直属の上司を「頭越し」する人 ー どんな結果が待っているか?

2024.02.15更新

 

直属の上司を飛び越えて、相談、報告、提案する部下は多い。

まさに「頭越し」の意味どおり、「間に立つものをさしおいて、直接働きかける」のだ。

 

直属の上司の頭越しに、物事を進める人は多い

 

しかし直属の上司の力は侮れない。

 

しっぺ返しに遭わないために、直属の上司のどんな力に注意しなければならないのか考えていきたい。

 

まず頭に入れておきたいことは、直属の上司とはどんな存在かということだ。

 

直接指示する上司と解釈する向きもあるが、自分を最初に評価する上司と解釈した方が本質を突いている。

評価する権限を持っているから、直接指示できるのだ。

 

この最初に評価する上司、すなわち一次評価者ということがポイントだ。

 

多くの企業は二次評価制を導入しているので、一次評価が最終評価になるわけではない。

二次評価者が一次評価を見直し、修正することも多い。

しかし、直属の上司の評価が180度変わるかといえば、そうでもない。

 

あくまでも直属の上司の評価が基準になり、修正するということだ。

だから一次評価は重いのだ。

 

そして、直属の上司は部下の昇進申請者だということも忘れてはならない。

 

部下がどんなに上の人とパイプを築いても、直属の上司が申請しない限り、話は進まないということだ。

 

実際には上の人が独自に動くこともあるが、その際にも、手続き上、直属の上司の申請が必要になる。

そんなケースでは、直属の上司の申請の中身が見られる。

 

 

直属の上司の評価は思い

 

直属の上司の評価が重いのは、その人のことを一番知っているからだ。

 

だからその人の人物像を見るときも、直属の上司のコメントが最も参考になる。

人事部もよく見ている。

 

そう、直属の上司は人物像まで描けるのだ。

これが、直属の上司に与えられた最大の力だ。

 

そして、この人物像は、後々まで残り続ける。

 

 

今の出世は、結果だけでは決まらない。

人物像で決まるといったことが色濃く出ている。

 

出世に苦戦している人は、直近の評価より、過去の人物像でマイナス評価を受けていることが多いのだ。

 

 

直属の上司は部下の人物像まで描ける

 

出世志向が強い人は、とかく直属の上司より上の人とパイプを築きたがる。

 

その効果がないとは言えない。

 

しかし、述べたとおり、直属の上司の評価が悪ければ、上の人はよい評価を付けられない。また、直属の上司が昇進申請しない限り、上の人は動けない。

 

 

問題はこんな部下を直属の上司はどう思うかということだ。

答えは決まっていそうだ。

そんな部下の人物像をよく思わないということだ。

その結果、評価表などでそんな部下の人物像を表現してしまう。

この点に注意しなければならない。

 

 

出世を成し遂げた人は、直属の上司を立ててきた人だ。

 

組織のリーダーであることを重んじ、報告、相談し、共に業務に邁進してきた人だ。

 

もし、上の人との関係を築きたいと思うならば、直属の上司公認のパイプにすることだ。

 

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綾小路 亜也

 

 

 

 

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