「できる社員」は餞別を封筒に入れて渡す

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『なぜ「できる社員」はビジネスマナーを守らないのか』(kindle版)から

 

ビジネスの現場にいると、お世話になった得意先の方の転勤の場面に出くわすことが多い。
そんなとき、お世話になった気持ちを込めて、心ばかりのものを贈りたくなる。

 

さて、そんな餞別だが、その渡し方については、ビジネスマンは誰からも教わることはない。もちろん、ビジネスマナーの本にも記載されることはない。ただ、多くの場合、デパートに行き、商品券などを買い、お世話になった人に渡すということだけを指示されたり、教わっているだけである。
私は営業の経験が長かったため、お世話になった得意先の転勤の場面に多く出くわした。
そして、どういう渡し方をすればスマートなのかをいろいろ考えてみた。

 

デパートで商品券を買うと、デパートの包装紙に包んで、小さな手さげ袋に入れてくれる。
しかし、さすがに私はデパートの手さげ袋を持って得意先に行くには抵抗感を覚えた。また、手さげ袋は処分したとしても、デパートの包装紙に包まれた商品券をそのまま渡すということにもやはり抵抗感を覚えたのである。
私はいろいろ考えて、デパートの包装紙に包まれた商品券を会社の小封筒に入れることを思いついた。すると、会社の小封筒は、ちょうど商品券がすっぽり入る大きさではないか。

 

しかし、いくら商品券が小封筒にすっぽり入ったからといっても、小封筒のまま、相手に手渡すことも、なにかしっくりこなかった。
私は、今度は、小封筒に入れた商品券を、さらに会社の大封筒に入れることを思いついた。すなわち得意先には会社の大封筒を渡すことになる。そして、大封筒の中にはデパートの包装紙で包まれた商品券がむき出しであるのではなく、会社の小封筒に入っている。これなら、しっくりくるし、相手への礼儀にも適っているのではないかと思ったのである。
そして、その大封筒を相手に手渡すまでビジネスバックに入れておいたのである。
以来、私はこのやり方で、得意先の転勤の際に餞別を渡していた。

 

さて、実際のビジネスの現場では、餞別の渡し方などは教わったことがないから、私が、「まさかこんな形では渡さないだろう」と思うようなそんな「まさか」がけっこう横行している。
よくあるのが、上司と部下が得意先のロビーで待ち合わせ、餞別を渡すケースである。そんなとき部下は先に来て澄ました顔をして待っているが、部下の手元を見ると、部下はデパートの手さげ袋を持っているということがある。
これでは、いくら部下が澄ました顔をしていても、得意先全員に「私は、○○さんに餞別を持ってきました」と宣言しているようなものである。

 

また、上司の中にも、そこまでひどくはないものの、部下に「君、あれ……」と催促し、部下がビジネスバッグから取り出したデパートの包装紙に包まれた商品券を、こっそり渡すような仕草をする人がいる。
これでは、その上司は、こっそり渡しているつもりでも、こっそり渡していないのである。むき出しで渡しているのである。

 

私は、苦労してやっと自分のやり方を見つけたが、私が見てきた「できる社員」はどんな場合も、自分で、どこかおかしい、どこかすっきりしないと思ったときは、いろいろと自分で考え工夫していたのである。
(抜粋)

 

 

なぜ「できる社員」はビジネスマナーを守らないのか

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