雨降って地緩む

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サラリーマン社会の中ではよくある話である。
トラブルが多い組織や売上不振の組織は、必ず「お偉いさん」のターゲットとなる。
そして、必ずと言ってもいいほど、「お偉いさん」を入れて対策会議を開くハメとなる。
その席で、「お偉いさん」から次から次に注文をつけられる。
一応、組織全体で、議論という形をとるが、結局は、「お偉いさん」から、あれやこれやと改善策を突きつけられるのである。
また、ご丁寧にも会議が終了すると、「お偉いさん」の掛け声とともに、たいがいは飲みに行くハメになるのである。

 

さて、「お偉いさん」が帰ったあとのこの職場は、一体どうなるのであろうか?
ここは、冷静に考えなければならない。
もちろん、そこには、やり方の問題も確かに存在する。
しかし、原点は、「このメンバーでは
一定のことをこなせなかった」というところに求めるのが正解なのではないだろうか。これがトラブルや売上不振の真の原因なのではないだろうか。
それが、結局、「お偉いさん」が帰ったあと、こうした組織は、「やるべきこと」が増え一層混乱していくのである。
まさに、「雨降って地固まる」とは逆に、「雨降って地緩む」状態になるのである。
その結果、こういった組織はたえず疲弊し、トラブルや業績不振の体質から脱却できないのである。
そんなこと、わかるのが「お偉いさん」ではないかと思うけれど、「お偉いさん」はわからないのである。
むしろ、こうした職場の長に向かって、「どうだ? オレが行ってから変わったか」と聞くのである。
答える方も、「お偉いさん」に気を遣い、「おかげさまで……」とお礼を言い、無理に変わったようなことを報告するから、また話はおかしくなるのである。
こうした現象が、日本全国津々浦々繰り広げられているのである。
これが日本のサラリーマン社会の実態である。

 

それでは、こうした組織に対してはどうしたらよいのであろうか?
もちろん、要員、個々のメンバーの力量も考えなくてはならないだろう。
しかし、私は、『サラリーマンの本質 』で繰り返し述べているように、往々にしてこういう組織は、トラブルに陥りやすい、売上不振、業績不振になりやすい体質を持っているのである。
「お偉いさん」の指示が、体質変更なら○だが、たいていは、指示事項を増やして、組織の改善を図ろうとするのである。
それでは、一層、混乱するのである。
こうした場合は、勇気を出して、現在の業務量を減らす指示を出すべきである。
それは、元々このメンバーでは一定の業務をこなせなかったという原点に帰ることになる。
どの位減らせば、このメンバーで、一定の業務をこなせるか模索するのである。
やり方を変える場合も、決して業務量が増える方向での変更は指示してはいけないのである。
そうした上で、なにを待つかというと、組織の「体質改善」である。
組織の体質が変わらなければ、また同じようなトラブルを起こしたり業績不振に陥るのである。
組織の業務を一旦身軽にさせ、態勢を整えさせることが重要である。
その体質とは、「取りかかり」が早く、「手離れ」が早い体質である。

 

 

(参考)『サラリーマンの本質』第三議題「組織への間違った指導」

 

 

 

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