サラリーマン社会は「楽あれば楽あり 苦あれば苦あり」

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サラリーマン社会は「ピンチのあとにピンチあり チャンスのあとにチャンスあり」の世界であると述べたが、「楽あれば楽あり 苦あれば苦あり」の世界でもある。

 

「ピンチのあとにビンチが来る」人や組織と同様に、「苦あれば苦あり」の人や組織は、どこまでいっても「苦」から脱出できない。
また、「苦」の連続の人や組織が苦しんだ挙句に、成果を上げているのかというと決してそんなことはない。
毎月毎月、売上に苦しんでいたりする。
むしろ、成果を確実に上げているのは、「楽あれば楽あり」の人や組織の方なのである。
そして、当然のことながら、「苦あれば苦あり」の人や組織は、毎日毎日残業を繰り返し、精神的にも肉体的にもヘトヘトになっている。

 

いったい、なんなんだろう? どうしてなんだろう?
これが、『サラリーマンの本質』の原点になっている。
ズバリ、結論だけを言う。
それは、仕事の進め方にある。問題、課題、やるべきことを同時並行で進める人や組織は、必ず「ピンチのあとにピンチが来る」「苦あれば苦あり」の状態に陥る。
すなわち、問題や課題を同時並行で進めるということは、仕事の「区切り」をつけられないことを示している。
そして、注目すべきは、こういった人や組織は、簡単ですぐにでも片づけられるものも、同時並行群の中に入れているのである。
怖いことに、この簡単なものも、片づけないと大きな問題に昇格していく。
これでは、精神的にもまいってしまうわけである。

 

この問題を解決する方法は一つ。
私は、『サラリーマンの本質』の中で次のように提唱している。
世に言われていることとは異なり、重要な問題から手を付けるのではなく、簡単な問題から手を付けるのである。
まず、簡単なことを片づけてしまうのである。
簡単なものでも、仕事は仕事である。早く、簡単なものから、仕事の「区切り」をつけていくのである。そして、手を離していくのである。
私は、この手を離すという動作を、文字通り「手離れ」と呼んでいる。
言い替えると一つ一つの仕事を、完結していくことでもある。
こうすれば、絶対に、負の循環、悪循環から脱出できる。
ぜひ、試してもらいたい。

 

そして、着目してもらいたいことは、「仕事の進め方」というものは、人や組織が持っている体質そのものなのだ。
「ピンチのあとにピンチが来る」「苦あれば苦あり」の人や組織は、問題、課題を同時並行で進める体質を持っているということなのである。
そして、体質改善は、難しいことを言っても、進まない。
「簡単なものから手を付け、片づける」という動作を繰り返していけば、必ず体質改善が進む。
そしてピンチ、苦の連続から脱出できる。

 

私たちは、普段、こんなことを言ってはいないだろうか。
「いいよな、あいつはいつも早く帰れるし」「いいよな、あの部は、いつも成績がよくて」
これからは、そんな言葉が思わず口に出そうになった時に、その人と自分を、その部や課と自分が所属している組織の「仕事の進め方」が、どこがどのように違うのか考えてもらいたい。
自分や自分が所属している組織が、問題を同時並行で進めていないか、考えてもらいたい。
そこに、「苦あれば苦あり」の「出口」があるのである。

 

 

 

(参考)『サラリーマンの本質』第一議題「『ピンチのあとにピンチが来る』組織の考察

 

 

 

 

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