「気遣い」の例を示されると、かえって実行しにくくなる

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「気遣い」の例を示されると、かえって実行しにくくなる

「気遣い」の例を示されたために、かえって、わかりにくくなったことはないだろうか?

 

ビジネスマナーの本などに載っている気遣いの例を読むと、「これは、著者が経験してきた世界(業種)の話だ」「著者が出会った一流の人の話だ」と感じる人は多い。
自分がいる世界とは違った世界の話だと思えてしまうから、「気遣い」はいつまで経っても具体化せず、腹落ちもしないのだ。

 

ところが、一般のビジネスマンやビジネスウーマンが腹落ちする本に出会った。
その本の巻末には、こんなことが書かれてあった。
「『気遣いに形式はない』と言い換えれば、気負わずにできそうな気がしませんか?
『形式』がないということは、絶対の『正解』も『間違い』もないということ。
自分が『良い』と思う気遣いをやってみることが一番なのです」
『仕事も人間関係もうまくいく 「気遣い」のキホン』 三上ナナエ すばる舎)

 

これこそ、ビジネスマンやビジネスウーマンが求めていたものではないだろうか。
気遣いには「正解」も「間違い」もない。―この言葉に救われるのではないか。
ビジネスやマンやビジネスウーマンは「気遣い」はした方がいいと思っているのだ。
だが、「気遣い」をすることで浮くこと、恥ずかし思いをすること、失敗することがこわいから、できないでいる。
つまり、「気遣い」をすることに自信がないのだ。
そんなときに、著者が経験してきた業種や一流の人の世界の話を持ち出されても参考にはならない。

 

しかし、「気遣い」に「正解」も「間違い」もないと言われると、「それでは、私もやってみようか」という気になる。
やってみた結果、相手に喜ばれると自信になる。そうすると「今日もやってみよう」という気にもなるし、気になった人に声もかけてみようという気にもなってくる。
これが、「気遣い」を行う! ということであり、「気遣い」を行うことで「気遣い」に対する不安や抵抗も払しょくされて自分のものとなる。
このことを、本は言おうとしているのだ。

 

著者の三上ナナエさんは、元ANAのCAである。4500回のフライトを経験している。
みなさんの中には、「CAの方が言うことが、ビジネスの世界に当てはまるのか?」と思う人がいるかもしれない。
たしかに、この本をめくってみると、CA時代の三上さんのエピソードが中心に書かれている。しかし、この本の底辺には、気遣いに「正解」も「間違い」がない、があるから、読者はそこにヒントを感じ取る。
この本が2014年に発刊にもかかわらず、現在20刷が発行され、売れ続けているのは、そこに一般のビジネスマンやビジネスウーマンに通じる内容があるからだ。

 

 

 

ビジネスマンやビジネスウーマンに、「ちょっと、いいな!」と思った参考になる箇所を紹介しておきたい。

 

・共感とは、肯定も否定もせず「ただ相手の気持ちを受け取ること」
⇒「相手の気持ち」をそのまま言葉にするだけ
クライアント「うちの社員、なんだか元気がないんだよね」
共感「元気がないと感じていらっしゃるのですね」

 

・気持ちよく指示を受けるポイント
復唱する言葉は同じ言葉を使うことがポイント。
上司「コピー30部お願い」
✕ これに対して、「はい、プリントアウト30部ですね」と何気なく自分の言葉に言い換えると、上司は少し否定されたような気がする。

 

・「私」を主語にして伝えればいい
⇒YOUメッセージは反発を生みやすい。
YOUメッセージ「あなた、いつも遅れてくるよね。どうして連絡できないの?」
Iメッセージ「私、心配したよ。今度から連絡もらえると安心できるな」

 

・目上の人やお客様に経験談を聞かせてもらったとき、「参考になります」はNG
⇒参考は上から評価する言葉

 

・「身だしなみ」は相手が判断するもの
⇒おしゃれは、自分で〇×をつけられる。―自分が好きか嫌いかで考えればいいから。
⇒自分では〇か✕がつけられないのが、身だしなみ

 

・「気がきく連絡」
「念のためお知らせしますね」という便利な一言を使う。

 

 

 

本の目次

第1章 「小さな気遣い」で仕事も人間関係もうまく回り出す

第2章 まずは身につけたい「会話」の気遣い

第3章 相手の印象に強く残る「見た目」「声」の気遣い

第4章 絶妙なさじ加減で、気遣いができるようになる方法

第5章 一歩先の気遣いで、「誰からも好かれる人」になる

 

 

仕事も人間関係もうまくいく 「気遣い」のキホン

 

 

 

 

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