やがて、あなたの意見は気づかいに変わる

2018.11.10更新

上司と一緒だと、居酒屋に行ってもなかなかメニューを決められない。
「昼食、どこに行く?」と聞かれても、すぐに答えられない。
会議などで意見を求められても、ちょっと間をおいて「べつにありません」と答えてしまう。

 

こうした現象は、頭の中が空っぽだから自分の意見を言えないのではなく、相手が望むものを考えすぎているから言えないのだ
出世をめざすあなたには、人から意見を求められたときはスパッと答えてもらいたいが、出世の過程において、あなたの意見は気づかいに変わるときが必ずくる。
意見が気づかいに変わることとはどういうことなのかお話ししていきたい。

 

私もサラリーマンのはじめは自分の意見を言えなかった。
居酒屋では、「フライばかりオーダーしたら、上司はどう思うだろうか?」と考え、昼食の候補を聞かれたときは、「上司は、本当はなにを食べたいのか」と探った。会議で意見を聞かれたときは、「どういう意見を求めているのか」と質問者の真意を推しはかった。

 

時を経て、私が管理職になったときいちばん困ったことは、会議で意見が出なかったときだった。
心の中で、「誰でもいいから、なにか言ってくれ」と叫んだ。
会議はなにかを決めることにあるが、意見がない限り反対意見も生まれない。選択のしようがないのだ。

 

 

考えてみれば、居酒屋のオーダーだって誰かがなにかを言うから決まるのだ。昼食だって誰かが候補を言うから決まるのだ。会議だってそうだ。誰かがなにかを言うから、それに対する意見が出て決まっていくのだ。
自分の意見を言ってくれる人ほどありがたい存在はないのだ。
私はこのことに気づくのに長い年月をかけてしまった。

 

 

しかし、自分の意見を言えなかった人が、気持ちを切り替えるだけで言えるようになるかといえば、そこまであまくない。訓練が必要なのだ。
もし、あなたが自分の意見をあまり言えないということならば、次のような訓練を実施したらいい。
たとえば、自分一人で昼食に行くときがある。その日によって食べたいものは違うはずだ。そのとき自分の頭に浮かんだことを実行に移すことだ。
カレーと考えたならカレーの店に、イタリアンと考えたらイタリアンの店に、天丼と考えたなら天丼を出す店に行くことだ。
ここを「なんでもいいや」と考えないことだ。

 

日々、自分の頭に浮かんだことを実行していくと、居酒屋のオーダーでも、昼食の候補先を聞かれた場合でも、会議で意見を求められたときでも、自分の意見を言えるようになる。
自分の頭に浮かんだことを、具体的に表現できるようになっているからだ。

 

 

あなたは、やがて、自分の意見を必ず言わなければならないときを迎える。
出世したときだ。
出世すればするほど、多くの部下を持ち多くの人と関わる。
このことは、いろいろな人から意見を求められるということである。
意見を言うことが、あなたの役目となる。
役職が進むにつれ、あなたの意見は重要視される。
あなたの信頼度が増してきているからだ。
信頼度が増してくると、仕事以外の意見も求められる。
部下から家庭の問題や不動産の購入の件で意見を求められるかもしれない。

 

トップとの距離も縮まってくるとプライベートの話も出る。旅行やレストラン、ホテルの話だったり、ゴルフ用品などの買い物の話かもしれない。
得意先からの信頼度も厚くなってきているから、得意先が立てた施設に案内されたり、購入した美術品なども見せてもらえるかもしれない。
パーティーなどへの出席も多くなる。
あなたが見たもの、聞いたものの反応をみんなが期待するのだ。
そんなときに無言というわけにはいかない。
あなたが意見を言うことは、あなたと話している人、あなたを案内してくれた人へのマナーになる。
そして、人に求められなくとも、意見を言うことが気づかいとなるのである。

 

その日のために、あなたは、いまから自分の意見を言えるように準備しておかなければならない。

 

綾小路亜也

 

2019年初春発売予定の
『「出世しぐさ」のすすめ』から

 

 

 

 

 

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