仕事が来る人の条件③ 「どこに行っているんだ?」と言われない人

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「ビジネスマンの生き抜く技術⑪」

 

仕事が来る人の3条件のうち、今回説明する「どこに行っているんだ?」と言われない人が、一番難しいかもしれない。
今まで説明した「あれどうなった?」と言われない人、「まだやっているのか?」と言われない人は、みなさんもピンと来ると思うが、今回の「どこに行っているんだ?」は、? と思う人が多いのではないだろうか。

 

この「どこに行っているんだ?」と言われない人は、「肝心要のときは依頼主の傍にいる人」である。

 

実は、この「どこに行っているんだ?」という言葉は、私たちはよく聞いている。
たとえば、上司が部下を捜しているとき、「あいつ、どこに行っているんだ?」と言っている。
それは、多くの場合、上司が依頼した仕事の件で、急に確認したいことが生じた場合だ。
大事な会議の前、急に役員などに呼ばれたとき、あるいはトラブルが生じた場合などだ。
ところが、捜している部下がいない。その際に使われる言葉である。
そして、これまた多くの場合、周りの人は、「さっき、○○さん、出かけて行きましたよ」とか、「早退しましたよ」と答えているのである。

 

私は、客の立場でこの「どこに行っているんだ?」を痛切に味わったことがある。
それは、私の家のリフォームのときだった。
工事店の担当者の方は非常に真面目な方で、ちょくちょく私の家を訪問しては、工程を説明してくれたり、工事の進捗確認を行っていた。
正直、私は、「そこまでやってくれなくてもいいのに……」と思っていた。
ところが、ある日曜の朝、ものすごい音がする工事が俄かに始まったのである。
日曜の朝である。私は近隣の手前もあり、慌てて工事店に電話をかけた。そのとき、その担当者の方は不在だったのである。
そのとき、私はいらだちもあり「○○さん、いったいどこに行っているんですか?」と叫んだのである。

 

肝心要のときに、依頼主の傍にいない人にも仕事は来ない。
それは、仕事を依頼する方は、たえず不安だからである。
そしてその不安を払拭するために、肝心要のときは、自分の傍にいてもらいたいと思っているからである。

 

ところが、多くの人は、この依頼側の気持ちを意外にわかっていない。
「ちゃんと、言われているとおりにやっているんだから、いいじゃないか」と思っている人は多い。
確かに依頼側のニーズは、「頼んだ仕事をしっかりやってもらいたい」が一番に来るが、それと同時に不安も覚えたくないのである。
その不安を軽減するせめてもの願いが、肝心要のときは、自分の傍にいてもらいたいということだと思うのである。

 

しかし、そんな依頼側の気持ちを理解している人もいる。
上司の大事な会議の前に、「私、待機していましょうか?」と上司に尋ねる部下もいるのである。
あるいは、自分が外出したり出張する際に、上司に依頼された仕事の現況を報告し、上司の不安を払拭してから出かけていく部下もいるのである。
そんな部下には、上司は、心から「ありがとう」と思うはずである。

 

また、それは会社だけの話ではない。
顧客が自分の傍にいてもらいたいと望むとき ー トラブルのとき、納品のとき、顧客の担当者が上司決済を仰ぐとき……などシッカリと顧客の傍にいるビジネスマンもいるのである。

 

重要なことは、依頼側は、肝心要のときに傍にいてくれる人に、また仕事を頼もうと思うことである。
仕事が来る人、仕事が来ない人を分けるものは、単に依頼された仕事の完成度、質の問題ばかりではない。
この依頼側の気持ちが、大きく仕事が来る人、来ない人を分けるのである。
「仕事が集中する人」は、そんな依頼側の気持ちを知っていて、肝心要のときに依頼主の傍にいるのである。

 

ここは、ビジネス書に書いていないところなので、みなさんが人に大きく差をつけるチャンスでもある。
ぜひ、この依頼側の気持ちを腹に落としてもらい、頭一つも二つもリードしてもらいたいと思っている。

 

 

 

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