○○しているようで○○していない

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サラリーマン社会では、この○○しているようで○○していないという表現が、よくあてはまる場合が多い。
具体的な言葉を入れると、「目標に向かっているようで、目標に向かっていない」「仕事をしているようで、仕事をしていない」「営業をしているようで、営業をしていない」「徹底しているようで、徹底していない」「わかっているようで、わかっていない」………。
無限に、湧いてくる。
「なるほどな」と思う人もきっと多いと思う。

 

最初の「目標に向かっているようで、目標に向かっていない」も、よくある話である。組織が目標を決める。みんなでその目標に向かう。
ところが、各人の1日の動き、今やっていることと言えば、到底、目標に向かっているようには思えない。そんな話だ。組織が停滞しているときは、この言葉を思い出してもらいたい。

 

また、「仕事をしているようで、仕事をしていない」という言葉も、サラリーマンの日々の動きを見ていると、よくあてはまる場合が多い。
ある課題のために、色々な打ち合わせをする。しかし、だべってばかりいて、とても、課題を進捗させようとはしていない。

 

「営業をしているようで、営業をしていない」これも、営業マンなら、毎日がその連続ではないだろうか。得意先を訪問しては、談笑する。まるで、談笑することが営業の目的となっている。そして、得意先回りの途中、疲れたといって、コーヒーを飲む。

 

「徹底しているようで、徹底していない」これもよくある。組織で、あることを徹底させる。ところが、また徹底したはずのことが行われていないのである。

 

「わかっているようで、わかっていない」これもよくある。ある組織の長は、会社の指針等を部下に説明する。みんなも深く頷く。しかし、部下たちは、今までと同じ仕事のやり方を続けるのである。

 

さて、こんな「○○しているようで、○○していない」ことは、サラリーマン社会なら無限に浮かぶ。
こんな現象は、なぜ生じるのかというと、私が改めて述べるまでもない。みなさんも薄々わかっていると思うが、サラリーマンは、「○○しているようで、○○していない」でも、飯を食べれるからである。
これが、自営業者だったり、手数料をベースにしているセールスマンだったら、そんなことは言っていられない。即、倒産の危機に直面することになるし、セールスマンだったら、食べていけない。
サラリーマンは、つらい稼業だが、こんな甘えもある社会なのである。

 

それでは、どうしたら、いいかということである。
その答えは簡単だ。そうならないように、自分で注意すること、みんなで注意すること、組織で注意することだが、
問題は、それをどうやるかである。
結論から言う。
サラリーマンは、自分の体の中で、ものごとの取り決め、ルール、そして現在の業務内容を完全に消化していないと、こんな現象となってしまう。
実は、それこそ、「わかっているようで、わかっていない」のである。
なぜ、こんなことが、組織で取り決められたのか、なぜ、そんな指針を会社が示さなければならないのかを、くどいくらい頭の中で反芻させ、自分自身で、「そういうことか」と納得しないと、こんな現象が起きてしまう。

 

ところが、会社や組織は、施策の実効策については、くどいくらいミーティングしたり、確認したりするけれど、この部分の説明がほどほどになっている。
これでは、納得して、あるいは自分で消化して動くということはなくなる。いわゆる、「言われたから、やる」「いやいや、やる」「決められたから、やらなければならない」 「みんながやるから、やる」ということになってしまうのである。
これが、「○○しているようで、○○していない」という現象を引き出している。

 

人間は、自分の頭の中で納得しないと、結局は形だけの行動をとる。
本家本元の部分が非常に大切である。
この部分を理解し、あるいは理解させるには時間を要するが、必ず、後々利いてくる。
そこにかけた時間が吹っ飛ぶような、成果が待っているのである。

 

 

 

(参考)この問題については、『サラリーマンの本質』第二議題「現場への指導は三つのみ」の中の2.「問題文をよく読む」でも紹介している。
ここでの記述は、個人の「問題文をよく読む」という作業から出発しているが、これが、組織で行われたときは、必ず、組織の役割分担にまで発展し、それを経て、組織自体が、自分たちの目標とやり方を設定することを述べている。

また、「営業をしているようで、営業をしていない」は、そもそも、組織に与えられた数字、目標、予算を、みんなでその「重み」について完全に理解しない限りは、絶対にたどり着いてしまう現象である。
(詳しくは、『サラリーマンの本質』第六議題「営業の本質」参照)

 

 

 

 

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