2023.09.04更新
議論が「業務改善にはシステムの改善が必要だ」とか「組織を見直す必要がある」という形で締めくくられた場合、その場ではどうすることもできない。
もちろん、そんな総括でも意見として尊重されるべきだが、システムの改善には莫大の費用がかかり、組織改革も経営マターであることを、みんな知っている。
そうしたときは、せいぜい「上の人に具申してみる」としか、いいようがなくなる。
すなわち、こうした総括は現実味がないということになる。
しかし、このような議論は多くの会社で、そして多くの部署で繰り返されている。
こうした現実味のない議論を防ぐには、「いま!」とか「現実に」という言葉を付けて議論することが必要だ。う。
経営というものは、たえず有限の資源の上に成り立っている。
言い換えると、その有限の資源を、いかに効率的に活用するかが経営とも言える。
会社の各部署とて同じだ。
会社の各部署も、金銭、人員、設備など、すべて有限の資源の上に成り立っている。
その有限の資源をいかに活用するかが、その部署の課題である。
そして、会社は、そんな有限の資源をうまく活用できるであろう人を昇進させている。
会社からすれば、昇進させるということは、より広い資源の活用を任せることであり、そんな経営感覚を持っている人を昇進させたいからだ。
綾小路 亜也
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「いま!」「現実に」という言葉を付けて議論する から
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