人は頼んだことへの早さで信頼度を決めている

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「ビジネスマンの守る技術①」
まず、あなたと大前提となる考え方を共有することからスタートしたい。
あなたは、自分が会社からも上司からも得意先からも、もっともっと評価されるためには、どう思われなければならないのかということを考えているのではないだろうか?
あなたは、色々なことが頭に浮かぶ。
まず、「もっともっと仕事ができるようになればいいんだ」と思う。
しばらくして、「仕事ができる」は間違いなくその通りだと思うが、どのように仕事ができるのかが問題だと気づく。
そうすると、次に浮かぶのは、「安心して仕事を任せられる」「信頼される」こんなイメージが浮かんでくるのではないだろうか。
よくよく考えてみると、「安心して仕事を任せられる」は、「信頼される」とイメージが似ている。
そうすると、あなたは直観的なイメージの世界ではあるが、この「信頼される」あたりが、評価されるための条件ではないかと思うのではないだろうか。
なかなか、正解を出すのは難しいが、ここで議論に時間をとる必要はない。なぜなら、それを求めるのが、これからの作業だからだ。

 

それでは、仮に、自分が評価されるための条件を「信頼される」とした場合、この「信頼」は、人からどう思われることだろうか?
ここはイメージしてもらいたい。
「こいつに頼めば、間違いないと思われること」「いつも仕事の中身がしっかりしていると思われること」「安定的な仕事ぶりと思われること」………。こんなイメージが浮かぶのではないだろうか。
だいたい、どれも、仕事の中身、内容のことを言っている。
それはその通りである。
しかし、本当にそうであろうか?
この入り口部分が、「ビジネスマンの守る技術」の出発点となる。

 

結論から言うと、信頼は、確かに仕事の内容に求められる。しかし、それは、ずっとあとの話である。
その前に、大きな信頼への入り口がある。
それは、「人は頼んだことへの早さで信頼度を決めている」ということである。
このことを理解するために、われわれがいつも生活の中で経験していることを思い出してもらいたい。
われわれは、生活の中でも実にさまざまな依頼をしている。
地域活動やサークルで電話連絡を頼んだりすることがある。役割分担をお願いすることがある。
また、学生時代のクラブ仲間への連絡を分担することもある。
人にちょっとした頼みごとをする場合もある。
家庭でも、結構している。
「あれを買ってきて」「あれを捜して」「あれを整理しておいて」「あれを捨てて」「あの書類出しておいて」「連絡しておいて」………。

 

問題はここからである。
その時に、あなたは感じるはずである。
そんな自分のお願いに対して、すぐにやってくれる人もいれば、そうでない人もいる。
あなたは、あなたの依頼にすぐに応えてくれない人に対して、どういう感情を持つであろうか?
それはおもしろくないに決まっている。
そして、おもしろくない気持ちのあとに来るものは、「ああ、この人アテにできないな」という感覚ではないだろうか。
あなたは、生活の中で、この「アテにできない」という感覚をさんざん味わっているが、この感覚をビジネスの世界で持たれたら、信頼どころの話ではなくなるということになる。
そう、この「アテにできない」という感覚を持たれないことが、ビジネスマンの第一関門なのである。

 

しかし、ここをよく勘違いするビジネスマンが多い。
その人たちは、「信頼を得るには内容である」とストレートに考える人たちだ。
それは、その通りだが、ずっとあとの話だ。
頼んだ人は、頼んだ瞬間から、頼んだことへの進捗がブラックボックスになるということを忘れてはならない。
そして、人はこのわからなくなるということに対して不安を持つのである。
だから、頼んだ人は、頼んだ瞬間から、こんなことを思うのである。
「あの人ちゃんとやってくれているだろうか?」「あいつ、本当にやっているんだろうな」
だから、督促を入れるのである。
これが、「信頼」の入り口である。

 

それでは、どうしたらいいかというと、シンプルである。
やればいいだけである。それも人から頼まれたら、可能な限り早くやればいいだけである。
そして、頼んで人の不安を除去すればいいだけである。

しかし、これができていないのが現実なのである!

あなたも、会社外のことをもう一度思い出してもらいたい。
自分が頼んだことを「まだ、やってもらっていない」ということに気づき、しょっちゅう腹を立てているのではないだろうか。
また、もしかすると、あなた自身も人からの依頼に、腰をあげていないことも結構あるのではないだろうか。

 

「頼まれたら、 督促を入れられる前に、現在の状況を報告する」
これが、ビジネス社会では、絶対に必要となる。
「部長、この間ご指示いただいた件ですが、今、こういう状況になっています」と報告する。
その時、部長は、必ずこう言うだろう。「よし、わかった」と。
これが、逆に部長の方から、あなたに、「この間の件、どうなっている?」と聞かれ、もしあなたがまだ着手をしていなかった場合、部長はあなたをどう思うであろうか。
不快感のあとに、シンプルに、「アテにできない」と思うだけである。
こう思われたら、信頼どころの騒ぎではないのである。大減点となる。
これは、得意先でも同じである。

 

人にものを頼まれたら、早くやり、早く途中経過を報告する。
シンプルだが、ビジネスマンが身に付けなければならない、最も重要な「技術」である。

 

 

ポイント
①人は信頼を、まず頼んだことへの早さで決めている。
 内容的なものは、ずっとあとの話である。
②人は頼んだ瞬間から、不安になるということを忘れてはならない。
③頼まれたら、督促を入れられる前に現在の状況を報告する。

 

 

 

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