溺れる者は藁をも離すな

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私は、「サラリーマン生活でなにが一番重要ですか?」と聞かれたら、「スピード、しかも『取りかかりの早いスピード』」と答える一方、「ビンチのときの頑張り。しかも、『取り返しのつかない失敗をした』と思ったときの頑張り」と答える。
そう、それが、「溺れる者は藁をも離すな」である。
サラリーマンの本質 』でも同名の見出しを立てている。
そのくらい、大事なものだと思っている。

 

サラリーマン生活を経験した人なら誰でも経験することに失敗がある。それも大失敗がある。
そのとき、誰もが思うはずだ。「取り返しのつかない失敗をしてしまった」と。
眠れない夜を過ごすこともあったはずだ。
しかし、そのときは「自分の社員生命もこれで終わった」と思ったものだが、意外と「なんとかなった」ことはなかっただろうか?
これがサラリーマン生活なのである。

 

だから、もし、あなたが、「もうだめだ。もう終わりだ」と思ったときに、「そうだ! 意外と『なんとかなる』という話を聞いたことがある。読んだことがある」ということを、頭の隅に置いてもらいたいのである。
世の中、不安を煽ることはいくらでも言えるし、いくらでも書ける。
しかし、「大変なピンチの場合でも、なんとかなる」ということを話すことは重要ではないかと思っている。
そのために、『サラリーマンの本質』で、このことを取り上げたのである。
それに、起きてしまったことを、「ああだ」「こうだ」と言っても仕方がないことなのである。

 

さて、意外に「なんとかなる」と書いたが、これには2つの条件がある。
1つ目は、オープンにしてみんなで大騒ぎするということである。
2つ目は、文字通り頑張るのである。ここが正念場と思い、頑張るのである。

 

この2つの条件が充たされるとき、なんとかなる!
1つ目の条件は、つらいけれど、大失敗の状況をオープンにする。
そうすれば、サラリーマン社会はまさに組織ということを感じさせる一瞬となる。
たとえば、大事な会議やパーティーの場の予約を失念していたり、日にちを間違えて予約をしていたことがわかった場合。
こうした場合は、手分けして、他の会場をあたるだろう。死に物狂いで見つけるだろう。
多分、こうした場合は、当初想定していたパーティー会場のイメージとは程遠くはなるけれど、なんとか手配は完了するだろう。
案内自体の出状を忘れていた、間に合わないというケースもあるだろう。
そんなときでも、組織は手分けして、出席者に持参したり、電話したりして、やり遂げるだろう。

 

実際、前に私がいた会社で、大事なお客さまの接待場所の予約日時を間違え、接待場所に行って初めて気づいたという話を聞いたことがある。
私の会社の社長が出席する大事な接待だったという。
しかし、そのときも急遽、接待場所変更を先方に申し入れ、なんとかなったのである。

 

業務上でいうと、切りがない。
大変重要なお客さまを怒らしてしまった。書類手続きを失念していた。届け出を忘れていた。ある書類に記載してあったことを見落としてしまった。大きな契約を落としてしまった。売り上げが全然いかない事態が発生した。電車の棚に重要な書類を置き忘れてしまった。紛失してしまった。落としてしまった。破損してしまった。数字の桁を間違えてしまった。人の名前を間違えてしまった。………数え上げたら切りがない。

 

こんなときでも、2つの条件を充たせばなんとかなるのである。
サラリーマン社会では、この土壇場の頑張りが一番重要なのである。
そして、もう一ついい話をしておこう。
サラリーマン社会は不思議なもので、大失敗をしたにもかかわらず、土壇場の頑張りでなんとかなった場合、逆に評価されることがある。
「なんとかなった場合」は、会社も上司も、あなたが大失敗をしていたことなど、もはや論点にしていない。
安堵感とともに、「あいつ、頑張ったよな」「よくやった」と、土壇場の頑張りを評価する傾向がある。
これは付随的効果だが、頭に入れておいてもらいたい。

 

サラリーマン生活には、失敗や大失敗はつきものである。
大失敗した場合、取り返しのつかない失敗をしたと思ったときは、それこそ「溺れる者は藁をも離すな」の気持ちで、頑張ってもらいたい。
ここがまさにサラリーマンの正念場であり、ここを乗り越えると、評価さえされるのである。
また、急場を乗り越えたということが、あなたの自信となり、ないことに越したことはないが、仮に次の急場がやってきても、また乗り越えてしまうという強い体質を作っていくのである。
詳細は、『サラリーマンの本質』を参考にしていただきたい。

 

 

(参考)『サラリーマンの本質』第二議題「現場への指導は三つのみ」-「溺れる者は藁をも離すな」

 

 

 

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