女子高生のパフォーマンス

このエントリーをはてなブックマークに追加

得意先を回ったあとの夕刻迫る電車の中。
今日の仕事が一段落した安堵感で、電車からの風景を楽しむ。
ある駅に着く。女子高生が、3-4人乗り込んできた。
その中でリーダー格の女の子が、大きな声で言う。
「私、絶対にやめるぅー」
私の心の平静が一瞬にして失われた。
耳に飛び込んでくる内容を聞いていると、どうやら、ジャズダンスのクラブ活動のことを言っているらしい。
指導する先生がどうの、このクラブに入っている他の仲間がどうのと、次から次に不満を言っている。
その結論が、「私、絶対にやめるぅー」である。

 

私以外の車内の人の耳にも、否が応でも、その大きな声が飛び込んでくる。
大きな声で話すその女子高生を横目で見る。
そして、全員が口にこそ出さないが、「『私、絶対にやめるぅー』と言っているあなただけは、絶対にやめないよ。 みんなやめても、あなただけは、やめないよ」と思うのである。
それと同時に、車内に乗り合わせたサラリーマン諸氏は、「女子高生でもパフォーマンスと打つんだ」と驚くのである。
以来、女子高生が仲間で電車に乗り込むたびに、彼女らの会話を聞いていると、相互にパフォーマンスだらけなのである。
その度に、嫌な思いが募ってくるが、サラリーマン社会と基本的に変わらないなとも思うのである。

 

サラリーマン社会では、毎晩のように居酒屋で、不平不満が爆発している。
そして、勢いあまって、仲間に、「オレ、絶対に会社を辞めてやるからな」と宣言する人は必ずいる。
しかし、そういう人は、翌朝になると、なにもなかったような顔で出勤するのだ。この繰り返しである。
居酒屋っていうのも、結構、サラリーマンのはけ口の場として役に立っているんだと思うけれども、その光景はあまりいいものではない。
多分、女子高生も、「会社を辞める」と宣言するサラリーマンも、もっと自分を認めてもらいたいのだろう。
その気持ちはわからなくもないが、人はそれを見ていてあまりいい気分になることはない。

 

 

 

 

綾小路亜也のビジネス書
ビジネスマンが見た出世のカラクリ 出世はタイミングで決まる!

なぜ「できる社員」はビジネスマナーを守らないのか

企業で働く 営業女子が輝く35のヒント

サラリーマンの本質

 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です