ」という言外の言があります。
この言葉自体は間違いではありませんが、「現場視点」に立って言うならば、「『まず身の回りの簡単な問題を片付けて、身軽にしてから』重要な問題にシッカリと取り組みなさい」と言うことになります。

これには、3つの意味があります。

・1つ目は、心理的な要素です。
「あれもやらなければいけない。これもやらなければいけない」といった状態の中で、重要な問題から手をつけることは精神的に負荷がかかります。
また、こう考えること自体が、頭の中は、「問題並列」になっています。
こんな心理状態で、重要な問題に、腰を据えて取り組むことはできません。

・2つ目は、些細な問題でも、遅らせると大きな問題に昇格する恐れがあります。
(みなさんにも経験があると思います)

・3つ目は、問題、課題が横一列に並ぶことを防ぐ。すなわち「問題並列解決」を防ぐということです。

従って常識とは逆に簡単なものから、すぐ対応できるものからやれば、問題(課題)が、横一列に並ぶことを防ぎ、トラブルが生じにくい環境、体質を作ることができます。

そして、キーフレーズは、「手離れ」を早く、「取りかかり」を早くです。
この「手離れ」のイメージを是非、身に着けてください。
文字通り、問題(課題)が、自分の手元を離れていくイメージです。
この問題とは、「もうおさらば」ですよという、完結、区切りのイメージです。
簡単なものから手をつけていくわけですから、一気に完了まで集中して持っていってください。
ここで手を緩めて温めてしまうと、また、問題が横一列に並ぶことになります。
是非、注意してください。

「手離れ」と同時に、「取りかかり」の早さも重要です。
先ずは、取りかからないことには、物事、進まないからです。
「取りかかり」の早さを、着手の早さと置き換えていただいても結構です。
そして、問題に実際に着手してみないと、その問題に要する時間や、問題自体の難易度がわかりません。
だからこそ、早く着手するのです。
要は、物事、やってみないとわかりません。逆に言えば、「やってみないとわからない」からこそ、早く着手する必要があるということになります。

このページで述べた・簡単なものから、すぐ対応できるものからやる・「手離れ」を早くする・「取りかかり」を早くするで、組織、個人の体質が、ガラリと変わります。
「ピンチのあとにピンチが来る」ことがなくなってきます。是非、試してください。