「できる社員」はメモを極力取らない

2018.06.20記事を更新しました。

『なぜ「できる社員」はビジネスマナーを守らないのか』(kindle版)から

 

どのビジネスマナーの本にも「メモを取る」重要性が書かれている。
そのせいかどうかはわからないが、多くのビジネスマンは「メモを取る」意味を勘違いしているのではないかと思う。

 

私はサラリーマン時代、どの職場に行っても、メモを取りまくる部下に遭遇してきた。
得意先と面談中も、得意先の「話」をしきりにメモに取る。メモを取る音が聞こえるかのように書きまくる。
本人は自分のことを殊勝なビジネスマンと考えているかもしれないが、そんなとき、私は恥ずかしさでいたたまれなかった。

 

私が恥ずかしかった理由はこれからお話しするが、メモを取りまくる人は若い人に限らず、ベテランのビジネスマンの中にも一心不乱にメモを取る人がいる。

 

そんなこともあり、ここで一度、メモを取る意味を確認しておきたい。
メモには決まったルールはないものの、目的はある。
大事なことを失念しない、あとでメモに取ったことを活かすということではないだろうか。
そう考えると、得意先や上司の話をメモに取りまくる人は、いったい何を書いているのだろうか?
得意先や上司の話の全部が全部重要であり、参考となるのでメモに取っているということならば、それはそれで何も言うことはない。

 

しかし、本当にそう考えてメモを取っているのだろうか?
また、メモに書いたことを、あとで振り返って参考にしているのだろうか?
とても、そうは思えない。
メモを取りまくる人は、人の「話」そのものをメモに取っているとしか考えられないのだ。

 

だが、私にはメモを取りまくる人の気持ちがわからなくもない。
たぶん、その人たちは新入社員の時代か、あるいはどこかの時点で、上司などから「メモを取れ!」ときつく言われたことが、強烈に頭に残っている人だと思う。
または、ビジネスマナーの本やビジネス書に書かれている「メモを取る」がいつまでも頭に残って消えない人たちだと思う。
それに、メモを取りまくる人たちは、メモを取ることが相手の話を聞いている証であり、相手に好印象を与えていると思い込んでいるのではないだろうか。
実際、そのような記述をしているビジネスマナーの本もある。

 

重要なことは、相手がどう思うかである。
中には、その姿を「感心、感心」と思う上司や得意先もいるだろうが、多くの人は違った感覚を持っている。
「気ぜわしくて仕方がない」と思ったり、一心不乱にメモを取る姿を見て、どこかポーズのようなものを感じ取るのではないだろうか。

 

加えて言えば、メモを取りまくることの弊害も大きい。視線が話をしている相手の顔にはなく、メモ帳にあるからである。
このことは相手に対してたいへん失礼なことでもある。
それに、話をしている相手の表情や動作などに、相手の気持ちや感情が表れているにもかかわらず、視線がメモ帳にあるのは、情報を受ける観点からもたいへんもったいないことをしている。これだとビジネスではない。
だから、私は得意先との面談中、相手の話をメモに取りまくる部下を見て、本当に恥ずかしい思いでいっぱいになったのである。

 

「できる社員」は、人の話を片っ端からメモに取るようなことは絶対にしない。失念してはいけないこと、話の要点をさっとメモに取り、視線はたえず相手にあり、相手の口調、動作、表情を見逃さない。
「できる社員」は、相手の言葉以外のものを読み取ろうとしているのだ。
これが相手の話を聞くという本来の姿であり、相手に失礼とならないビジネスマナーだと思う。
(抜粋)

 

 

 

「人と違った存在になる」ビジネスマナー

なぜ「できる社員」はビジネスマナーを守らないのか

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本の目次

 

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