できる人は、簡単な仕事を処理する名人である

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できる人は、簡単な仕事を処理する名人である

 

世の中には不思議な現象がある。
それは、みんな口では「常識を疑え」と言っているが、常識や著名な人が言っていることをそのまま受け容れていることである。

 

「時間管理のマトリックス」というものがある。
「時間管理のマトリックス」は『7つの習慣』の中の「第三の習慣●重要事項を優先する」に掲載されており、絶対的なインパクトがある。

 

周知のとおり、下記のとおりに区分されている。
第一領域「緊急・重要」、第二領域「緊急ではない・重要」、第三領域「緊急・重要でない」、第四領域「緊急でない・重要でない」

 

「時間管理のマトリックス」の論点は、第二領域を増やすことにある。
それは、第二領域には、・人間関係づくり・健康維持・準備や計画・リーダーシップ・真のレクリエーション・勉強や自己啓発・品質の改善エンパワーメントの領域だからだ。

 

だが、私たちは、第一領域、第三領域に毎日追われている。
第一領域にかける時間は、第二領域の時間を増やすことにより減らせるが、なんと言っても、「緊急・重要」領域だから、ぜったいに割かなければならない時間だといえる。
そうすると、時間は有限だから、第四領域はもちろんのこと、第三領域に割く時間を減らし、第二領域に持ってこなければならない。
この本には、第三領域の例示として、・突然の来訪・多くの電話・多くの会議や報告書・無意味な冠婚葬祭・無意味な接待やつきあい・雑事を 挙げている。

 

 

まったくもって、そのとおりだと思う。
特に、著者が第二領域の活動の目標として例示している「自分の成長、夫・父親、友人、研究・商品開発、部下の育成、地域奉仕、人生楽しむ」を見ると、まさに第二領域は重要だと思えてくる。

 

ちなみに、著者は、重要度について、下記のとおりに定義している。
「重要度は結果に関連している概念である。重要なものというのは、『あなたのミッション、価値観、優先順位の高い目標の達成に結びついているもの」である」

 

 

さて、問題はここからである。
私はビジネスマンやビジネスウーマンの驚くべき実態を見てきた。
その実態は、彼らは、ひたすら「重要な仕事」を希望し、そして追っていたということである。

 

もちろん、そのこと自体は称賛されることだが、問題は、彼らの頭の中には「重要な仕事優先」があるから、簡単な仕事を解決できないでいることにある。
その結果、上司から、たえず「あれ、どうなった?」「電話をかけたか?」「報告書はいつできるんだ!」と言われている。

 

彼ら自身の精神状態もグジャグジャの状態にある。
机の上には、処理しようと思えばすぐに処理できる交通費精算書や電話メモ、得意先からの宿題、会社からの要回答などが、所狭しと置かれている。
その机で、彼らは新規工作先に提出する企画書やプレゼン資料を作っている……。
そして、多くの場合、どの仕事も完結できず、夜遅くに帰宅の道につく。
仮に企画書やプレゼン資料を作り上げたとしても、こんな状態の中で作る企画書やプレゼン資料はいいものではない。

 

注意しなければならないことは、現実のビジネスは、こんな状態がまかり通るほどあまくない! ということである。
たった1本電話をしなかったために、たった1枚文書を書かなかったために、将棋の歩が金に成りあがるように、どんどん緊急化していき、その途中で破裂する。

 

 

私は、こんな現象が日本国中で起きていると考え、『サラリーマンの本質』を書いた。
この問題の大元は、ビジネスマンやビジネスウーマンの頭に「重要な仕事」が頭にこびりついて離れないことにある。
なにか、簡単な処理や作業をすることが、悪いことをしているように思えるからである。
だから、重要な仕事も簡単な仕事も同時並行で進める。それゆえ一つも完結しない。
私は著書の中で、同時並行で仕事を進める人を「問題並列解決型」と名づけた。

 

 

この問題を、こう考えられないだろうか?
たしかに、仕事の中には、緊急ではないが、将来につながるもの、ミッションにつながるもの、のちのち利いてくる重要な仕事というものがある。
そんな仕事には腰を据えて向かわなければならない。
だから、簡単な仕事をさっさと片づけて、気持ちを整えて向かわなければならないのである。
つまり、簡単な仕事と「早くおさらば」することが必要であり、私は、「早くおさらば」することを、著書の中で「手離れ」と名づけている。

 

 

できる人、出世する人をひと言で言えば、会社からも、上司からも、顧客からも「あれ、どうなった?」と言われない人である。
逆に言えば、「あれ、どうなった?」とけっして言われないから、できる人、出世する人なのである。
と言うことは、できる人、出世する人は、簡単な仕事を早く処理する名人だと言える。
だから、重要な仕事に向かえるのである。

綾小路亜也

 

 

 

 

 

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