「できる社員」は上司の話に割り込まない 。割り込む部下の心理は?

2024.04.14更新

 

得意先との面談で、上司の話に割り込む部下は多い。
話に割り込む部下には、上司をフォローできる自分をアピールしたい心理がある。

 

上司の話に割り込む部下は多い

 

しかし、フォローの意味を勘違いしている。

 

フォローの意味を勘違いしている部下は、積極的に上司の話に加わる。加わるというよりは割り込むのだ。

 

「割り込む」は「無理に押し分けて入り込む」(『デジタル大辞泉』)意味だから、

無理やり自分の話の出番を作ってしまうということになる。

 

しかし上司はその姿をよく思わない。

 

その理由をなぜ「できる社員」はビジネスマナーを守らないのかでは次のように説明している。

 

上司たる者、得意先との面談にあたっては、自分なりのストーリーを組み立てているからだ。

 

上司は多くの場合、まず世間話で和やかなムードを作り、

次に相手の会社のことや自分の会社の話題に触れるなどして、本題に入る下地を着々と作り上げていく。

 

そんな段取りをしている中に、部下が話に割り込むと、上司のストーリーが崩れてしまう。

 

いつまで経っても世間話が終わらなくなったり、話があちこちに飛んで、本題に行きづらくなってしまうのだ。

 

そんな状況を上司は内心苦々しく思っているが、得意先の手前、叱るわけにはいかない。

 

 

上司はシナリオを持っている

 

「できる社員」は得意先との面談中、上司が話しているときは、頷きながら聞いている。

 

自分の方からは、けっして話に加わらない。

 

ときどき上司から「な、そんなこと、あったよな」と振られたときにだけ、笑いながら話に加わる。

また、上司が確認の意味で自分にたずねたとき、答える。

あるいは、上司が目線で(あの資料を出せ)と訴えているときに、すぐに資料をカバンの中から取り出す。

 

これが、本当のフォローなのだ。

 

 

得意先との面談の場で、「できる社員」とそうでない社員の違いが端的に表れる。

 

そこには、「できる社員」とそうでない社員の上司へのアピールの違いが存在する。

 

上司の話に割り込む社員は、

「この得意先とは私はこんなに親しい間柄です」と上司に示すために、話に積極的に加わるのではないだろうか。

またフォローできる自分を、上司にアピールしたいのだ。

 

 

 

しかし、上司は馬鹿ではない。

 

応接室に得意先が入った瞬間に、部下と得意先との親密度、また得意先が下している部下への評価がわかってしまう。

 

一方、「できる社員」は自分に自信があるから、あえて得意先との面談の席で、上司に自分をアピールするようなことはしない。

 

そんな場で自分を売り込む必要などまったく必要ないからだ。

 

綾小路 亜也

 

なぜ「できる社員」はビジネスマナーを守らないのか

㉓「できる社員」は上司の話に割り込まない から

 

 

 

 

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