早く問題、課題から手離れする

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「ビジネスマンの守る技術⑤」

 

こんな経験がないだろうか?
あなたは、上司から呼ばれる。どうやら頼みたい仕事があるみたいだ。
そんな時、上司は、「今、なにやってんだ?」と必ず聞く。
あなたは、「今、これをやっています」と答える。
上司は、「えっ? まだそれをやっているの?」と驚いてあなたを見る。

 

この上司の驚きはなにを意味するのだろうか?
実は、この上司の「まだそれをやっているの?」という驚きは、「いつまで、そんなことをやっているんだ。いい加減にその問題から足を洗ってしまえよ」という意味である。
そして続くものは、「そんなことだから、新しい仕事を頼むこともできないじゃないか」という不満である。
しかし、あなたは、「そんなこと言ったってしょうがないじゃないか。色々注文をつけられたりしてんいるんだから」と思うかもしれない。

 

この会話には、サラリーマンの仕事の進め方についての重要な問題が含まれている。
それは、職場で混乱している人を見ていると、なかなか一つの仕事を完了できずに、複数の問題、やるべきことを同時に進めているケースが多いからだ。
そのために、仕事の収拾がつかずにいつもバタバタしている。そのためにトラブルも生じている。そして当然のように、残業が続き、体も疲れていくが、会社からも上司からもまったくその仕事ぶりは評価されないのである。

 

そう考えると、サラリーマン社会、ビジネスの現場では、いかに一つの仕事にカタをつけられるかがキーとなってくる。
私は、この一つの仕事にカタをつけることを「手離れ」と呼んでいる。
文字通り自分の手元からやるべきこと、問題や課題がスーッと離れていくというイメージである。
「もう、この仕事とはおさらばですよ」という感覚である。
しかし、現場では、この「手離れ」が、なかなかできていないのが実情である。
それは、相手がいることだからである。

 

それでは、どうしたらいいのだろう?
それは、一つの仕事を終えたら、しっかりと相手にボールを手渡しすることである。
頼まれたことを終えたら、社内でも社外でも、しっかりと相手に完了報告することである。
「ご依頼の件、完成しましたのでご送付いたします」と、しっかりとメールなどを打つことである。
これが完了の証であり、「手離れ」の瞬間にもなる。

 

ビジネスの現場では、ちゃんとボールを相手に渡していないことに基づくトラブルは非常に多い。
こっちは完了したつもりだが、相手はそうは思っていないケースである。
また、ちゃんとボールを渡さなかったから、問題がぶり返すことことも多い。

 

さて、そうは言っても、こちらから完了報告をしたが、また相手から、色々な注文をつけられることも十分にありうる話である。
こうした現象は、相手が完了報告を受け取ったものの、まだ継続していると思っているか、いつまでも問題を継続させたいかのどちらかであろう。
こうした状況では、相手に、できる限り、「区切り」というものを植え付ける必要がある。
相手が、またオーダーしてきたら、
「ご依頼の件、〇月〇日にお送りしましたよね」と自分が完了したこと、当初のオーダーに答えたことを認識させたうえで、「その他に、こちらでやることはなんですか?」とはっきりと伝え、「その他にやることを」を聞いたうえで、別問題に区分けすることである。
当初のオーダーの中に混ぜないことである。
こうした確認、会話は意味がある。
たいがい、世の中で、「やった」「やらない」の問題は、こんな確認が不足していることから起きるものだからである。
相手は、まだ「やってもらってない」と思っているからトラブルが起きるのである。
しかし、このように、相手も、別問題に区分けされたら、そうそう何回も何回も新たなことを頼めないだろう。

 

ぜひ、試してもらいたい。
そして、日常業務の中で、この問題とは「手離れ」したかどうかの確認をぜひ行ってもらいたい。

 

 

ポイント
①職場で混乱している人は、なかなか一つの仕事を完了できずに、複数の問題、やるべきことを同時に進めていることが多い。
②サラリーマン社会、ビジネスの現場では、いかに一つの仕事にカタをつけられるかがキーとなる。
③一つの仕事を終えたら、しっかりと相手にボールを手渡しする。頼まれたことを終えたら、しっかりと相手に完了報告することが重要である。

 

 

 

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