辞令には必然性がある!

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辞令には必然性がある!

 

高杉良氏の『辞令 (文春文庫)』は小説だが、そこにはサラリーマン社会の現実がある。
この本は1988年に書かれたこともあり、さすがに会話の内容などに時代を感じさせる。
しかし、高杉良氏の作品は、いま、改めて注目を浴びている。そこにサラリーマン社会の真実もあるからだ。

 

大手音響機器メーカーの宣伝部副部長である広岡修平(46歳)は、同期の中で出世レースの先頭集団を走っていたが、突然、左遷の内示を受ける。
しかも、内示自体もきわめて遅れていた。広岡には「心当たり」がない。

 

 

この「心当たり」がないというところが、ミソだと思うのだ。
実際には、この辞令の背景には、広岡の会社の内部事情というものが存在していた。また広岡の上司である宣伝部長は、ある画策をした。そして、広岡自身にも「あること」があった。

 

すなわち、広岡には「心当たり」がなかったが、この辞令は必然的に生じたと言える。

 

 

このことは、人事異動を考える際の教訓になる。
多くのサラリーマンは、辞令を受けるたびに、「なぜオレが?」「どうしてオレが?」と思う。
そこに必然性を見出せないからだ。
そして、このように思う辞令は、たいがい、いい異動ではない。

 

しかし、そこに必然性が働いていると考えれば、人事異動のとらえ方は変わってくる。
そして、必然性を持たせること、あるいは、必然性を持たせないようにすることが、出世や昇進を決めるということがわかってくる。
つまり、辞令を「心当たり」がないものから、「心当たり」があるものに変えるということである。

 

 

この問題を考えるとき、一番厄介なことは、自分自身がした「あること」に気づかないか、忘れていることである。
この小説の主人公広岡修平も、「あること」を決断するときに迷い、上司に相談したが、その「あること」が、自分が評価されるとき、くすぶり続けていたとは、まさか思っていなかった。

 

非常に難しいことだが、サラリーマン社会で出世や昇進を目指すならば、人に「あること」を思い出させないことも必要である。
広岡の場合は、その「あること」はセンセーショナルなことだったが、サラリーマン社会では、発言、態度、人間関係によることが多い。
つまり、反対票を投じられないように気をつかうということも必要なのである。

 

 

 

「あること」が出世を左右することは、意外とサラリーマンは自覚していない。
拙著『ビジネスマンが見た出世のカラクリ 出世はタイミングで決まる!』では、「17 人との巡り合わせを活かす」「18 相手のプライドを尊重し、評判を作り上げる」で説明しているので、興味のある人は参考にしていただきたい。

 

 


辞令 (文春文庫)

 

 

 

 

 

 

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ビジネスマンが見た出世のカラクリ 出世はタイミングで決まる!
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