そもそも自分の診療科目とは違うビジネス書を選んでいることはないか

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日本のビジネスマンがいかにビジネス書が好きかということは多くの本で語られていることである。
しかし、不思議なことに多くのビジネスマンは自分が求めているものと違うビジネス書を選択しているのではないかと思えるのである。
ビジネス書を買う動機は人それぞれである。
人より少しでも優位に立とうと思って買っている人、*「漠然とした不安」を打ち消すために買っている人、そして仕事のやり方や組織運営に悩み買っている人、上司を中心とする職場の人間関係に悩み買っている人、営業のやり方を知りたくて買っている人………千差万別のはずである。
(「漠然とした不安」 『ビジネス書を読んでもデキる人にはなれない』 漆原直行著 参照)

 

ところが、いざビジネス書を買う段になると、自分の動機とは異なる本を選んでいるのではないだろうか。
大きく二つのジャンルの本を選んでいるのではないか。
一つは、コンサルタントが書いた本である。
その代表例が、今はやりのマッキンゼーなどの外資系コンサルタント会社出身者が書いた本である。
もう一つは、成功者の体験本である。起業家、企業でトップに上り詰めた人たち、スポーツ、芸能界での成功者の本である。
正確に言えばこの他に、ツール本や資格本があるが、大きく分けて二つのジャンルの本を選んでいると言っても過言ではないだろう。
そして、最近は、特に前者の本を選択している場合が多い。

 

この外資系コンサルタント出身者の本が売れている現象はわからなくもない。
なにかこれらの本には洗練されたイメージがあるからだ。
また、著者の経歴を覗くと一流大学を卒業し、多くはMBAを取得したのち外資系コンサルタント会社に入社し、そして独立している。
このピカピカの経歴を目にして、本を読む前から本の内容を信用してしまうからである。
つまり、プロフィール買いをしているのである。
また、出版社側は、意識してプロフィール売りをしているのである。

 

問題はここからである。
外資系コンサルタント出身者が書いたビジネス書を読んで、「これだ! これなんだ!」と思った人は、十分にその目的を達成したと思う。
その人たちは、自分が求めているものを見つけたわけであるから、非常に喜ばしいことである。
結論から言うと、そういう人には、これから先の議論はまったく無用のものとなる。
「何か違うぞ」と思った人だけ、これから一緒におつきあいいただければと思っている。

 

私はこう思うのである。
ビジネス書を買う動機が千差万別ということは、病院に行く場合にたとえるとわかりやすい。
風邪をひいたから内科に行く、ケガをしたから外科に行く、膝が痛いから整形外科に行く、眼が痛いから眼科に行く、アトピーだから皮膚科に行く……
しかし、ビジネス書を買う段になると、風邪だろうが胃痛だろうが、ケガだろうが、皮膚が荒れていようが、同じ診療科目に行っているような気がするのである。
つまり、診療科目が違うビジネス書を選択してしまっているのではないかということである。
これでは、役立たないはずである。

 

 

 

 

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