自分がいないときに組織を走らせる

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もし、あなたが組織の管理者だったら、「組織を課題に向けて走らせるとはどういうことだろうか」と考えてもらいたい。

 

自分が職場にいるときは、職場や職場の人の状況をあなた自身の眼で確認することができる。
また指示したことの徹底度合いも管理職ならば肌で感じることができるはずだ。
ところが、管理職であるあなたは結構この職場にいないことが多い。
営業で外回りをしていたり、時には出張ということもある。 その他日本のサラリーマン社会は会議だらけだ。
職場にいないことの方が多いのかもしれない。

 

ということは、あなたがいない時に組織をどう課題に向けて走らせるかがポイントになってくる。
ここは管理職であるあなたの仕事の進め方をチェックする必要がある。

 

私もそうだったが、まず、出社して、今日「あなた自身」がやらなければならないことをチェックする。
まずメールを開くことからスタートする。そして、その確認を終えると、あなたがやらなければならないことに猛然と取り組む。
その大部分は、社内の報告資料や会議資料の作成だが、得意先からの宿題、あるいは提出資料も、あなた自身が作らなければならないこともある。
そんなあなたがやらなければならないことに、猛然と取り組むのだ。
サラリーマンなら誰でも経験することだが、あっという間に時間が経ち、気がついたら昼だったということになる。

 

そして、社内の会議に出席したり、得意先を回ったり、出張に出かけたりするのである。
さすがに、職場を離れるときは、組織の課題進捗のことが気になり、次席者なり補助者を呼び、 自分のいない時に、「あれをやってくれ」「これを確認しておいてくれ」と、気になっていることを矢継ぎ早に話し指示を出す。

 

さて、ここからである。
ここから、あなたは、職場にいなくなるのである。
あなたの眼と耳で組織の進捗を確認できない時間や期間が到来するのである。
組織の進捗のことが気になり、外出先から電話をする。 また、社内の会議だったら、休憩時間中に自分の席に戻り、短い時間に自分が指示したことの確認を行う。

 

逆なのである。
一日のスタートで、「あなた自身」の仕事を進めるのではなく、先に組織に指示を出すべきなのである。
これは、考えてみればわかる。
先に指示を出したならば、それだけ、組織の人はあなたの指示に向かって動く時間が増えることになる。 そして、あなたが外出したり、会議に出席したりする前に、少なくとも組織の進捗状況を確認できる時間も 生まれるはずだ。
それを、外出する前や会議の前に、ちょこちょこと指示するから組織の進捗が図れないのである。

 

こんな「切羽づまったかつ矢継ぎ早の指示」は、だいたいからして、次席者や補助者にその真意が伝わらない。 指示漏れも絶対にある。
なぜなら、指示という極めて重要なことを時間のない中で済ませているからである。
こうしてあなたがいない時に、組織はあなたが意図したようには走らないのである!

 

このことは結構、管理職はわからないでいることが多い。
まるで、出先からしょっちゅう職場に電話をすることが有能でエネルギッシュな管理職だと思い込んでいる人も多い。
だいたい、出先から何度も電話をするということ自体が、「指示がうまく伝わっていないのではないか」という管理職自身の不安の表れではないか。
そして、そんなに心配ならば、外出する前によく指示しておけばよいのである。 指示の準備不足のようなものである。

 

以上のことを考えていくと、
組織の課題に向けた成否は、管理職がいない時に決まる。
管理職が席にいて、「ああだ」「こうだ」と職場の人を呼び指示している時間帯は、組織の課題進捗の判断では、「仮の姿」なのだ。
ここで判断してはいけない。

 

管理職が席にいない時間の方が圧倒的に多いという事実にも、冷静に着目する必要がある。
この圧倒的に多い時間帯こそが、組織の課題に向けた進捗の「本当の姿」なのである。

 

毎日やるべきことが多い管理職に向かって、「自分の仕事を後回しにして、まず組織への指示から入れ」 ということは、大変に難しいことは百も承知だ。
まず、自分の仕事からと考えるのもよくわかる。
しかし、組織は、「進め方」で成否が決まる。
またサラリーマン社会は、限られた時間での課題進捗を競う場でもある。
すなわち、組織にとっても人にとっても、進め方のうまさ、効率というものが絶対に要求される。

 

もし、あなたが指示を先行した上で、自分自身の仕事をじっくりやるスタイルに変えたなら、 組織の成果が上がってくるのは、火を見るよりも明らかだろう。
そして、その方があなたの気も休まるし、自分自身の仕事にもじっくり取り組めるのでないだろうか。

 

自分のいない時に組織を走らせる!
このことを頭に刻み、頑張ってもらいたい。

 

 

 

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