スピードとは簡単なものを処理する速さである

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(このページは2017年11月22日に更新されました)

スピードとは簡単なものを処理する速さである
「ビジネスマンの守る技術②」

 

あなたは、「人は頼んだことへの早さで信頼度を決めている」http://shinyuri-souken.com/?p=9258
を読んで、信頼を得るには結局はスピードではないかと思っているはずだ。

 

「スピードが重要」という話は、あなたが社会人になってから、繰り返し聞いている言葉だから、「なーんだ」ときっと思っている。

 

しかし、ここでのテーマは、「あなたは、どうしたらスピードある人間にみられるか」である。
そして、そう見られることにより、どう評価アップにつなげるかである。

 

頭の中で「スピードがある人」をイメージしてもらいたい。
「テキパキとものごとを処理する人」「だらだらと仕事をしない人」「集中力に優れ、一気にものごとを解決する人」………。
こんな人が、スピードのある人と思うはずだ。

 

しかし、本当にそうだろうか?
たしかにスピードがある人の特徴は、いま、あなたが思ったとおりである。
だが、それはスピードを持っている人の特性にすぎない。

 

問題は、人は、どういう瞬間に、スピードを持った人か判断するかである。

 

結論から言う。
人は「簡単なものを処理する速さ」で、スピードを持った人と判断している。
簡単なものごとのさばき方を見て判断している。

 

なぜだろう?
ここは、よく考えてみる必要がある。

 

考えるにあたって、サラリーマンやビジネスマンは、毎日何をやっているのかを考えてみる必要がある。
ほとんどは、ものごとを処理しているのではないだろうか。

 

会議資料を作る。得意先に提出する資料を作る。顧客からの質問に答える。上司の指示したことを実行する………。

 

なかには、「オレは、創造型の仕事をしているんだ」と言う人もいるかもしれないが、一般的には、圧倒的に、「処理型の仕事」を行っていることが多い。
このことは、きわめて重要である。

 

「処理型の仕事」を実行しているという原点に立ってみると、次のような仕事は、どのようなだ仕事だろうか?

 

「ちょっと、連絡しておいてくれ」「電話をしておいてくれ」「来週の接待場所を決めておいてくれ」「先方に持って行ってくれ」「説明しておいてくれ」………。

 

こんな指示事項は、サラリーマン社会あるいはビジネスの現場では、きわめて多いが、これも、「処理型の仕事」ではないだろうか。

 

先ほど述べた会議資料を作る、得意先への資料を作ると、いま述べた仕事は「処理型の仕事」という意味では、まったく同じである。

 

だが、会議資料や得意先資料をそう簡単に作れるだろうか?
作るのが速い人と遅い人とはいるが、やはり、一定の時間を必要とするのではないだろうか。

 

これが、もっと骨太の「今年度の〇〇部の経営計画」の作成ということになると、人は「早く作れ」と言うだろうか?
むしろ、「よく考えて作れ」とは言われるのではないだろうか。

 

ということは、これらの仕事には、スピードという概念は消えている。
逆に、「今年度の経営計画を速く作りました」と話したら、かえって不安がられる。

 

そうすると、スピードが論議されるとしたならば、それは簡単なものを処理する場面ではないだろうか。

 

「おい、会議室とったか?」「はい、取りました」
「おい、来週の接待場所決まったか? 」「赤坂の〇〇に予約を入れております」、
「△△さんに連絡してくれたか?」「はい、連絡しております」
「××商事さんに書類を届けてくれたか?」「はい、届けております」
「営業企画部に来年度の我が部の担当を報告しているか?」「はい、しております」………。
こんなテンポがスピードなのである。

 

これが逆に、「まだ、予約をしておりません」「まだ報告していません」「まだ、持って行っていません」………と答えたならば、人はどうあなたのことを思うであろうか。
いらいらして、「何を任せても遅い」となるのではないだろうか。

 

以上の議論を振り返ってみると、あなたは、意外に、人にスピードを感じさせる場面で、スピードを感じさせていないことに気づくはずだ。

 

もし、あなたの心の中に「そんな連絡や予約あとでもいいや。それよりは、こっちの仕事の方が大事」だと思っているとしたら、そこはよくよく考えてみる必要がある。

 

サラリーマンやビジネスマンの仕事の多くは「処理型の仕事」だが、簡単なものほど、スピードの差を感じさせるからだ。

 

では、どうすればよいのだろうか?
簡単なものをテキパキとこなし、重要なものは、じっくり構えればいいだけの話である。

 

そして、テキパキこなすにはコツがある。
それは、難しいことを考えないで、テンポだと考えることだ。
「やっておきました」「行きました」「打ち合わせしました」「持って行きました」というテンポが重要である。

 

あなたは、「どのようにやっておいたか」「行って何を話したか」「どういう打ち合わせをしたか」「持って行って先方の反応はどうだったか」が重要だと考えるかもしれないが、人がスピードを感じる瞬間は、行為そのものが実行されたかどうかで判断されるのである。
内容より、テンポで判断するのである。

綾小路亜也

 

 

ポイント
①骨っぽい仕事の場合は、「スピード、スピード」と言われることは少ない。
一方、簡単なものほど、スピードの差が生じやすい。
②人はスピードを、行為そのものの速さで判断し、そこには内容という概念はない。

 

 

 

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