2019.01.04更新
最近の「気づかい」「気くばり」の本には、職場へのみやげについて触れた本が多く、「みやげを持っていたほうがいい」と書かれている。
しかし、かつては否定的な意見もあった。
私も職場へのみやげを躊躇した一人だったが、あるときから持っていくようになった。
なぜ、職場へのみやげを持っていったほうがいいのか考えていきたい。
私はみやげのことを考えるだけでも億劫だったし、1000円程度の菓子をわざわざ会社に持っていくのも変な話だと思っていた。職場の人に渡すときも気恥ずかしかった。
考えてみれば、私が思ったことの裏返しがみやげの意味なのだ。
- みやげのことを考えるということは、自分の休みや出張の間、カバーしてくれた職場の人を考えるということだ。
- わざわざ旅行先や出張先から持ち帰るということがみやげの意味であり、そこに価値がある。
- みやげを渡すことによって、コミュニケーションが生まれるかもしれない。
これらすべてをひっくるめたものが、みやげの価値だということに私は気がついた。
もう一つ、大きな意味がある。
それは職場の人からみやげをもらったときのことを考えるとわかる。
旅行先がわかるのだ。
旅行先から、家庭でのパパぶり、ママぶりのようなものが伝わってくるときがある。
その人の意外な側面を見たような気にもなり、急にその人との距離が縮まったような感覚になる。
また、出張先からのみやげをもらうと、「青森に行っていたのか。遠くてたいへんだったろうな」と、その人の頑張っている姿が浮かぶ。
私たちは、毎日顔を突きあわせて仕事をしているのに、職場の人のことを意外に知らない。
家族構成も知らず、その人の楽しみや趣味も知らない。
その人の家庭での姿、生活の場面などは想像もつかない。
仕事だって同じだ。
職場の人が出張した場合でも、その人が得意先などに説明している姿など想像できない。
どこに、なにをしに行ったのかさえわかっていないことも多い。
そんななかで、みやげをもらうと、一瞬でもその人の姿を想像できる。
現実問題、仕事のやりやすさというものは、自分を知ってもらっているかどうかに左右されることが多い。
自分のことを知ってもらうと、職場の中で共有感のようなものが生まれる。
職場の人は家庭の事情などを察してくれて、子供が熱を出したりしたときは、「早く帰って」と言ってくれるし、明日、子供の運動会といった場合は、「ママも頑張って!」などと声をかけてくれる。
職場へのみやげに端を発して打ち解けるような空気が生まれ、その結果、仕事も頼みやすくなることがあるのだ。
出張の際に買ったみやげも、いまの自分の仕事と状況を知ってもらえる。そうすると、職場内で自分を応援してくれるような空気が生まれ、仕事も頼みやすくなる。
「職場へのみやげ、どうしようか?」と迷ったり、悩んだりしていたならば、自分を知ってもらうチャンスと考え、持っていくことを私はすすめたい。
綾小路亜也
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