上司のマナー:ハンコの斜め押しや逆さま押しは感心する行為なのか?

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上司のマナー:ハンコの斜め押しや逆さま押しは感心する行為なのか?

 

ビジネスマナーというと、部下のマナーばかりが取り上げられる。
だが、上司のマナーもありそうだ。

 

上司のマナーを考えるとき、頭に浮かぶのが、上司のハンコの斜め押し、逆さま押しである。
「ハンコのお辞儀押し」は部下が上司に承認を求めるときの行為だった。
それをビジネスマナーというマナー研究家の方もいらっしゃったが、そうでないことは、http://shinyuri-souken.com/?p=39054で記載したとおりである。

 

だが、承認する側の上司は、不本意だが承認せざる得ない場合、ハンコを斜めに押したり、逆さまに押したりしている。
あなたも、そんな上司のハンコを見ているし、あなたが上司だった場合、そんな押し方をしているかもしれない。

 

しかし、驚くなかれ、「ハンコが逆さまであろうとも、承認の意思が示されることに間違いはなく、かつ人の関心を引きつけることから、ハンコというものを正しく理解していて、柔軟に使いこなしていると感心した」と述べている本もある。

 

しかし、本当に「ハンコを柔軟に使いこなしている」と感心する話なのだろうか?

 

ここは、よく考えてみる必要がある。
前提として、不本意だが承認のハンコを押さなければならないことはビジネスの世界ではかならずある。
自分以外の人が賛成している場合がある。また、緊急案件といった場合もある。そのときは。内容がけっして十分といえなくても、承認せざるを得ない。
また、ハンコは、斜めに押してあっても、逆さまに押してあっても、効力としては影響を受けない。

 

 

一見、ハンコを斜めに押したり、逆さまに押すことは、自分の主張を貫き通したことになる。その点では気骨のある人かもしれない。
しかし、本当にそうだろうか?
本当に主張を貫き通すということは、ハンコを押さないことではないだろうか。だが、組織のことを考えると、なかなかそうはいかない。

 

だからと言って、ハンコを斜めに押したり、逆さまに押すことは、私は大人気ないと思う。組織で決定した以上、不服がある場合でも、ハンコはまっすぐに押すべきと考える。
つまり、「組織」という観点でハンコを押したのだから、「組織人」としてハンコを押すべきではないかと、私は思うのである。
正論になってしまうが、自分の反対意見は、稟議書に条件などを付記したり、会議の議事録に残しておく方法があると思う。

 

 

そして、私には、ハンコを斜めに押したり、逆さまに押す人には、別の意図もあるように思えてならない。
それは、自分が渋々ハンコを押した事案が、上手くいかなかったとき、「自分は反対した」ということを形として残しておきたいということもあるのではないだろうか。
私はそんなリスクヘッジの要素もあると思っている。

 

それゆえ、私は、「ハンコというものを正しく理解していて、柔軟に使いこなしていると感心した」とは、まったく逆の意見である。

 

 

重要なことは、私たちはこの話から何を学ぶかということである。
それは、上司の「ハンコの斜め押し・逆さま押し」は意図的なものだが、ハンコが斜めに押してあると、意図はなくても、意図があるように見られても仕方がないということである。
つまり、ハンコが斜めに押してあると、それだけでも目立ち、何か意図があると思われる。
だから、ハンコはまっすぐに押さなければならないという教訓がこの話にはある。

 

お客さま宛ての請求書にハンコが斜めに押されてあったら、お客さまはどう思うだろうか?
お客さまは、「いやいや仕事を引き受けたんだ」と思うかもしれない。そんなところで、ビジネスは大きく変わってしまう。

綾小路亜也

 

印象アップに踏み切れない人が、ある日突然注目を浴びるハンコの押し方より抜粋

 

 

 

 

 

 

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