自分の夢の実現か、みんなの夢の実現か

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最初に断っておくが、自分の夢の実現に向けて努力するということは素晴らしいことである。
ただし、「個人」と「組織の中の場合」とをよく「区分け」して考えてみる必要がある。

 

「組織の長」で、「自分の夢を実現」しようと頑張る人は多い。
サラリーマン社会でも、スポーツのチームでも、団体でも、クラブ活動でもあるいは、政治家でも、およそ組織という名前がつく組織の中には、 このような人は必ずいる。
そして、その人は、自分の理想像あるいは夢を、自分の組織の中で追い求める。
その人たちは、それを「理想の組織」「理想の職場」と呼び、その実現に向けてまい進するのである。
それはそれで非常に意味あることだが、 重要なことは、その人の夢の実現が、みんなの夢の実現になっているかということである。

 

たとえば、高校の野球部で部員全員の夢が甲子園出場だったとする。
そして、監督は、部員の夢をかなえるために、全力で指導を実施する。
監督自身の夢も、甲子園出場である。
この場合は、監督自身の夢と野球部全体の夢とが完全に一致している。

 

ところが、そうでないケースも、非常に多いのではないだろうか。
例えば、A社の管理職B氏は、経営学や、有名人が著した書物を片っ端から読んだ。
さらに、自分の付き合いの中で、色々な人から色々なことを聞き、学んだ。
そして、ある日、B氏は、部長に抜擢された。
B氏は、今までの知識の集積を基に、自分の組織に対する理想形、夢の実現に向かう。
組織をいじり、組織の活動もいじっていく。
また、俄かに職員との「対話ミーティング」や、B氏塾、B氏セミナーを設けていく。
ゆくゆくは、企業内で、B氏学校を開くという。

 

どこか違わないだろうか?
この人は、自分の夢を追っているのではないかということである。
自分だけの夢の実現にまい進しているのではないかということである。
この組織で働く人は、本当に、B氏セミナーや、B氏塾、B氏学校を望んでいるだろうか?ということである。

 

実は、サラリーマン社会の中で、組織の不満は、このような場合に起きることが 極めて多い。
組織の人が、それは、組織の長自身の夢と悟ってしまった場合に起きる。
しかし、当の組織の長は、そんなことは露とも知らず、自分の夢の実現が、組織の夢の実現につながると確信しているのである。
ちょっと、組織がおかしくなっていると感じたときは、意外と、ここら辺に原因がある場合が多い。
そして、こうした組織の長の行動に対して、一般のサラリーマンは、「自分たちの許せないもの」のジャンルに入れることが多いのである。

 

 

 

 

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