評価される失敗✕評価されない失敗

ビジネスマンやビジネスウーマンはこれから評価の時期を迎える。
評価を受けるにあたって、粘ってもらいたいものがある。
それは、失敗したことである。
失敗の意味は「物事をやりそこなうこと。方法や目的を誤って良い結果が得られないこと」(「デジタル大辞泉」)だから、詰まる所、「よい結果」が得られなかった場合である。

 

いまは、どの会社も目標管理制度を採用しているので、「よい結果」が得られなかったことは、ダイレクトに評価に反映する。
その結果、昇進にも年収にも影響がある。
「よい結果」が得られなかった原因の中には、着手が遅かった場合、形だけやった場合、なにもやらなかった場合が含まれるが、これは自業自得だから、あきらめるしかない。

 

しかし、一生懸命やってはみたが、成果に結びつかなかったことも多いはずである。
それは、やり方の問題と密接に関わっている。
だが、私は、「何が最適の方法だったか」は、実のところよくわからないのではないか、と考えている。
多くの場合、結果から判断しているような気がしてならない。

 

たとえば、本社の企画部などが新商品を開発し営業におろした場合、どんな売り方が最適かは、その実、本社自身もわかっていない。
そんな中で、結果を出した人がやった方法がクローズアップされ、「いいやり方だった」と判断されるのではないかと考えている。
ここに、みなさんが、「よい結果」が出なかったとしても、粘る余地がある。

 

ただ、「よい結果」が出なかった場合、評価で粘るためには1つだけ条件がある。
それは、組織に残るものがあったということである。
だが、ここを、あまり深く考える必要はない。

 

考えてみれば、一生懸命取り組んだのに成果が出なかったということは、組織にとって意味がある。
「そのやり方では、結果が出なかった」ことを、組織に示しているからだ。
ということは、組織から見れば、成功に向けて方法を一つ潰し込んだことになり、成功への輪を縮めたことになる。

 

つまり、この失敗は、組織に得るものがあったということになる。
実は、組織に得るものがあったというところに、評価制度の本質が詰まっている。
「成果を上げた」ということは、組織に売り上げや結果を与えたということになるから、もちろん組織には得るものがあったということになる。だから評価されるのである。
この観点からすれば、失敗した場合も、組織に得るものがあったという要素が必要なのである。

 

 

私は長い間、ビジネスマンやビジネスウーマンを見てきて、成果が出なかった場合、「今年度はダメだった」と、あっさりあきらめてしまう人が非常に多いことに驚いた。
そんなときは、あっさりとあきらめずに、自分がやったことを、子細に思い起こし、紙に書き出すことである。
紙に書き出したことを、自己評価欄に書き写すくらいの気持ちを持ってもらいたい。

 

そして、評価面接では、成果が出なかったことを率直に認めたうえで、自分がやったことを説明し、「この方法では成果が出なかった」ことを述べ、そのことから、自分がわかったことを話してもらいたい。
「自分がわかったこと」を話すというところが重要なポイントだ。
それは、自分の将来にとって意味ある分析であり、自分にとっても、組織にとっても、この1年がけっして無駄ではなかったことを示しているからだ。

 

評価者ば、きっと、行動の数々に目が行くはずである。
「なるほど」と思える内容もいっぱい詰まっており、その中には、個人の課題というよりは、組織の課題があることにも気がつく。
こんなときは、けっして悪い評価はつかない。結果が出なかったとしても、行動は認められる。

 

 

評価は基本的には単年度評価である。
しかし、もし、みなさんが出世や昇進を望むならば、この単年度評価ということを、いったん頭から消し去った方がいい。
単年度評価ということが頭にこびりついていると、「今年度は捨てだ」などと、あっさりあきらめてしまうからである。
それよりは、評価は積み重なっていくものだと考えた方がいい。
そうすれば、1年を無為にしないし、結果が出なかった場合でも粘れるからである。

 

綾小路亜也

 

 

 

 

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