始めるのに遅すぎるということは決してない

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サラリーマン生活で痛感したことがある。それは、「始めるのに遅すぎるということは決してない」ということである。
「始めるのに遅い」と感じた時に、必ず自分に言い聞かせるように納得させる言葉がある。
それは、「今さら」という言葉である。

 

さて、どういう場合に、「始めるのに遅い」と感じるのだろうか。
色々ある。
例えば、サラリーマンだったら、ピアノを弾けたらいいなとか、絵を習いたいな、写真も面白そうだな、書道を習いたい………と必ず思う。
しかし、そんな時、「今さら」という言葉を使い、結局やらない方向に、自分を納得させる。
さらに、やらないということに自分自身の理屈づけや、先送りの理由も付け足す。
「今、オレ忙しいよな。もっと時間に余裕が出たとき考えよう。それよりも、休日は家でゆっくり休もう」と言い聞かせる。

 

他にも色々ある。
例えば、仕事のやり方。
会社やある人が、ツールを使った便利な書式を作った。そんな時、それにすぐに飛びつく人は何人いるだろうか。
「俺は今まで、自分のやり方でやってきた。慣れ親しんだこっちの方が結局は自分に適していて、早いんだ」と、新しいシステムを使わない。
そして、自分以外の人が、結構新しいシステムを使い出したとき、「今さら、変えるのもおかしいよな」と尻込みする。

 

まだまだある。
営業現場で、新規工作のノウハウの伝達があった。
早い人は、早速動き出し、そろそろ結果集約の時期を迎えている。
その時に尻込みした人は、「今さら、取ってつけたようにやるのもおかしいな」と結局はやらない。

 

この「今さら」と思う感覚は、スマホなどの新しい商品の自分への導入の感覚に似ている。
実は、私も、かなり「今さら」と思うタイプであり、色々な事の導入が遅れた。
ちょっと古くなるが、液晶テレビの購入、もっと古くなると、DVDが発売になっとき。今となっては信じられないが、画像等のデータをCDに何枚も保存し続けていたのである。
家電の買い替えもかなり躊躇する方だった。買い替えた時の便利さよりも、新しいことへの面倒くささの方が先に立った。
ところがいざ買い替えてみると、新しい機能に驚くばかり。その便利さに驚くばかり。「なぜ、もっと早く買わなかったのか」と、今までの不便さや今までかけてきた時間を悔やむ。

 

要は何を言いたいかというと、新しいことへの決断について、すぐに飛びつく人と私のような慎重派がいる。
この部分は仕方がない。多分、治らないだろう。また、みんなの動向を見て決める、世の中の普及状態や評判を聞いてから判断するということも決して間違ってはいないだろう。
しかし、明らかに、自分にとってプラスになるもの、便利になるもの、楽しくなるもの、時間の節約になるものとわかったときは、「今さら」と思わないで、その導入を決断した方がいいということである。
「今さら」と思った場合でも、遅すぎるということは決してないということを言いたい。

 

先日、80歳を過ぎたブロガーである女性の出版記事が新聞に載っていた。
私の周りの話になるが、私の高校の先生は、いい年になってからフルートを習った。その道では有名な人になったと聞いている。
また、私の転勤先の地方都市で、ある企業に勤めながら絵の勉強をし、号あたりの値段がつくまでになった有名な人がいた。
こんなことは、山ほどあると思う。多分、皆さんの周りでも、年をとってからスポーツを始めた、絵を描いた、小説やエッセイを書き始めた、新しいことにチャレンジしたという人は結構いるのではないだろうか。
この人たちは、言うまでもなく、「今さら」と思わずに、実行した人なのである。
実行して、新たな世界に旅立った人たちなのである。

 

この問題の根底には、新しいことへの抵抗がある。それは、自分自身に向けられた「今まで何をやってきたんだ。そのやってきた時間や努力、労力を無にしたくない」という思いがある。
ライフスタイルで言えば、「ピアノや絵を習えなかったのは、オレが一生懸命働いてきたからだ。それによって、家族を養ってきたし、この家だって購入できたじゃないか」という思いがある。
システムの変更でも、「オレは、いままで、この方式でやってきた。この方式には自分の思いが入っている。社内でも資料作成の名人と言われたではないか」と、残業しながら資料を作成し続けた光景、その後の会議でその資料が配られ、みんなで議論したことが蘇ってくる。
また、営業現場でもこう思う人がいる。
「俺の得意先開拓は超一流だ。このやり方で他社からひっくり返してきた。それが何だ、この方式は。これじゃ魂が全く入っていないじゃないか。そんなやり方で結果が出るか」と抵抗する。

 

新しいことをやることにより、何か今までの自分の努力や労力が失われるような気がしてくる。だから、変えるのを躊躇するのだ。
その気持ちはよくわかる。
しかし、変えなくては何も変わらないということをよく理解する必要がある。
週末、家でただただゴロゴロしながら会社のことを考え憂鬱になる日々、資料作成に追われ残業を繰り返す日々、毎日一生懸命営業に出て行くが結果が上がらない日々………。

 

始めるのに遅すぎるということは絶対にない。「今さら」と思う気持ちを振り払う勇気が必要と考える。

 
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