「アドバイスをお願いします」は、言われて一番うれしい言葉

「アドバイスをお願いします」と言われると、相手は言いやすくなる。
それは、助言を求められたということであり、指摘することとは違うからだ。
また、「指摘はよほどのことがないとしてくれない」(『仕事も人間関係もうまくいく 「気遣い」のキホン』)と三上ナナエさんは述べているが、アドバイスならもらいやすい。
そして、この言葉は相手が言いやすくなるだけでなく、言われて一番うれしい言葉なのだ。
なぜ、この言葉を言われるとうれしくなるのだろうか?
ジックリ考えてみる価値はありそうだ。

 

あなたが上司で、部下からこの言葉を言われた場合のことを考えてもらいたい。

どうだろう?
こんな形で整理できるのではないだろうか。

 

  1. 信頼されている。
  2. 自分の経験や能力が認められた。
  3. 話しかけやすい人物と思われた。
  4. 相談と言われるより、フリーに自分の意見を言える。
  5. 部下指導という自分の職務を果たせるような気がする。
  6. 部下と問題を共有しているような気持ちになる。

 

考えただけでも、上司のワクワクぶりが想像できるが、ビジネスマンやビジネスウーマンはなかなかこの言葉を言えない。
上司というと、「相談」という言葉が先に立ってしまう。
相談は、「物事を決めるために他の人の意見を聞いたり、話し合ったりすること」(三省堂『大辞林』)であり、相談されたほうは、相談に訪れた人の意見に、どこか〇×をつけるようなニュアンスがある。
だから、相談に訪れた人の自尊心を傷つけないように考え、○✕をつけることにも慎重になる。
相談と言われると、相談されるほうは身構えてしまうのだ。

 

しかし、「アドバイスをお願いします」と言われると、部下のフィールドに立ち入りOKのサインをもらったような感覚になり、フリーに意見を言える。
そして、部下と一緒に解決策を練ることは楽しく、そこで作り上げたものは上司の財産にもなる。

 

上司は部下と問題や課題を共有することがうれしいのだ。
じつは、このことが人に好かれるポイントになっている。
人に好かれるためには、やはり相手に自分のことを知ってもらわなければならない。
そのためには、あることについて共有するのが一番だ。
「アドバイスをお願いします」は相手に自分のことを知ってもらうこと、好かれることに結びついているのだ。

 

 

いい評価をもらえる人には特徴がある。
評価欄にコメントをたくさんもらえる人だ。
コメントをたくさんもらえるということは、自分のこと、自分の仕事の状況を知ってもらっている証拠だ。
それは、上司と問題や課題を共有しているからである。

 

「アドバイスをお願いします」は、自分を知ってもらう魔法の言葉となる。

 

綾小路亜也

 

 

 

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