ザ 頼みづらい人

榎本博明氏は『かかわると面倒くさい人』『薄っぺらなのに自信満々な人』『正しさをゴリ押しする人』『自分のすごさを匂わせてくる人』など、どの社会にもいる人の本を書いている。
そして、そのほかに、どの組織にも「頼みづらい人」がいると思う。

 

「頼みづらい人」には、頼みづらいオーラが漂っている。
この頼みづらさはどこから来るのだろうか? また、頼みづらくしている要因は何なのだろうか? 考えてみる価値はありそうだ。

 

 

「頼みづらい人」には、声をかけにくい。
いつも忙しそうに振る舞っているから、声をかけるタイミングを見出せない。
そんなことから、多くの人は手が空いてそうに見える人に頼む。
これが、頼みづらい人の入り口ともいえる。

 

そして、「頼みづらい人」に頼んでみて、後悔することも多い。
タイミングをはかって頼んでみると、「いま、私がどんな状態か、おわかりですよね」「忙しくてそれどころではありません」と言われ、そんな事情を察しない人は無神経とばかりに、にらまれる。
頼んだ人は慌てて引き下がる。

 

それでも、どうにか仕事を引き受けてもらっても、「なんで私がやらなければいけないんだ」「私の仕事ではない」「いつも、私にお鉢が回ってくる」と、果てしなく小言を聞くハメになる。
そんな言葉を聞くと、頼んだ人は「頼むんじゃなかった」と心から後悔する。

 

さらに、頼んだ仕事が終わってからも、「やってあげた」と妙に恩着せがまし態度をとられる。

 

つまり、「頼みづらい人」には、頼みづらい雰囲気があり、頼んでもいい顔をしない、不平を言う、恩着せがましくするといった特徴がある。
だから、人は「頼みづらい人」に仕事を頼みたくないのだ。

 

 

そして、不思議なことに、組織には、「頼みづらい人」とは逆に、「頼みやすい人」もいる。
「頼みやすい人」には依頼が集中するから、どう考えても、「頼みづらい人」より忙しいはずだが、「頼みやすい人」には、声をかけられる隙間のようなものがあり、頼んでも嫌な顔をされない。
また、引き受けてくれたあとも、小言など吐かずに一生懸命やってくれて、終わってもスッキリしている。
「頼みづらい人」とはまったく逆だ。

 

 

問題は、「頼みづらい人」と「頼みやすい人」、どちらが自分のためになっているかということだ。
一見、正解は出ているように思われるが、「頼みづらい人」は、自分の仕事の枠をしっかりガードし、それ以外のことはしないという意図か潜在的な意識がある。すなわち、「頼みづらい人」になることにより、自分の意図や潜在意識を充足しているとも言える。

 

しかし、「頼みづらい人」が自分の仕事の枠をしっかりガードしている中で、見出し得ないものがある。
それは、自分の仕事以外の仕事のことと、そこでの人との交流だ。
そのことは、本人も気づかないほど、些細なことかもしれない。
たとえば、頼まれた仕事が会議の代理出席だった場合は、会議の内容とそこでの出席者を知ることができる。他の担当者の得意先訪問だったら、その人の仕事の中身と得意先を知ることができる。報告書の作成だったら、まとめることにより組織の現状を知ることができるし、作成過程で上司と打ち合わを重ねることで、上司との交流を深めることができる。
「頼みやすい人」は、頼まれた仕事をしているうちに、自分の仕事以外の仕事を知り、自分の仕事の幅を広げ、人の交流も生まれるのだ。
この蓄積は、あまりにも大きいと言える。
もちろん、そのことで、自分の仕事に支障が出たり、体を壊したりすれば、元も子もなくなるので十分注意してもらいたいが、頼まれた仕事をこなしているなかで、時間管理術、仕事への集中力も身につくはずだ。

 

 

 

(参考)
拙著『ビジネスマンが見た出世のカラクリ 出世はタイミングで決まる!』の中で、頼まれることと出世との関係を「頼まれる人ではなく、頼まれやすい人になる」で説明している。
また、『企業で働く 営業女子が輝く35のヒント』の中で、営業女子と頼みづらい人との関係を「『輝く営業女子はできる人より頼みやすい人を選ぶ』で説明しているので、参考にしていただきたい。

 

 

 

 

 

◆新百合ヶ丘総合研究所の「こっそり差をつけたい」人への本

 

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