なぜ、頭がよくても出世できないのか?

頭がよく、能力も高いのに出世できない人は多い。
さまざまな要因が存在していると思うが、その人たちは、自分の頭と人の頭を比較し、自分の頭のよさを際立たせようと思っているのではないだろうか?

 

ビジネスマンやビジネスウーマンは、よく人の理解度について話題にする。
会議が終わると、上司の理解が不十分な箇所を突いた部下などは鬼の首を取ったかのように、「まったくわかっていないな」「頭が悪いんじゃないか」と話す。

 

しかし、この「まったくわかっていないな」「頭が悪いんじゃないか」という発言は、いささか的外れなのだ。
それは、上司は部下から得た情報を整理し、事前に配布された資料を読んで会議に臨み、会議では部下の説明を聞いて理解するからだ。
もちろん理解が鈍い上司もいるが、上司の理解が不十分な場合、多くは部下から得た情報、あるいは事前に配られた資料、会議での説明に原因があるのだ。

 

このことは、べつに上司に限らない。
相手の理解が不十分なときは、多くはこちら側に原因がある。
この理屈がわかれば、指摘するより、説明し直すはずだ。

 

 

しかし、「まったくわかっていない」「頭が悪いんじゃないか」と言う人の背景にはもっと違ったものが横たわっている。
自分の頭の方が上司より上ということを示したいのだ。

 

組織には、指摘することに快感を覚える人がいる。
その人たちは指摘する材料を探している。
指摘できるくらいだから頭がいい。
誤った理解はただちに正すことが大事だが、指摘は、欠点、過失などを指し示す言葉だから、どうしても上から目線となり、相手のプライドを傷つけてしまう。
どんなに鋭く、どんなに的を射ていても指摘は指摘なのだ。

 

頭がいいのに、指摘が相手のプライドを傷つけてしまうことをなぜわからないのか不思議でたまらないが、その人たちの目的が、指摘する自分の頭のよさを認めてもらいたいということにあるからではないだろうか。

 

 

頭がよくても出世できない人の多くは、人の理解の不十分なところ、間違いを指摘してしまっている。
また、頭のよさを示すために、効果的な方法も考えていることが多い。
最も効果が高いのは、みんなが同席している会議の場だ。
だが、そんな席で指摘を受けた人のプライドはずたずたに傷つく。

 

 

人の理解が不十分なことに気づいたとき、本当に補おうとするならば、説明し直すことがいちばんだ。
そうすれば、相手はプライドを保てるし聞く耳を持つ。
また、明らかな間違いに気づいたときも、指摘することより、「確認をお願いします」といった表現に置き換えたほうがいい。
相手の考えが浅いレベルにあるときも、「検討をお願いします」と言ったほうがいい。

 

 

頭がいい人が出世するわけではない。
相手のプライドを保ちながら、相手の理解を促す人が、出世する人なのだ。

 

綾小路亜也

 

2019年新春発売予定の
『「出世しぐさ」のすすめ』から

 

 

 

 

 

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