第四議題(「Bグループ」の存在)

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・サラリーマンなら誰しもが感じてはいるが、口にしないことがあります。
それは、「Aグループ」「Bグループ」の存在です。。
非常に嫌な議題ですが、サラリーマンの悩み、本質を分析する際に必要となってくるので、考察します。

      

・サラリーマンは、知らず知らずの内に、「Aグループ」と「Bグループ」とに分かれていきます。
「Aグループ」とは、いつの間にか本社との太いパイプを持つに至った集団であり、「Bグループ」はそれを持たなかった人の集団です。

サラリーマン生活の中では、転勤を含む配置転換は頻繁に行われます。
その中で、本社の例えば、企画部門や人事部などの管理部門に異動した人で本社人脈を構築した人が、 「Aグループ」となります。下記のような形成過程をたどります。

本社では、日々所属部門ばかりでなく、関連部との調整や打ち合わせなどが行われています。時には、「情報交換」と称する夜の交流も行われます。さらに、議題ごとに発議部となったり、関連部となったりします。
ここで重要なことは、メンバーは大概固定されているということです。
従って、お互いが助け合い、補完し合う内に、互いの性格や人柄、能力までを知ることになります。

また、全社情報をいち早く入手するのも彼らであり、互いの交流を経て、全社的視点を持ち合わせる 人材に育っていきます。交流を通じて、いわゆる「本社言葉」を身に着け、表現力も向上していきます。
こうして、彼らは社内で、「全国区人材」として認識されることとなり、存在感を持った人間として大きく育っていくのです。

もちろん、異動や昇格の際に、彼らがアドバンテージを受けることは間違いありません。なぜなら、経営側にとっても、彼らは「よく知った」人間だからです。
彼らは、将来のキャリアパスのため、営業などの現場の責任者に抜擢されますが、任期を全うすると、本社に戻っていきます。こうして、異動の度にキャリアが形成され、順調に昇進の道を歩んでいくのです

一方、「Bグループ」は、「Aグループ」の人たちと本来、同等の資質、能力を持ちながら、本社人脈を持たない人たちのことです。すなわち「全国区」に成り得ず、現場から現場を歩き、一生懸命成果を挙げることに努めている集団です。

「Aグループ」から見ると、田舎臭く「本社言葉」を持たない外様集団に映ります。
また、本社勤務を経験しながらも、人脈を構築しなかったか、構築できなかった人たちも「Bグループ」の範疇に入ります。

上記のことから、「Bグループ」は、人脈構築の機会がなかったか、機会を活かせなかった集団と言えます。
その意味では、「Bグループ」は、人との交流、社交術が不得手な集団である可能性が高いと言えます。

実際の業務遂行スタイルにおいても、両者は異なります。
「Bグループ」の人は、ひたすら、結果を求めるのに対し、「Aグループ」の人は、現場にいても、本社視点で物事を捉え、結果にはあまりこだわりません。

問題は、「Bグループ」の人たちは、自分の「立ち位置」というものを、自分自身で分かっていることにあります。
そして、「Bグループ」の人は、本社にモノを言わない集団となり、逆に、「Aグループ」の人は、現場にいても、視点は飽くまでも本社であるため、モノを言う集団となります。
このことは、会社施策の適否を判断する際に、注意する必要があります。
すなわち絶えず本社部門や、現場にいても本社視点を有する「Aグループ」の意見のみが反映する恐れがあるからです。


(解決の糸口)
・考えてみれば、一つの企業で、管理、企画に適した人がいて、現場に適した人がいることは全くおかしな話ではありません。また、適材適所での企業への貢献ということを考えてみると、さらにスッキリしてきます。
管理、企画面で会社に貢献する人もいれば、現場で貢献する人もいるということです。

こう考えると、全くイーブンのような気がしてきますが、評価については、考える必要があります。
営業などの現場では、結果がハッキリと出るから評価が明確になります。また、売上などの数字が全社に示されることから、その部署や管理職の評価というものも全社で共有されます。
一方、管理、企画部門の人の評価は、当該部署内では、シッカリと行われていると思いますが、全社的には全くわかりません。むしろ、何か評価してはいけないような錯覚もあります。
何か、ここのあたりに、不公平感が存在しているような気がします。

問題解決の糸口は、本社管理、企画部門の評価を、現場並みに、明確にオープンにすることにあると思います。
例えば、本社企画部門担当者の評価基準を、「企画を立案した」ことではなく「現場で当たる企画を立案したか」に置くなど、誰にでも一目でわかる会社への貢献度を基準にすることが必要です。
立案した企画が当たれば、評価され、当たらなければ、評価してはならないという考えをシッカリ、会社全体として持つことが必要です。

そうすれば、「本社企画担当者だから偉い」のではなく、「立案した企画が当たったから偉い」と、 どんな部署の社員にとっても非常に明確で分かりやすくなります。
ここが曖昧だと、「そのポジションにいるから偉い」ということになり、みんなで「Aグループ」の存在を認めてしまうことになります。
この評価の曖昧さが、「Aグループ」「Bグループ」発生の源のような気がします。

いずれにせよ、厳しい世の中で、「Aグループ」「Bグループ」と言っている場合でないことだけは確かです。
職員間の立場がイーブンとなり、「違うのは、所属だけ」となることが重要です。