直属の上司を立てる

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「守る技術」もいよいよ終わりに近づいた。
サラリーマンにとって、上司の存在はあまりにも重い。会社への足が重いときも、そこには上司の存在がある。
そして、人に仕えるという意味を毎日、体で感じながら会社に向かい、会社をあとにする。
だからこそ、「守る技術」では、相当な部分を上司との関係の考察に割いたのである。

 

そんな上司との関係だが、サラリーマンが長くなるにつれ、やってしまう行為がある。
それは、「飛び越して話す」という行為である。
直属の上司のことをおもしろく思っていないときや、ちょっと馬鹿にしたときにやる行為である。
また、出世志向が強い人もやることが多い。
多分、飛び越す側、すなわち部下側にもそれなりの理由が沢山あると考える。
「そっちの方が判断が早いから」「話してもわかってもらえないから」「理解する能力がないから」「もっと上の人に認めてもらいたいから」というのがだいたいの理由ではないだろうか。
あなたも、そんなことがないだろうか。

 

問題は、こうした「飛び越して話す」影響がどのように出るかである。
それを、上司との関係の締めくくりとして、あなたと考えてみたい。
ここでは、直属の上司の機嫌を損ねるという当たり前の議論は避けて考えてみたい。

 

サラリーマン社会では、「飛び越して話す」ことにより思惑通りに功を奏する場合は確かにある。
特に出世した人にはその傾向が強い。
それならば、「やるべきじゃないか」とあなたは思うかもしれないが、そう簡単なものではない。
ポイントは、「飛び越された上司」は、そのことであなたをどう見るかというよりは、どういう人間と見るかである。
それは、上司は、おもしろくないに決まっているが、普段の自分への態度も含めてもっともっと総合的に見るはずだ。
ここからは、超現実的な話になってしまうが、ちょっと辛抱して聞いてもらいたい。
問題は、その上司から、あなたは評価や考課を受けるということである。
もちろん、事実に基づいた業務進捗や成果が重要視されるが、印象としてどういう影響を受けるかということである。

 

多くの企業は、評価については二次評価制を導入している。
そして、「飛び越された」上司は、あなたの直属の上司にあたるから、一次評価者ということになる。
問題をさらに深掘りすると、仮に一次評価でいい印象がつかなかった場合、あなたが話した、あるいは相談した上の人がちゃんと修正してくれるかである。

 

この問題の結論を言う。
確かに最終評価者は二次評価者であり、一次評価者の評価を修正する場合もあるが、それはわからないのである。
そして、あなたが考えているより一次評価者の評価は重い。そこでの評価は後々まで残るはずである。
なぜなら、被評価者のことを一番知っていると思わるのは、やはり直属の上司だからである。
要は何を言いたいかというと、現実的な話をしてしまったが、サラリーマン生活においては、あなたが上司のことをどんな風に思おうとも、やはり切っては切れない関係にあるということである。
上手く付き合っていかなければならない対象であるということである。

 

こう考えると、嫌で嫌でたまらない上司がいる場合、お先真っ暗に見えてしまうかもしれないが、ぜひ、上司を一人の人間として捉えてもらいたい。
もちろん、人間性も箸にも棒にもかからない上司がいるかもしれない。
しかし、「上司との関係編」をもう一度読んでもらいたい。
上司との関係が上手くいかないときは、些細なことが積み重なることが多いのである。
その些細な部分は、上司との関係というよりも、人と人との関係の部分なのである。
その部分に気遣いや、思いやりがあるのである。
そういう姿勢で上司と向かい合ってもらいたいと思っている。
仮に今、上司との関係が上手くいっていないとしたならば、業務面よりは、人と人との関係、人間性の部分に解決の糸口があるはずである。
あなたは、すでに、「守る技術」を読んで理解したことにより、業務の遂行という面では、絶対に困らないはずである。
むしろ、人より大きく前に出ているものと確信している。
そうすると、残る部分といったら人間性、人の気遣い、思いやりの部分なのである。

 

そして、やむを得ず、「飛び越えて話す」場合は、あなたの直属の上司にも、上の人にも話したということを言ってもらいたい。
それを言いにくいことは、よくわかる。しかし、あなたの上司が何もあなたから聞いていないというのは、やはりまずいのである。
それは、人と人との関係でまずいのである。そして、あなたの人間性の問題になってしまうからである。

 

 

ポイント
①上司との関係は、最終的には人と人との関係である。
②上司との関係を改善したいときは、気遣い、思いやりなど人と人との関係の部分に解決の糸口がある。

 

 

 

 

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