第二議題(現場へのアドバイス)

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・議題1では、組織・人の「仕事の進め方」に触れ、「手離れを早く」「取りかかりの早さが重要」と 述べました。
これだけでも、組織、人の「体質」が大きく変わると思います。それを、更に加速するのが下記3つのアドバイスです。

世の本は、「ああしなさい」「こうしなさい」と何十項目にもわたって、「やらなければいけないこと」が記されていますが、元々、混乱している組織や人には、効果がありません。それどころか、却って精神的な負荷が増します。

下記3つのアドバイスで、組織・人の仕事が劇的に改善していきます。
      

現場への指導は3つのみ
キーフレーズ
① 文章を素早く書く
  問題文をよく読む
③ 溺れる者藁をも離すな
              

・サラリーマンが1日の中で、1番時間をかけているのは、何だと思いますか?
それは、「文書作成」です。
「営業部門なら、1日にかける時間で最も長いのは、もちろん営業活動だろう」と思いがちですが、営業部門の人の時間配分は、1に文書作成 2に社内会議 3に営業活動の順番です。
これが現実の姿です。
サラリーマンの1日は「報告文書」「回答文書」「指示文書」そしてメールでの報告も含め、文書作成で回っています。

・上記現実を直視するならば、「文章を素早く書く」ことができれば、どれだけアドバンテージを取ることができるでしょうか。
また、仕事のスピードが遅い人の特徴は、文書作成が苦手で、文書作成に物凄い時間をかけています。
議題1の「手離れを早く」を阻害し、問題並列解決型の要因となっています。

文書作成には大きなコツがあります。

心構え:「上手く書こう」と思わず、「早く書こう」と思うこと。
具体的ポイント 1.長い文を折り返して書くのをやめる。
        
2.短く区分けして、簡単な箇条書きにする。
          
(1)      (2)      (3)      


・頭にあることを、数字などを振って、思いつくまま、短く「区分け」して書いていく癖を身に付けてください。ここで重要なことは、「頭が整理されてなくても」とにかく「頭に浮かんでいること」を、
「区分けしながら素直に書き出す」こと。決して「頭を整理してから」とか、「上手く書こう」とか、
余計な考えを持たないこと。  (1)   (2)   (3)    に抵抗がある人は、

                
  ・         でもOK。

・この方式を取ると、自然に文章が上手くなっていきます。
どうしてでしょうか。
それは、 (1)と(2)は、同じことを言っているという場合には、良い方を残すでしょうし、
(3)と(4)は、同じことを言っているが、ちょっとニュアンスが異なるといった場合は、
(3)と(4)を併合して別な項目を立てたり、残す方の分にもう片方のニュアンスを添えるというようなことを、自然とやりだします。簡潔で洗練された文が生まれていきます。
・またこの方式の文書は、報告を受ける側から見れば、書き手は、「頭を整理し、区分けするという努力を払った」と受け取られ、立派にパスします。                        是非、試してみてください。


・「ピンチのあとにピンチが来る」職場の人は、問題文(指示内容)をよく読まない傾向があります。

答案に着手した後に、方向性の間違いに気づいたり、物凄い時間をかけてやったにもかかわらず、まったく指示者の意図と異なり、やり直していたら、時間がいくらあっても足りません。

まず、取りかかる前に、出題者(指示者)の「意図」「真意」を十分に読み取ってください。
むしろ、読み取るまでは、取りかからない位の気持ちを持っていただきたいと思います。物事不思議なもので、問題文をジックリ読むと、必ず「ああ、こういうことを聞きたいんだな」と腑に落ちる瞬間がやってきます。         

・サラリーマン人生の中では、必ず一度や二度は「大変な問題を引き起こしてしまった」「取り返しのつかない失敗をしてしまった」という経験を持ちます。
結論から言うと、
大変な問題を引き起こしてしまったと思った場合や、取り返しのつかない失敗をしてしまったと思った場合でも、そうした事態をオープンにして大騒ぎすれば、結果的には、取り返しのつかないことになることは少ないと思います。

仮に失うものが大きかったとしても、「最後の踏ん張り」さえしっかりしていれば、致命的になることは少ないものですまた社内的にも収まるところに収まってくれます。
土壇場でも、必死にあがいて藁でもいいから掴んで離さなければ何とかなるものです。
サラリーマン生活にとって、「最後の場面の奮闘」は極めて重要です。

また、組織に大ピンチが訪れたとき、組織のみんなで「踏みとどまる一点」を決めて死守することも、組織にとって重要です。「踏みとどまる一点」を死守できた場合は、「最悪の事態だけは防げた」と組織の自信になります。さらに、この自信は「それならば、もっと早くやればよかった」「もっと、みんなで力を合わせてやればよかった」という上昇議論につながります。

「苦しいけれど、ここまでやる」「苦しいけれど、この分野はやる」といった粘りが、組織を、そして、そこで働く従業員を強くし成長させます。また、ここで培った粘りが、やがて組織の、従業員の自信となっていきます。

以上、「現場視点」からのアドバイスは3つのみです。
第1議題の「手離れ」と「取りかかり」を早くし、この3つのアドバイスを実践すれば「ピンチのあとにピンチが来る」組織や人は、完全に蘇ります。